日中友好を夢見て。

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上海 オフィス内装設計-4

2013年06月23日 | 建築設計・内装設計
貸しテナントは、道路に面する物件もあれば、内部に面する採光が良くないばかりでなく空気の流動の望ましくない物件まで、非常に多種多様です。
事務所の場合、遮音に関しては、よっぽどのことでない限り住宅に必要とされるほど高い性能は要求されませんので、総じますと、採光、通風を物件選択のポイントにしておけば、大きな失敗は少ないかと思います。

むろん、フロアー借り出来るほど力がある会社であれば、テナントも選び放題かもしれませんが、多くの会社は、そう都合の良い間取りを借りる事が出来ないのが現実かもしれません。
メンツ優先で立派な所を借りたはいいですが、その後のしっぺ返しで痛い目に遇うかもしれません。

そんな理由から、多くの方はご自身の資本に見合った空間、そして、どちらかというと運営に資本を回せれるように、本来の希望よりは条件的に劣る空間、例えば面積的に小さめの空間などを借りる結果になっていると言えなくもないかと思います。

そのような現実をふまえた場合、限られた面積の空間をいかに充実させるか、まさにその役割が私たち設計者の仕事となります。

弊社の場合、オフィスや住宅など用途に関わらず、設計する際に常に心がけているのは、出来るだけ“平等”となるように、空間を“配分”する事です。

“平等”とは、事務作業をする全ての人に対して平等、来られるお客様に対しても平等、空間に対しても平等、考え得る要素の出来るだけ多くに対して“トータルに平等”となるように心がけております。

例えば社長室と一般職員の空間など、むろん平等であるはずがないかもしれません。
むしろ世の中では差をつけるのが一般的かもしれません。
私どもは、意識的に差をつけるのではなく、“平等の理念”の元で設計するように心がけています。