おやじの遊び道具。

  シケたおやじも、愛されたいのだ!

ゴネるおやじ。

2005-08-27 | ハナくそおやじ
湘南のとあるホテルの駐車場にて。

(そうそう、愚行を示すおやじの第2話です)

アウディに婆さんを乗せたまま、
爺がホテルの支配人に
ムキになって何か言ってます。

爺が指差す先をみると、
フェンダーの塗装がはげて、凹んでいます。

どうやら駐車していて、
当て逃げされたようです。

丁度アタシの停めたクルマの
一台分向こうです。

アタシは何だか、面白そうなので
窓を開けて聞き耳を立てていました。

アウディの一台向こうの看板には、
「当駐車場における事故・盗難には
当ホテルは一切責任を負いません」と
どかんと書かれています。

「恐れ入りますが、警察とやり取りして頂けますか?」
「そりゃ、ないだろう。来る前に電話したら、
責任を負わぬと一言も言ってなかったぞ!」
「いや、そこまで詳細は、物理的にお話できないので」

支配人もお客である爺を立てて、
言葉を選びながら、話をしています。

アタシだったら、
「警察に犯人を捜してもらいな。
うちのホテルがやったわけじゃないんだから」きっぱり言います。
(言えねえだろうな、アタシ小心者だから)

「ここのホテルは何かい、
警察なんて何でも杓子定規に処理してしまうのかい?
人情もへったくれもない」
「そういうわけでもないのですが…」
「あんたじゃ、話にならん。上の人を呼べ、上の偉いさんを」
「私がすべてを管理している支配人ですが」
「あんたサラリーマンだろっ、雇われじゃ、話にならん。
ここは第○ホテルの系列だろっ、そこの管理職を呼びなさい」

「と言われましても、お客さまはどういう対処をお望みでしょう?」
「そんなこと、立ち話のここではできん」

「個人情報を…」
「ホテルの信用問題…」
「インターネットに投稿…」

などとおやじ、知識をひけらかし
ゴリ押すこと10分以上。

フロントのおねえちゃんが支配人の下へやってきて、ごそごそ。

「お客さまは、つかぬことをお聞きしますが、
当ホテルにはいつお泊りで」

「近いうちに、利用しようと思っておる」

「????」→これはアタシ

このおやじもふてえ奴だな。
無断駐車をして、当て逃げされたのに。
それを堂々と、ホテルに責任を取れと。

それを客面して、あそこまで抜け抜けと。

ほんと、すげえ面の皮の厚いおやじ。

そうそう、
爺さんの面が厚い分、
車中の婆さんは今にも干からびそうな顔だった。


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