まさおレポート

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カプリ島紀行

2017-05-05 | 紀行 イタリア・スペイン 

2006/6/4 

カプリ島はイタリア南部、ナポリ湾にある島でティレニア海に面したナポリの南約30kmにある。ナポリから高速フェリーで約40分ほど。

アウグストゥスが別荘地として島ごと購入した 結局カプリ島に住むことはなく継承者の皇帝ティベリウスは26年頃からカプリ島に住み、国の統治を行った。古代ギリシア人がカプロス(イノシシ)と呼んだことからカプリ島と呼ばれる。

 

 

ナポリのベヴェレッロ港から約40分で到着する。

 

 

マリーナ・グランデ

 

 

マリーナ・グランデのブティック街。

 

マリーナ・グランデのブティック街。

マリーナ・グランデのショップで。 魚をデザインしたお皿がカプリ島らしい。

マリーナ・グランデと高台にある島の中心地カプリのウンベルト1世広場はフニコラーレと呼ばれるケーブルカーが所要5分弱で結んでいる。プラダなどの高級店が。 

 

フニコラーレ乗り場。

 

 フニクラ、レストランでにぎわう。白いスカーフに白いパンタロン、白と黒のボーダー柄のコットンセーターでサングラスをかけた婦人とその後ろを同じく白であわせて歩くピカソの風貌を思わせる男性。

赤いバッグを持つ初老。

赤いバッグとジェラートを持つ婦人。

お買い上げのカップル。

「今日は暇だわ」「そんな日もあるさ」

白と薄いベージュはイタリアンカラー。バリ島でもイタリアンレストランで見かけたコンビネーション。

フニクラのレストラン通り。

フニクラのレストラン。

フニクラのレストランで海の幸パスタ、ペスカトーレ。

海の幸ピッザ、大ぶりなムール貝入り。

デザート。

籠1

バッグ1

デコ電卓

バッグ2

バッグ3

ハーバー1

レンガ壁に這うブーゲンビリア。

ハーバー2

ハーバー3

ハーバー4

ハーバー5

ケーブルカーからヴェスヴィオ山がかすんで見える。この地は標高は146m。1880年に山の山頂まで登山鉄道(フニコラーレ)が敷設されたが利用者が少なかった。作曲家のルイージ・デンツァが作曲し、ジュゼッペ・トゥルコが作詞したコマーシャルソング、フニクリ・フニクラはフニコラーレの愛称。日本では「鬼のパンツ」で有名。

さあこれからヴィラ・ヨヴィスへ。

初代皇帝アウグストゥスがこのカプリ島別荘にときおり滞在したという。その後継、皇帝ティベリウスは紀元27年から37年までの10年この島に定住しローマ帝国を統治した。ヴィラ・ヨヴィスは皇帝ティベリウスがこの島に建設した12のヴィラの一つ。

ヴィラ ヨヴィスは12のヴィラのうちでも最大。広大な貯水槽、居室、厨房、温浴室、迎賓の間と7000平米の広さで貯水槽は8000立方メートル。アウグストゥスの時代様式が発見されていることからアウグストゥスから引き継がれティベリウスの代で完成した。

ヴィラ ヨヴィス

ヴィラ ヨヴィス

ヴィラ ヨヴィス

 

ヴィラ ヨヴィス

ヴィラ ヨヴィス

ヴィラ ヨヴィス

孤独な帝王ティベリウスの廃墟跡からかすかに対岸が見える。ここからイタリア本土側に建てられた灯台を介して交信をしたという。

青の洞窟は食洞で、約1メートルほどの入り口から中に入ると、そこには外からの光が反射した美しい世界がと楽しみにしていたのだが潮の関係で見れず。この海の透明度で青の洞窟をしのぶことに。この洞窟は風の向き・強さ、波の高低、洞窟出入り口の干満で数時間後には入れなくなることも多い。

この写真はシチリア島のナクソスのもの。よく似ているらしい。即興詩人 ハンス・クリスチアン・アンデルセン 森鴎外訳で青の洞窟を楽しむことにしよう。

千八百三十四年三月六日の事なりき。旅人あまたカプリ島なるパガアニイが客舍の一室に集ひぬ。・・・
 ララと我との乘りたるは眞先に進みぬ。カプリ島の級状をなせる葡萄圃と橄欖樹とは忽ち跡を沒して、我等は矗立ちくりふせる岩壁の天に聳そびゆるを見る。緑波は石に觸れて碎け、紅花を開ける水草を洗へり。
 忽ち岩壁に一小罅隙あるを見る。その大さは舟を行やるに堪へざるものゝ如し。我は覺えず聲を放ちて魔穴と呼びしに、舟人打ち微笑みて、そは昔の名なり、三とせ前の事なりしが、獨逸の畫工二人ありておよぎて穴の内に入り、始てその景色の美を語りぬ、その畫工はフリイスとコオピツシユとの二人なりきと云ひぬ・・・暫しありて、舟は大穹窿の内に入りぬ。穴は海面を拔くこと一伊尺に過ぎねど、下は百伊尺の深さにて海底に達し、その門閾の幅も亦略ほぼ百伊尺ありとぞいふなる。さればその日光は積水の底より入りて、洞窟の内を照し、窟内の萬象は皆一種の碧色を帶び、艪の水を打ちて飛沫しぶきを見るごとに、紅薔薇の花瓣を散らす如くなるなれ。即興詩人 ハンス・クリスチアン・アンデルセン 森鴎外訳

 


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