マチュピチュ紀行 3 遺跡の花 2024-09-15 | 紀行 マチュピチュ・ボリビア・ペルー 視界10メートル先は、ただ霧に包まれている。濃い霧の中、何も見えない、音も消されたかのように静かだ。私は、その霧の中に立ち、目の前の世界が消えていくのを見つめる。まるで、時間や空間がぼやけて、すべてが一瞬のうちに過去に飲み込まれていくような感覚だ。 先が見えないということ。それは、自分の内面と向き合わざるを得ないということでもある。目を凝らしても、前に進んでも、同じ霧の中にい . . . 本文を読む