goo blog サービス終了のお知らせ 

ドイツ語練習帖

マルと亀のドイツ語学習メモ帳

ハウスホーファーさんのあとがき

2025-04-23 10:45:23 | ハウスホーファー短編集


この本の翻訳者である松永美穂氏のあとがきの中に
原著者ハウスホーファーさんのあとがきを訳してのせてある。
この人は1920年生まれだからもしご存命なら104歳。
残念ながら1970年に亡くなった。
1968年に出た『恐るべき忠節』のあとがきを松永氏が訳している。
それによると、短編小説を書くのは「自分を喜ばせるため」だそうだ。
そして短編小説を書く場合「作者はある出来事や状況を選び出して
人生の小さな一コマをルーペで眺めるように観察し、
周囲の環境から浮かび上がらせ、ふさわしい形にまとめる」
こういう作業が必要で、ときには失敗することもあるが
小さな芸術品を作り出したという満足感を味わえることもある」と書いている。

書くことがそれほど好きだった作家がたった50歳で逝ってしまったのは
とても残念なことだが、その作家のことを今まで知らなかったのも残念だ。
だが、今からでも日本語訳なら読める。

短編集は3部に構成され、第1部が「少女時代の思い出」となっており
8個の話がある。最初の話は『美しきメルジーネ』。このメルジーネはネコで
最初にネコに出会える幸運を喜んでいる。













コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする