小説「クララとお日さま」 人工知能(AI)と人間の関係を問う長編。「執筆の大切なテーマとしてきた人間の愛を、AIを通して考えたかった」
AI搭載ロボットが子供向けの親友「人工親友」として普及した近未来が舞台。AIが人間の代替物になるかといった問題にも踏み込む。
ちょっと違うような気がするが、いずれにしてもタイムリーな小説だろう。
「私がAIを恐れるようになるのは、その小説が私を感動させたり、泣かせるようになったりしたとき」と語り、人間の感情を理解できるか否かに分岐点があるとの見方を示した。
「不気味の谷」という言葉がある。人間に似せて作られた人工物が進化しつづけると、とつぜん、不気味な存在に感じられはじめる現象をいう。テクノロジーが人間の根本条件を改変し、私たちの世界全体が不気味な姿を現しつつあるのではないか。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFG2942Q0Z20C21A3000000/