ゾシマ長老は死体が腐臭を発し、イリューシャは病死するが腐臭を発しない。作者はこの腐臭の在りなしで何を言いたかったのだろう。腐臭を発しないのが民衆の求める奇跡だとすると、信仰と奇跡は全く関係ないのだといいたかったのだろうか、あるいはゾシマ長老は俗に堕しており、イリューシャは無垢の少年故に腐臭を発しなかったのか。これも謎の一つだ。
庭で掃除をしているときに浮かんだ。ドストエフスキーは信仰と不信が交互 . . . 本文を読む
2006年に下記のブログを書いている。今日は次の引用を加えてみるとなお一層昨今の楽しみが増える。
人間の不幸の唯一の原因は、自分の部屋で静かに過ごすすべを知らないところにある。
ピンクとブルーのパジャマを着て、自分の寝室という限られた場所の中で満足したグザヴィエ・ド-メーストルは、私たちをそっとつついて、試してごらんとうながすのである 地球の遠い半球に出発する前に、わたしたちがすでに目にして . . . 本文を読む