バリに住んで既に3年、毎日楽しく暮らしているが人間とかくないものねだりをしたがるもので、旨い和食特に魚介が喰いたいとの気持ちがいつも有る。旨い果物や豚、野菜などが手に入るのでそれはそれで楽しんでいるし、それなりに和食のお店でもおいしくいただくのだが、気に入った寿司屋でしか味わえない魚介の感動はバリではついぞ味わったことがない。魚介の感動などもちろん日本でも月に一回行けばよい方なのだが、3年に一度もいけないとなるとやはり行きたい気持ちは募る。
そんなところに我が家の御祝い事があり、どこに行きたいかという話になった。かねてから知人を通じて評判の高いnikko baliの弁慶に行ってみることにした。
イカの明太子あえなどが三点盛られた前菜のあとにあさりのおすましが出た。イカもあさりも材料が吟味されており、仕入れはバリの業者から行うそうだが、ロッテやハイパーマート、カルフールに出回るものとは一線を画している。特にあさりの吸い物を飲むとこの弁慶の板前さんの腕が相当なものであることが分かった。
続いて刺身の盛り合わせが出てきた。伊勢海老、マグロの大トロと中トロ、はまち、甘海老などがことごとく旨い。魚の美味さってこうだったよねと言いたくなる。特に伊勢海老の刺身の味には驚いた。
ついでオーストラリアの牛ステーキをレアでいただくが、これはやや淡泊で平凡な味でした。ヒラメのから揚げもちょっと私の胃袋には余分だったかな。最後に茶そばを喰って大満足の夕食でした。