昨日は成人の日。自治体の式典はなし。同窓会も中止。そこで急遽、家族だけでホテルのレストランで個室をとって成人を祝うことにした。
我が家的にはかなり張り込んだ和食。振袖姿の吾子と素敵なホテルに車で向かい、家族も改まった服装で。個室でゆっくりとお祝いができて大満足だ。一品一品、美しい器に盛られ運ばれる和食を、庭園を眺めながらいただく、、、何と贅沢な時間か。急ごしらえではあったけれど、記憶に残る1日になったのではないかと自己満足かもしれないが、思う。
自分の成人式は朝も暗いうちからの着付け、母親の好みの着物は大人っぽすぎて若い女性らしい華やぎがないものなのに着物を身もしないでのヘアセットはもりもり華やかというチグハグな姿で、今写真を見ても、首から下と上が合っていない。着物は鈍色で喪服か!という地味なものだ。その反省から吾子には好きなものを選ばせた。サービスの良い呉服屋で、同じところで全て賄え大変助かった。
20年はあっという間。今、ニコニコご機嫌よく明るさの戻った吾子の存在が本当に愛おしい。数年間、なぜか私たち親子は悪者にされありもしない噂を流されその影響は受験にまで及び、ペットの相次ぐ死、夫の離職と一年に及ぶ無職の日々、呪われているのかと疑ってしまうような日が続いていた。私は吾子に、大人にしてもらった。というか、保護者の皆さんにか。自分の過ごしてきた世界とは違う考え方の人たち。素晴らしい人との出会いも、クソな人との出会いも、自分の生き方では出会えなかった人たち。たくさんのどちらかというと嫌な出来事で、いつまでも子供気分だった自分もいつしか責任を考える大人になっていったように思う。人の妬みや嫉みは怖い。正々堂々、頑張っていれば人は応援してくれるものと思い込んでいた自分は、愚かすぎた。マウンティング、裏からそれとなく噂を流して貶める、女の戦いなのか。男にもあるのかな。いや、子供が絡んでくると冷静でいられないのは女の場合だけかもしれない。そんなことがあったのでホテルにいたたくさんのお嬢さんの母親たちに知っている顔がいたら嫌だな、と顔を見ないようにしてしまった。マスクをしていたので知っている人であってもわからなかったであろうが。
ついついネガティブなことを書いてしまった。
良い時間を過ごすことができ、感謝の1日だった。