午後1時から約2時間、敦賀市金ケ崎に位置する「人道の港敦賀ムゼウム」を訪れた。

この施設は、元の場所から新築移転され、今月3日に開館された。
旧館は、金ケ崎緑地公園の休憩所として使われる。
新館との距離は約100mと近い。

「人道の港 敦賀ムゼウム」
は、戦前、敦賀港周辺に立っていた4つ建物をモデルにして造られたとのこと。
旧館面積の3倍以上ありそうだ。
※建物内の様子。
パンフレットを転記させて頂く。

入場料500円を払って入場。
高齢者割引は無く、高い感じがした。(因みに、旧館は無料だったかと。)
入口に女性のコンシェルジュが2名配属され、その他の職員も多いようだ。
先々、敦賀市の財政上、お荷物にならないかと少し心配。
先ずは敦賀市民が挙(こぞ)って訪れて欲しいと願う。
最初に1階のシアタールームで、施設全体のガイダンス的な映像を視聴。

ナレーションは俳優大和田伸也さん(敦賀市出身)。
朗読サークル所属の私にとって、大和田さんの語りは非常に素晴らしく、参考になる。
何故ポーランド孤児とユダヤ人難民が敦賀港に上陸したのか、「人道の港敦賀」にまつわるエピソードが大和田さんの重厚な語り口で示される。
シアタールーム隣の部屋、ポーランド孤児とユダヤ人難民に関する映像・資料が豊富に展示されている。
旧館時代よりも豊かな展示内容だ。すべてに目を通すには、時間が足りなかった。
撮影禁止だが、思わずパチリ。すみませんm(_ _)m。


ポーランド孤児のコーナー、旧館時代の展示内容より優れていると感じた。孤児が記した日記など、興味深い。
ユダヤ人難民コーナー、杉原千畝が書いたビザのレプリカ等や、市民の証言が目を引く。
2階への移動用にエレベーターが設けられ、高齢者への配慮が行き届いている。
2階には、映像ライブラリー・交流コーナーが設けられている。
映像ライブラリーの一編を視聴。ユダヤ人難民の子孫が、敦賀港からウラジオストクを訪れる感動的な内容だった。
次回訪れる際には、時間を掛けて他の映像も観てみたい。
来館者からのメッセージが展示されている。平和を願う言葉が沢山綴られている。

1階には研修室があり、市民の研修場所として利用出来る模様。大いに活用されることを願う。
帰宅前、市職員と思われる男性と会話する。
リトアニアにある杉原千畝記念館との交流は、今のところ行っていないようだ。
コロナウイルス禍により、記念館の運営が危機に瀕しているとの報を聞いたことがある。
何らかの方法で、連携・支援出来るといいのだが。
※以前、リトアニア国カウナス市にある「杉原千畝記念館」を訪れた時のブログはこちらをクリックして下さい。
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