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バイク・キャンプ・ツーリング

NERIMA爺、遅咲きバイクで人生救われる

1999年7月16日 北海道ツーリング 18日目

2025年04月01日 | 1999年 北海道ツーリング
7月16日(金)
 チミケップ湖キャンプ場~津別垰~中標津~北見(ビジホ・ニュー北見ホテル)



 午前6時前には起床。
 テント内は乾燥しているのに、シェラフの外側とテント内側のボトムはびっしょり濡れている。足も手もべっとり。外のフライシートやインナーの内側が濡れているならわかるが、シェラフと肌が水分でびっしょりというのははじめてた。外にでて、フライシートを触ってみるが、さらさらに乾いている。どういうことだろう。シェラフに包まれていた足も、あきらかに汗ではないもので濡れている。体温のないゾンビかいという感じだ。相変わらずの曇り空で、おまけに山中ということもあり、湿気がかなりある。ランプの熱でテントの中の温度がそれほど上昇したとは思えないのだが、テント内だけ空気が乾燥して、外気との湿気の差でこうなってしまったのだろうか。どうにもはっきりしない。

 いつ雨が降り出してもいい空模様の中、テント撤収開始。空気は冷たく感じるのに、汗が吹きだしてくる。やはり、湿気が多いのだろう。何回も作業を中断しては、汗を拭いてテントを畳む。2リットル入りのペットボトルに詰めてきた冷たい水を、ガコガコ飲む。

 出発準備も整い、出発前に残っている2人に軽く挨拶。
 車できている仙台のキャンパーの犬は相変わらず、人なつっこい目をして盛んに尾を振ってくる。湖畔近くにテントを張っていたTDMのライダーのテント横には、巨大なカヌーが鎮座。ん? 全長3メートルは楽にある。一瞬、これバイクに積んできたかなと思い出そうとするが、そんなばかな。空気注入式のやつで、素材も丈夫で弾力性もあり、岩場も下れるというインフレータブルボートだ。パドルもでかい。写真で見たことはあったが実物を見るのははじめてだ。空気を抜くと、小さめのボストンバッグほどの大きさになるという。それにしてもなあ。たぶん、彼はこれだけをやりに今回は北海道にきたのだろうと、思わず呻ってしまう。北海道ではいろんなライダーに会うものだ。

 午前8時出発。とりあえず中標津を目指す。
 津別町から、美幌峠よりも高いという津別峠に向かう。ちなみに美幌峠は標高490メートル。津別峠は754メートル。ここ2~3年の間に開通したばかりだ。大型車通行止めの狭い道を上っていくと、しだいに霧雨、小雨と変わり、屈斜路湖に下るころには本格的な雨となる。ひらすら中標津を目指して走るうちに雨も上がる。

 中標津のガソリンスタンドで、ホームセンター「ルック」と回転寿司の「スシロード」の場所を訊く。中標津を再び訪れた目的のひとつは、このルックでしか販売していないガスカートリッジのアダプターを手にいれるためだ。この器具を使うと、専用のガスカートリッジでしか使えなかったストーブやランタンが、カセットコンロに使う家庭用ガスボンベも使えるようだ。キャンプ用品売場の棚の一角に山積みになっていたので、スペアも含めて2個購入。1個980円也。駐車場では他に数台のバイクと遭遇。確認しなかったけれど、なんとなく、アダプター目当てのような気がしてくる。キャンプ場でキャンプ用品の話になると、この器具のメーカー555の名前は必ずといっていいくらいだれかの口から出る。

 市内の本屋で北海道関係の本を4冊ほど購入し、郵便局で金を下ろし、それからルックとは逆方向の市街地にあるスシロードにいくが、開店11時半からとある。ただいまの時間11時ちょい前。しばし逡巡の後、Uターン。とてもじっと待っていられるハラ具合ではない。ハラヘリヘリ。30分もじいっと店の前で待つよりは、バイクで移動しながら気を紛らわしたい。別の店でメシを食う時間が11時半になったとしてもべつにいい。アクセルグリップを握る手に力がはいる。

 というわけで、再び市街地の「食堂」という暖簾を探しながら流すが、これ! という店がなかなかない。結局、市街地を通過して、ルックもとうに通り過ぎたあたりの「あおい」という食堂で「ホタテ・アサリ丼」にありつく。もちろん、11時半はとうに過ぎている。しかし、ここもなかなかのもの。ホタテとアサリがタマネギでさっと甘辛く炒めたものが丼に載せてあり、他にホウレンソウのお浸し、お新香、ミニラーメン(これはいまいち)もついて1080円。壁にはだれかのサイン色紙が張ってあり、よく見ると阿藤海とある。

 店を出るころには再び、霧雨。
 店のテレビでやっていた天気予報によると、道央は大雨だという。ここらあたりも午後から雨の予報。明後日、朝8時にフェリー出航(このころはこの時間に苫小牧~大洗間が就航していた)なので、明日は少なくても苫小牧30キロキロ圏内にテントを張りたい。しかし、これから雨に向かうような走りはしたくない。しばし黙考。今日までは雨を避けてオホーツク側で待機、明日一気に苫小牧に向かうことにする。

 しかし、雨は東に移動してきているので、今夜、オホーツク海側でテントを張ったとしても明日は雨の中でテント撤収の可能性が高い。それだけではなく、苫小牧まで全線雨中走行となる可能性もある。網走あたりからだと、苫小牧まで少なくても400キロ。これはつらい。
 再び沈思黙考。
 ゆっくりしたいのと体力温存のために、今夜はビジネスホテル泊とする。
 さっそく北見市のビジネスホテルに予約して、中標津をあとにする。今まで一度も走ったことのない244号で根北峠を越え、斜里町で334号に左折。この直線道路はなかなかいい。広がっている麦畑が黄金色だ。不思議なことに、東藻琴村付近から北見方面を見ると、上空にぽっかり青空が広がっている。美幌を過ぎるあたりから青空。あまりの暑さにとてもレインウェアなんか着ていられない。Tシャツ1枚で走る。

 北見から美幌峠付近を眺めると、山々の稜線は不気味な雲に覆われている。たぶん峠の向こうは大雨だ。
 北見駅前の「ニュー北見ホテル」(1泊5000円)に到着、荷物を部屋に運び終わるころには、汗びっしょり。ジーパンをはぎ取るように脱いで、冷水シャワーを浴びる。やっぱり、こういうときにホテルはいいよなあ、とシャワーの下でしばし感激。

 今夜はゆっくり体力温存、温存と唱えながら、北見駅を見学。明日、走る予定の242号線と併走している「ふるさと銀河線」沿線になにか面白いところはないだろうかと構内をうろうろ。めぼしいところはないようだ。
 閉店間近の東急デパートの地下食品売場で、地ビール(525円)2本、中標津のスシロードで寿司を食えなかったせいか、寿司折り詰め(1000円)もゲット。夜食に備えオニギリ(天ムス180円、ウナギ280円)、ミニトマト、ついでに野菜ジュースも購入。閉店時間の威勢に押され、乾燥海草サラダも土産として購入。考えてみれば北見はタマネギが主産地だ、アホなことを……。地ビールを買った店では、冷えやすいようにと氷をわざわざ取りにいってくれサービスでつけてもらう。

 ホテルの部屋で夕方6時くらいから飲み始め、荷物の整理などしながら、寿司をつまむ。ビール2本ではとても足りず、ホテルでカンビールを2本ほど追加購入。午後11時には就寝。









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