Practice Makes Progress

~ナースえいや三十にして立つ~
アメリカでCNA→ICU RN→NP

NPプログラム応募手続き

2016-12-22 07:22:45 | 【アメリカ】NPプログラム入学まで
University of South AlabamaのMSNプログラムへの
アプライ(応募)過程をご紹介したいと思います。

各大学、各プログラムへの応募方法は異なりますが
これからMSNプログラムへ進むことを
検討されている方の参考になれば幸いです(^ー^)

【要点】
 ・Spring 2017 Admission
 ・Post BSN pathway(BSN to MSN)
 ・FNP Track

【必要な書類】
 ・アプリケーション(願書)
 ・大学のTranscripts
 ・RNライセンス
 ・Resume(履歴書)
 ・Personal Goal Statement
 ・Application fees(願書代)$65 + $100

【メモ】
 ・GREは必要なし
 ・推薦状も必要なし


MSNプログラムへの応募としては
わりと一般的な感じだと思います。
良いのはGREと推薦状を用意する手間がない事。

USAでは応募過程が2つに分かれており
Primary Applicationという第1過程を
NursingCASという外部システムを使って行います。
応募に必要な書類のほとんどを
NursingCASに送らなければいけません。

Offical Transcript
私は6つもの大学で単位を取っているので
全ての大学に問い合わせをして
Official TranscriptsをNursingCASに送ってもらいました。
そしてこれがまた時間がかかる!
なぜ時間がかかるかと言うと
送ってもらったはずのTranscriptを紛失されたり
届いていないと言われたりするから。

アメリカあるある。
えいや、もう慣れっ子です。

こういう時、無駄に多くの大学で単位取ってると損。
1校だけだったら1発で届く確率も高いし
Official Transcriptの発行料金も低くて済むけど、
6校もあれば数校分のTranscriptは絶対に届かないし、
手数料もかかります。塵も積もれば山となる。
今回は6校中2校に再発行手続きしてもらいました。
そして「再発行分はタダ」とか無いからね~。
料金また発生します。
Transcriptの発行手数料は各大学によって異なるけど
1校当たりの平均にすると$10くらいかな?
ここまでですでに$80の出費(T_T)

Transcriptが一番時間かかるので
早く手続きを始めるのに超したことないです。
もう1回言いますよ?
手続きは早く始めましょう!
早すぎるくらいがちょうどいい。
Spring Admissionの応募締め切りは7月15日だったんですが
私は3月から手続きを始めてました。
ただ、その後のらりくらりしてたので
アプリケーションを送ったのギリギリだったんですけどね(^^;)
あんまり早すぎても
えいやのように途中で気を抜いちゃう人は不向きかも。


アプリケーション
これはNursingCASに直接入力していく方式で
名前、生年月日、SSN、学歴、資格などなど
結構一般的な事なんですが
記入しなければいけない項目もわりとあるし、
免許やサーティフィケーションなどは
実物をスキャンしてアップロードする必要があります。
集中力のある人は半日とかで終わると思うけど
えいやは2日くらいに分けてやったかな?


RNライセンス
えいやの働く州ではRNライセンスは電子化されており
看護師免許証みたいなカードがありません。
State Board of Nursingのウェブサイトで
ライセンス情報を確認出来るので
そのページをPDFにしてNursingCASにアップロード。
これは簡単。


Resume(履歴書)
最後に履歴書を使ったのは2012年の就職時。
それをベースに情報を変えて使いました。
Nursingキャリアに重点を置いて編集。
こういうのって簡単なようで、
意外と考えながらやらなきゃいけないから
時間がかかるんですよね~。


Personal Goal Statement
目標とすることや
MSN取得がどのように目標達成に役立つか、
などを350ワード以上でまとめます。
ここでの注意点は「最低350ワード」という部分と
「APAスタイル」で書かなければいけない点。

えいやはこの2点にピピッときました。
「何が目標か」という部分を見られているのはもちろんの事、
アカデミックな文章を書く力を試されているな、と。

大学などでペーパーやレポートを書く場合、
通常だと「3ページで」とか「200-300ワードで」と
文章の下限・上限を指定されます。

ところがPersonal Goal Statementは下限のみ。
上限が指定されていません。
おそらく、この意図は「要点を簡潔かつ的確に」
書く能力を試されていると思うんです。
350ワードって全然多くないです。
ダブルスペースで書いて1ページにもならない位。
書こうと思えば5枚でも10枚でも書けるけど
長ければ長いほどとりとめのない内容になりがち。
それを350ワード+αで手短に、
でも論点をしっかり突いている文章を書ける事が
MSNプログラムを生き抜くスキルだと思います。
そういうのをAdmission Committee
(=合否を決める人達)は見てるんでしょうね。

また、APAスタイルでペーパーを書ける能力は
MSNへ進む人であれば基礎があって欲しいところです。

えいやはナーシング・プログラム時代に使っていた
APAマニュアルを引っ張り出してきて
最新のAPAガイドラインに沿って書き上げました。
また、発表されてから5年以内(2011年以降)の
研究論文を2つほど探し出して自分の論点をサポート。
タイトルページやリファレンスを抜かした本文だけで
2ページと2行になったんですが
それでも700ワードになってしまいました(汗)
でも、これ以上削ってしまうと
逆に中身のないペラペラな内容になってしまうので
えいや的にはこれが限界でしたね(--)


Recommendation Letter(推薦状)
応募に必要な書類ではありませんが提出しました。
なぜかって?
USAに合格&通っている同僚は全員、
任意で推薦状を提出しているんです。
えいやは普段一緒に働いているICUドクターと
Nephrologist(腎臓専門医)にお願いして
推薦状を書いてもらい提出しました。

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こんな感じで必要書類を揃えてNursingCASへ提出。
全ての書類がそろった時点で
Application Fee $65を払って第1段階が終了。

ただ、これで終わりではなくて、
この時点では書類が「Submit」されただけです。
これからNursingCAS側が全ての書類に目を通し
特にTranscriptsを「Verify」しなければ
Primary Application手続きが終わったとは言えません。
ステータスが「Verified」になるまで
1か月かかると言われてます。

えいやの場合、大きな勘違いをしていて
応募締め切りが7月末だと思ってたんです(大汗)
(実際は7月15日)
NursingCASに全て送ったのが6月末。
Verifiedされるまでに1か月かかるから
「やべー、間に合わないわ」と思ったものの
何回かNursingCASに「早くプロセスしてください」とお願い。
もちろん「特例は認めません」「出来ません」と言われたけど
締め切り2日位前に「Verifiedされました」通知が来ました。

そこから第2ステップである
Supplemental Application手続きを開始。
これは直接大学のウェブサイトに行って
また違う願書を入力させられ
希望するコース(Post BSNのFNP track)を選択し
Application Fee $100を払って応募完了。


あとは合否通知が来るのを待つのみ。


合格通知が郵送されてきたのは意外と早くて
9月6日にはポストに入ってました。
(毎日チェックしないからもっと早く届いてたかも)
9月2日の消印が押されていたから
はるか遠いアラバマから来たにしては早い方です。


あ~、ちなみにですね、恥を曝しますが(やけくそ)
私の全然素晴らしくないスペックを並べますと
 ・GPA 3.6(最初の学位とBSN全部を含めて)
 ・RNの経験4年(Med/Surg 10か月、ICU 3年)
 ・BLSとACLSあり
 ・CCRNはなし
 ・Employee of the monthなどの輝かしい経歴なし
 ・自分でペーパーは書けるけど旦那(英語ネイティブ)に
  直してもらわなければならないレベルの英語
 ・推薦状2通を任意で添付
 ・USAにコネなし
こんな感じで合格通知もらえました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Spring 2017からNPプログラムを始めるクラスメートを見ると
若い人で25-27歳くらい、RN経験年数にすると2年という人が数人。
次に経験年数4-7年くらいが少し増えて、
大多数は経験年数10年くらいの中堅という感じです。
たまに経験25年超とかの推定年齢50代の大御所もいらっしゃいます。
(50代でMSN/NP目指されるなんて素晴らしい!)
経験4年のえいやなんてまだまだヒヨッコな方。
年だけは食ってるけどね~(笑)

USAに応募して受からなかった同僚も3人ほど知っていて
うち1人はGPAが3.1だったからダメだったらしいです。
これはUSAに問い合わせて言われたそうで
応募者だか合格者の層はGPA3.5~3.6が多いとか(信憑性は不明)。


MSNプログラムの全部が全部こんな感じとは限らないけど
こんな感じでしたよ~~~ってことで
どなたかの参考になれば嬉しいです(*^^*)



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
NP programs (Sophia)
2016-12-31 07:11:26
すごくお役立ち情報をおありがとうございます!
書類や物をなくすのは、アメリカあるあるですよね。
私はライティングが苦手なので、誰か直してくれる人を探さないといけないです。一緒に勉強する予定の友達はアメリカ人なのに苦手で…。
GPAは学校によるので、あまりに低く無ければ大丈夫だと聞きました。私も同じですよ〜!
FNPのプログラムで勉強しているプリセプターからは、2年くらい経験して応募した方がいいと言われました。やっぱりもっと深く勉強するから知識はあった方がいいんでしょうね。
楽しみですね♪またいろんな情報を教えてくださいね。
なんだか自分のことのように楽しくなっていてすみません(汗)
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Sophiaさん (えいや(管理人))
2017-01-04 03:47:48
私にとってライティングは永遠の課題ですーーー言いたいことは書けるけど、ネイティブが書くような言い回しとか、アカデミアによくあるような書き方とかは、全く別の言語と言うか・・・でも、お友達のようにアメリカ人でも普段話している言葉と論文などで読む言葉は違うから、ネイティブと言えども苦手意識を持つ人はたくさんいるのかもしれませんね。
うちは旦那が文法などを直してくれるので助かりますが、彼はジャーナリズム業界のやり方で直してくるので(ジャーナリズム学部出身)、ちょっとした細かい部分がAPAと異なるんですよね。数字の書き方(1と書くかOneと書くかなど)とか本当に些細な事なんですが。

GPAは3.0あればどこかしらのMSNには入れますよね。ただ、名の知れた大学院や人気のある大学院へ行きたい場合はGPA高い事に越した事はないみたいです。2.5~2.99とかだとProvisional admission/acceptanceになると書いてある大学が多い気がしますが、実際にそういうステータスで入った人を知らないので、実情は不明です。私がBSNで卒業した大学も、3.0以下だとMSN入学許可していないみたいなので、この大学のBSN卒業生でもMSNには入れない人がたくさんいると聞きました。

NPプログラムへの応募は私もプリセプターさんと同意見です。臨床で学ぶ事はすごく多いし、知識があっても臨床で経験しないと、その知識が本当の意味で生かされない事って多いです。どんなに優秀なRNでも、MSNに進む前に3年くらいは経験を積んでおいて欲しいな~と個人的には思ってます。もちろん、経験年数が多ければ多いほど良いという意味ではないんですけどね。うちのフロアでは複数の10-20年選手がNPへ進もうとしているんですが、この人達、Crushしそうな重い患者を任せるには危ない人達なんですよー。だからみんなに「この人達がNPになったらヤバいんじゃないの?」と言われてます(^^;)
プラス、私は是非、SophiaさんにはCritical Careの現場を経験して欲しいです!Med/Surg/TeleとCritical Careでは本当に頭の使い方が違ってくるので、NPでもCRNAでも、Licensed independent practitionerになった際に多いに役立つと思います。
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