岩隈、アスレチックスと交渉へ＝ア・リーグ西地区の古豪

　【ニューヨーク時事】米大リーグ機構は8日、ポスティングシステム（入札制度）での大リーグ移籍を目指している楽天の岩隈久志投手（29）との30日間の独占交渉権をアスレチックスが獲得したと発表した。
　落札額は明らかにされていない。入札制度で移籍が実現すれば、2007年に松坂大輔投手（西武―レッドソックス）ら3人が移籍して以来となる。米メディアは、アスレチックスのほかにイチローがいるマリナーズやレンジャーズが入札に参加したと伝えていた。
　アスレチックスはカリフォルニア州オークランドを本拠地とし、マリナーズなどと同じア・リーグ西地区に所属。ワールドシリーズを9度制した古豪で、05年に藪恵壹投手、今季終盤には岩村明憲内野手がプレーした。今季は81勝81敗で地区2位。同球団は「入札額を楽天に受諾してもらったことは大変喜ばしい」とのコメントを発表した。
　岩隈は楽天のエースとして活躍し、今季10勝9敗、通算101勝62敗。08年に21勝、防御率1．87でパ・リーグ最優秀選手（MVP）と沢村賞に輝き、昨春のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）でも日本の連覇に貢献した。　



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一夜明け ロッテ・西村監督複雑 主力大量流出の危機 プロ野球

　チーム一丸を意味するスローガン「和」で頂点に立ったロッテだが、戦力流出の危機にさらされている。海外フリーエージェント（ＦＡ）権を行使し、米大リーグ移籍を目指している小林宏は８日、「球団と話し合って考える」と、１０日に球団との交渉に臨むことを明かした。ポスティングシステム（入札制度）での米大リーグ移籍の可能性がある西岡は「まだ、何も考えていない」と述べるにとどまった。

　チーム内には、他にも国内ＦＡ権を持つ渡辺俊、里崎らがいる。西村徳文監督は「残ってほしい気持ちは強いが本人が得た権利。こちらからどうするとかはできない」と権利行使に一定の理解を示した。石川球団運営本部長は「１０日に話し合いの場を持つ」としたが、主力の大量流出となれば、大幅な戦力ダウンは否めない。

　また、激闘から一夜明けた８日、西村監督は名古屋市内の宿舎で取材に応じ「緊張感の中でやってきた。今はホッとしている」と重圧から解き放たれ、おだやかな表情で話した。１３日には、日韓クラブチャンピオンシップ（東京ドーム）が控える。「１２球団代表でぶざまな試合はできない」と余韻に浸る間もなく、気持ちを切り替えていた。（神田さやか）



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