私が免許を取得した頃は、殆んどがフェンダーミラーだった。
当時、アメリカを走る車はドアミラーが常識で、文字通りドアに一体化されたミラーはデザイン的に美しく、法令違反をしてでも、ドアミラーを後付けする若者達が絶えなかった。
1983年、運輸省の規制緩和でドアミラーが認可になったのをキッカケに、日本の各メーカーは、一斉にドアミラーへの変更に踏み切った。
初めてドアミラー車を運転した時の事…
今までのフェンダーミラーはフロントウインドゥーの中で全てのミラーを確認できるため、あまり目線を動かさずに目視できた。
また、フェンダーミラーは車幅を確認する良い目安にもなっているので、初心者には運転し易かった。
一方、ドアミラーは車のデザインの一体感が演出でき、当時はそれだけで車が垢抜けて見えた。
しかし、左ミラーを確認するには首を大きく左へ振らなくてはならず、目視に苦労を強いられるようになった。
若かった私は、目視の苦労なんてどうでも良かった。
デザインの優れたドアミラーに軍配を挙げた。
しかし、今になってみると…
懐古心が疼くのか…
フェンダーミラーがとっても懐かしい…
思い出すのは、初代ホンダ・シティー
蛙の目のようにピョコンと飛び出たミラーは、唯でさえ可愛らしい車のデザインをより一層強調していた。
今、現存販売されているのはタクシーベースの乗用車とハイヤーベースの一部の高級車のみ…
でもなぜ、プロ達がフェンダーミラーを愛好するのか・・・
もう一度検討しても良いのではないだろうか?!
プロが好む理由が、そこには明確にあるのだから…
(写真はWikipediaより借用)