近ごろ、草食系企業というのがあるらしい。
ひところのベンチャー企業と言ったら、
楽天やサイバー何たらに代表されるように
スピード重視と派手で豪華なオフィスと大型M&Aが看板だった。
けれど草食系企業は心地良さやロングスパンの事業展開を目指す
個人でいうところのロハスな社風というところか。
これまでもマイクロソフトやグーグルなど充実した社内環境は存在していた。
確かに代金無料の自販機や社食など、働 . . . 本文を読む
携帯電話の中には、もう一つの世界があるんだ。
Another world っていうか、virtual spaceっていうか、
ボクの手のひらの中にある、軽い世界。
けれどこの小さなモニターの向こう側は、
人体からナレッジ、ルナッジ図書館からアボリジニの集落、
医学やスポルティフやエンタメを始め
世界のありとあらゆる事象が縦横無尽に繋がっている。
クルマが若い世代に興味を持たれなくなったのは、
携帯 . . . 本文を読む
この交差点はさながら巨大な下水溝だ。
毎日30万ものヒト形汚泥を吸い込んでは垂れ流している。
顔色の悪いサラリーマンや香水を瓶ごとアタマから被った臭いOLや、
フィギャが友達そしてネット上しかコミュニケーションの取れない宅ガキや、
顔が歪んでいるのか帽子を斜めにしか被れない単なるB系デブや
見るからにコピーのバッグを自慢気に提げた真っ黒ホストマンなどなど
それらを全部上げていったらもうそれだけで . . . 本文を読む
書くことで伝えることは難しい。
このところ感動的に内容が伝わっているのだろうかと考える。
後輩が小説を上梓した。
それまで雑誌や書籍などの雑文を書いて
忙しい日々を過ごしていたのだけど、
別におまえじゃなくてもな、というくらい
書かされてる感のある寄せ集めた資料を焼きなおしただけの
オリジナリティのない原稿だった。
何しろおいらも下請けの下請けで、
参加することもしばしばだったから。
しかし、 . . . 本文を読む
喜ばせ屋と呼ばれる稼業がある。きっと耳馴染みの薄い職種だろうと思う。その名のとおり、他人を喜ばせていくばくかのお金を稼ぐシゴトである。
屋号は「嬉壱屋」、享保元年の創業で現在11代目の老舗である。そもそも創業は江戸時代の中期である享保元年、田舎芸能に長けた初代の喜一が上州藩主お抱えの太閤持ち(後の太鼓持ち)に任命されたことに由来する。時代とともにその市場規模や需要が縮小され、同業 . . . 本文を読む
『TOKYO!』を観た。
詰まらない3本オムニバス形式の映画なのだけど、
よくまあ日本の風俗(生活)をこれだけ調べたなあということで感心。
日本人スタッフを起用しているから、当然のことなんだけれども
しかしリサーチは万全だけどそれを消化し切れていない模様。
「インテリアデザイン」by ミッシェル・ゴンドリー
ドンゴリーと吹聴してしまうくらい、ほとんどこの監督のことを理解していないおいら。
ビョー . . . 本文を読む
「メルド」byレオス・カラックス
“下水管の怪人”現ると、さもウルトラQを彷彿させる画像定義だ。
「人間が好きではないからだ」とこれまた円谷的(当時はまだ、誰でもそうか)な
単純明快な理由の下、銀座や渋谷で通行人に危害を加える怪人。
23区内に隠された都市伝説などの背景を絡め、現代における人間の狂気を警告している。
. . . 本文を読む
「シェイキング東京」by ポン・ジュノ
ポン・ジュノは韓国の映画監督だから近場の日本を理解しているだろう、
という安直な理由でおさめてしまうのも、イヤなのだけども。
観ていてこれが一番分かり易かった。
何しろ、蒼井優や香川照之や竹中直人など知った顔ぶれも出ていて、
10年キャリアの引きこもりを主人公にした内容だったから。
おいら以上に映画に興味を持たぬ、一緒に観た奴は
「こんな映画に正規の鑑賞料 . . . 本文を読む
現場にてRMが
「すいません、そこ足元がおぼつかないので、通行止めにさせて頂きます」
と丁重にお願いをしていたにも関わらず、
「黙れ、バカモノっ」と制止を払って侵入していきやがった爺い。
こじんまりとにこやかに振舞う常識面した、爺いが多くなった昨今。
(ああっ、なんて詰まらねえ世の中だ)
こんな爺いは奇特な存在だ。いづれスカウトしてみたい。
TVを眺めていたら、ビートたけし・大杉漣が声高らかに . . . 本文を読む