男の嫉妬は美しいか

「男の嫉妬は美しい」　NTTデータのかつての上司ヒラタさんはこのように述べた事がある。その意味は未だに正確には図り難い。しかしなにやら奥行きのあるフレーズだ。

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この記事を書いてすでに8年が経つ。結局のところ男の嫉妬も醜いというべきだろうと落ち着いた。NTTデータのかつての上司ヒラタさんは競争心のことを指して嫉妬といったものと思われる。確かに競争心は一面では必要であり美しい。しかし競争心の裏に嫉妬心が潜んでいることは間違いない。子供のいじめはこの競争心と嫉妬心が入り混じったものだと理解できる。大人も大なり小なりこの手合いが多い。この根源的に厄介な心をどう整理するか。

わたしのサラリーマン時代も多くの厄介な嫉妬を受けた経験がある。おそらく自分では気が付いていない、或いは知ってながら自ら嫉妬したことも多いだろう。まあお互い様、五分五分というところか。

競争心は醜い嫉妬を生むと自覚することが良さそうだ。性欲や食欲と同じで人間いや全ての生物の業であり競争心や嫉妬を捨て去ることはできない。そう開き直った方が良さそうだ。しかし一方で自制すべきものでもある。

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煩悩即菩提などと言う。煩悩（嫉妬）即菩提（競争）とすると腑に落ちた。