まさおレポート

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ベルリンの壁とメキシコの壁 トランプとメルケル

2017-02-22 | 日常の風景・ニュース

1989年8月17日にベルリンの壁を訪れた時に撮った写真だ。1961年に建設され28年間両国民を分断してきたブランディングブルグ門の前の壁はすでに完全に無くなっていた。両翼のみが残っている。壁の残骸が少し落ちているので拾って持ち帰ったものが今でも机の片隅にある。日本人の宗教家や戯画しドイツの軍隊の制帽を売っている男、壁の残骸を袋に入れて売っている男がそこかしこに見られた。

東西ドイツの国境は1378kmに及んだがすべての国境にベルリンの壁のような壁が立っていたのではなく実際は155キロの壁とそれ以外には130万個の地雷が埋められ、さらに動くものはすべて自動的に撃つように制御された射撃装置が配備されていたという。

トランプはメキシコの壁の建設を本気で考えているようだ。そしてメキシコ国境の壁建設をドイツなどから非難されているのは多くの悲劇を生んだベルリンの壁の非情さを連想するからだろう。しかし東西ドイツを分けるベルリンの壁とメキシコの壁を同列に論じるわけにはいかない。不法移民をコントロールするのは合法であり国として当然の措置だろうと思う。不法移民と難民は全く異なるのだがトランプに反対する陣営は意識的に両者を混同させてトランプを非難しているようだ。トランプ大統領にはまだまだ不安が付きまとう。しかしこの壁に関しては理念倒れの感がつきまとうメルケルの移民政策よりよりも現実的な堅実さを感じさせる。

 



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