まさおレポート

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東京国立博物館へ行く ヘラクレス像は仁王像

2008-12-28 | 紀行 日本

孫を託児所に送り届けた後時間が有ったので東京国立博物館へ行く。久しぶりに仏像をみたくなった。両国から大江戸線で行ったので上野御徒町から博物館まで歩く。寒い日で人もあまりいない上野公園内をゆっくりと歩く。600円を払って博物館に入る。日本館に入り仏像を観ていると男の人が近づいてきて「よろしかったら東洋館でボランティアが同行して解説して回ります」とのことだ。丁度時間もよいのでそちらに行ってみることに。

東洋館のロビーで待っていると定刻には10名程が集まった。女性の解説員にくっついて説明を受けることに。最初にエジプトのミイラから。ミイラはまさに死後の世界のリアルな真剣な希求であることを再認識した。体に巻いた布は樹脂で固められているのだそうだ。あまりに固く巻いたので骨折した後がみられるという。覆いはこれまた布と漆喰で固めてあるのだという。

ギリシャのヘラクレス像が陳列してあり、右手に棍棒左手にライオンの皮を持っている。これがアフガンに伝わると左手のライオンの皮は頭にかぶられることに。さらにこれが日本に伝わるとなんと仁王像になるという。なるほど仁王像は右手に棍棒=金剛杖をもっている。

最後はガラス細工コーナへ。ガラスは古代に陶器の釉薬の一つがことさらに透明であったためにそれが独立に発展してガラスとなったという。切り子もガラスの歴史と共にあり、500円硬貨ほどのグラインダーで切り子模様を作っていったとある。古くから十文字模様がみられ、これは太陽が海に沈むときあるいは日の出の際にできる十文字の光線からの連想ではないかとの話は新鮮であった。薩摩の島津家の家紋も丸に十字で、海に面した薩摩らしい家紋なのかもしれない。


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