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お殿様の1週間

2005-02-05 | ノンカテゴリー
ヴェテラン、赤石路代さんの描く歴史コミックス『AMAKUSA1637』良いですよお。現在、第9巻まで発売中

ミッション系の学校に通う女子高生(ただし剣道の達人)早弓夏月とその同級生男女が、島原の乱直前の天草にタイムスリップ。夏月はなぜか天草四郎に間違えられてしまう。暴政を敷く領主に、歴史と科学の知識・現代の道具・剣道の腕前で立ち向かい、一揆を成功に導けるのか?タイムスリップ・コミックスとしては歴史の書き方が精密なのも注目点。

現在、一揆勢は天草の富岡城を手に入れ、肥前:島原城攻略に迫ります。実際の歴史ではこの城が落とせなくて、仕方なく原城に立てこもったんだけどね。島原城には藩主:松倉勝家。でも武家諸法度により周辺諸藩は江戸にお伺いを立てなければ、一揆鎮圧の援軍を送れません。(ちなみに松倉家:家老の岡本さんの人間像が感動的。)

しかーし、ここ(第38話)で、上手の手から水が漏れてしまった。残念!
“細川は?鍋島は?援軍は来ない。城の二の丸も落ちて、本丸地下の松倉勝家
「あと何週間もここで持ちこたえろというのか!」”

江戸時代初めのお殿様が何週間(several weeks)なんて言っちゃいけません。ましてキリシタン一揆勢ならともかく、それを弾圧する側の人間が。そりゃ完璧に当時の言葉遣いで書くのは無意味だけど。これではちょっと、冷めてしまいました。

「笑う大天使」は「チャーリーズ・エンジェル」じゃない!

2005-01-28 | ノンカテゴリー
川原泉さんの名作コミック、『笑う大天使(ミカエル)』。これが実写映画化される、ってのが評判になっています。
長編連載マンガなんだけど、一つの見せ場は。主人公の女子高生3人組が怪しげな薬品のせいで一時的に怪力化。悪人を懲らしめて正義を貫く大活躍、ってエピソード。

ところが、何をとち狂ったか一部のマスコミ、これを
「うら若き乙女たちのアクションシーン、いわば“和製チャーリーズ・エンジェル”な映画」と紹介。
こらああああ!!
俺も『チャーリーズ・エンジェル』自体は好きだけど、『笑う大天使』はアクション・マンガとは全然違う!ストーリー展開と人間像で読ませる作品だろう!

簡単に紹介すると、お嬢様学校になぜか入ってしまった「庶民」出身の女子高生3人組。それぞれ強烈な個性を持ちながら、穏やかな周囲の人物と不思議な体験に囲まれて成長していく、基本的には「ほのぼのハイスクール・ドラマ」だろう!
あっ、「少女マンガ」とも言うけどね、男性でも抵抗無く読める種類の作品でした。