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谷やんの ”まなブログ”

最近思う事・自動車全般・ムフフ話・など自分の今思う旬なネタを題材に社会派で迫ります。

1974年6月2日

2008-08-23 | 自動車全般

その日、私は買ったばかりの家具調カラーテレビに齧りついていた。

その前の週に起きた富士スピードウェー・サーキットでの大事故についての特集番組を観るために・・・

あの日の出来事は子供心にも、忘れられない衝撃だった。


6月2日、入梅直前のその日は晴天に恵まれ、蒸し暑い一日だった。

昨今のオイルショックの影響か、スポンサーは撤退する所が多く、タイヤの供給など、劣悪な環境がドライバーを悩ませていた。

そんな中、富士グランド・チャンピオンレース・300kmの火蓋は切って落とされた。

午前の第一ヒート、ランチタイムを終え、午後の第二ヒート・・・

このレースで優秀なドライバーを亡くす事故が起こった。

午前のレースで、ローリングスタートのフライングが抗議され、出場者達には嫌な空気が流れていた。

第二ヒート。

そんな空気を背負ったままスタート、その直後、接触が発生・・・

大事故が起こった・・・

鈴木誠一37歳、風戸裕25歳は、30度バンクにて接触事故からスピン、バンク外側のガードレールに直撃し大破、炎上・・・

帰らぬ人となった。

将来を嘱望された風戸は、当時一番F1に近いレーサーとして認識されていた。

漫画:”サーキットの狼”の主人公、”風吹裕矢”は、風戸がモデルだったとの噂もある。

そして、職人気質で仲間を大切にする鈴木は、若くして会社を立ち上げ、TSサニーレースで有名な”東名ピストン”の創立者でもあった。

共に、レース界での可能性のある二人を亡くす事になったのは、誠に残念だ。

この事故をきっかけに富士の30度バンクは、危険と判断され使用されなくなった。

あの日の出来事は、日本のレース界に暗い影を落としたのだった。

炎上爆発するあのシーン・・・

私の頭の中には、今だに深く刻み込まれている・・・

(写真は風戸車両、ガードレール支柱を咥え込んでいる。)
(All for WIN!より借用)
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100,000km

2008-08-08 | 自動車全般

地球の外周は、約40,000km
地球から月までの距離は、約380,000km、なんだという。

8月6日、18:26
関越自動車道、上り線、渋川インター付近にて、会社員42歳の運転する乗用車は、兼ねてからの運転者の期待に答え、走行距離100,000kmを達成した。
週末しか運転されない乗用車であるが、実に50ヶ月での達成である。
この乗用車、車名はトヨタ製、プリウスといい、ハイブリット乗用車としては草分け的存在の2世である。

平均燃費は、≒22km/Lであろうか。
地方都市で過ごしている所有者の環境からか、燃費意識の高い運転者の努力の賜物なのかは、判断しかねるが、現在のガソリン価格、180円/Lとし、平均燃費で計算すると・・・

100,000 ÷ 22 = 4,545L(ガソリン総量)
4,545 × 180 = ¥818,100(ガソリン金額総合計)

因みに、以前所有していたアメリカ製四輪駆動車だと、リッターあたりの走行距離は1/3しか走らないため、¥2,454,300、にも膨れ上がる。

単純計算し、4年間で¥1,636,200の節約であり、1年間に換算すると、¥409,050の節約である。

これと共に、二酸化炭素は、普通乗用車の1/2、大型RV車の1/3、しか排出しておらず、環境への貢献度は極めて優秀である事が立証された。

この、プリウスと言う乗用車、発売された頃は、不評も多く、モーターアシスト用のバッテリーは、一度交換すると、¥40万円はくだらないとか、加速は極めて悪いなどの悪評が噂されたが・・・

現行車に至っては、工賃込みのバッテリー交換は、¥15万円であり、また交換時期は200,000km走行時とされている。

一般ドライバーが、1台の車で、200,000kmの走行は、まず有り得ないだろうし、その距離は、廃車を意味する数値でもある。

加速に至っては、過給器の付加されている内燃機のように、鋭い加速を見せる。
そして、常用外のスピード域でも、加速は衰える様子を見せず、ハイウェイ・クルーザーとしての潜在性能を持っている。

プリウスの評価については、偽り事も多々あり、新しい技術に対しての信憑性の欠ける情報が流れたが、そんな事は無いと断言したい。

至って普通に乗れる、そして室内空間のパッケージングも素晴らしい名車であると言えよう。

地球を二周り半し、月までの道程の26%を走行した、我がプリウス。

正に”Fly Me to the Moon”と、願いたい。
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消失点

2008-07-20 | 自動車全般
Vanishing Point 1971


消失点とは、風景の道路や線路などが遠くに行くほど小さくなり、やがて点に収束してしまう、その点の事を指す。

英語では、”VANISHING POINT”(バニシング・ポイント)と言う。

そんな題名の映画がある。

製作:1971年・アメリカ映画
主演:バリー・ニューマン
監督:リチャード・C・サラフィアン

正直、あまりメジャーに成らなかった人達だ。

私が観たのは小学生の頃、夏休みの昼過ぎ3時位から放映していた、映画劇場だったと思う。

主人公ともいえる、白の70年型のダッジ・チャレンジャー383R/T改を、コロラド州デンバーからカリフォルニア州サンフランシスコまで陸送するコワルスキーが、ここでひとつの賭けをする。

15時間以内に、車を運ぶ事・・・

直線距離にして1500kmはある筈である、一般道では何とも無茶な話だ。

眠気をドラッグに頼って覚醒し、走り出す。

途中、昔の回想をしながら、長距離ドライバーの憂鬱を感じさせる映像には、リアリティーを感じる。

シスコに向かって、コマを進める内に色々なドラマが待っている。

ラジオDJとの出会い・・・
ヒッピー集団との接触・・・
裸の女性の善意・・・

そして迎える、クライマックス・・・・・

ドラッグ・SEX・暴力・カーアクション・・・

当時のアメリカン・ニューシネマを代表する、キーワード。

そして、アン・ハッピーな結末・・・

心に刻まれる、映画だった。


私が免許を取得し、自分の車を始めて持った頃・・・

意味も無く、深夜の長距離を走りに行った。

その中での・・・
疲労・憂鬱・錯乱する判断力・・・
ナチュラル・ハイ・・・

ボンネットの脇をすり抜けていく、白い点線のセンターライン・・・
目の眩んじゃう様なスピード・・・

あの無感動な世界・・・・

そんな雰囲気を、この映画は思い出させてくれる。

あのドライブには、一体どんな意味があったのだろうか・・・・

今となっては、無意味の産物としか思えない・・・

意識しないと思い出せない、私の青春のひとコマである・・・
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ホイールキャップ

2008-05-27 | 自動車全般

昭和40年代といえば、団塊の世代の方たちは20代前半だろうか・・・

”マイカーブーム到来”なんて言葉が、雑誌の表題に上がっていた。
新発売された、サニー ・ カローラ ・ スバル1000、などの大衆車が各メーカーから軒並みラインナップされ、マイカーを持つには、”かなり無理”をするか、”親の脛”をかじれば、手の届く存在にまでなっていた。

私の父は、三姉妹の下の末っ子で、長女とは12歳離れている。
祖母から見れば孫、私から見て従兄弟は上は団塊の世代、下は42歳の私である。

その従兄弟の最年長は、今でいう”チョイ悪”だった。

恵まれた環境に育った彼は、30年代からのオートバイに始まり、車、女、酒と一通りの”軟派”であったようだ。
彼の車は、新車の130系セドリックのワゴン・・・
今では珍しくない、このステーションワゴン。
1960年代後半、若干20歳代で、この手の車を自家用乗用車として所有していたのは、珍しかったと記憶している



この人、今流行のアウトドアライフの走りのような感覚を持っていて、荷台部分に野営用の道具を満載し、海や山に男女の仲間を連れて行っては、バーベキューなどをして遊んでいた。

といっても、40年代・・・
今のような、バーベキュー炉やセットなんて販売されている訳も無く、川の石を並べ囲炉裏を作り、鉄板を乗せる・・・

しかし、稀に鉄板を忘れる事があったようだ・・・

そんな時の代用品が、”ホイールキャップ”なのだ。

当時はスチールメッキ製が殆んどで、よく洗って囲炉裏の上に載せる・・・
それを鉄板変わりに、上にお肉をのせて・・・

”ジュージュー”なのだ。

さて、ひと通りバーベキューを終え、帰る支度を始めると、気に掛る事がある。
ホイールキャップを、リムに取り付けてみると・・・
さっきのバーベキューで火が強かったせいか、メッキが変色してしまった。

これは困った事だ・・・

いつも磨き込んでいる”マルーンメタリック”のボディー・・・
輝く、スチールメッキホイール・・・
変色が気にならない訳がない・・・

そこで、帰りに同型のセドリックを探す事になる・・・
駐車場や、商店街・・・
工場やドライブイン・・・・

そして、1台のセドリックを探し当てた!!

早速脇に停めた彼は、コッソリと前輪部にしゃがみ込み、隣の車と自分の車のホイールキャップを取り替えてしまった・・・

その後、仲間同士大きく盛上がりながら帰路に就いたようだ・・・

それからと言うもの・・・

バーベキュー → ホイールキャップ交換は、定番になったのだという。

あるとき、今度は友人の”スバル1000”でバーベキューに行った。



いつもの様に、ホイールキャップの鉄板を火に翳して気がついた。

中心に固定ボルト用の穴が開いている・・・

これでは、鉄板焼きの汁が零れ落ちて、火を消してしまう・・・

鉄板焼き用ホイールキャップには、”向き不向き”があるようだ。
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ブレーキパット

2008-05-24 | 自動車全般

日産のティーダは、9万キロ辺りが寿命のようだ。

勿論、車本体ではなく、ブレーキパットの寿命の事なのだが・・・

数日前から、高速道路を走っているときのブレーキのジャダーが気になっていた。
踏み込んだときに、フットペダルから感じる異振動の事だが、踏み込んで負荷のかかる状態の時にそれは起こる・・・

ブルブルブル・・・

以前聞いた話では、雪国の車にそれは発生しやすいと・・・

想像の域ではあるが、原因は冬季に撒く凍結防止剤なんだと思う。
塩化カルシウムに含まれる、塩分が腐食を促進し変磨耗を起こすのだろうと・・・

それにパット本体が磨耗し磨り減ると、パットの厚みが薄くなり、ダイレクトに振動を拾うのも一因ではないかと・・・

そんな状態にも関わらず、有料道路を迂回し、山間部の峠道に入り込んだ。

昨年の12月に履いたスタッドレスは、雪道走行の限界マークが出現し、来シーズンは使い物にならない・・・
今年も夏季に履き潰す事になりそうだ。

そんなこともあり、峠道でスピードが乗る・・・
ギリギリまでのブレーキコントロール・・・
クリッピングポイントを通過してからの微妙なアクセルオンのタイミング・・・
車の重心を、シートの腰骨の辺りに感じ、前後荷重をコントロール・・・

決して、スポーツカーではなくても、このような練習はできるのだ。
むしろ、限界点の低い車の方が、キッカケが分かり易く初心者向きでもある。

そんな事を感じ、走りこんでいると・・・

ブレーキが悲鳴を上げ始めた・・・

踏み込むたびに、かなり大きな・・・

”ガリガリガリ”・・・・

パットではなく、パットの台座が、ローターと擦れる音・・・

やってしまった・・・・

徐々に来るべき限界点は、一気にやってきた。

車外に降り立ち、ホイールを見ると・・・
前二輪は、ホイールキャップが飛んでしまった。

パット台座が、ローターと擦れる発熱は、対パットとは異なり、物凄い熱量だ。
それにより、ホイール全体に熱は伝導し、ホイールキャップの接点を溶かしてしまう・・・
だから、外れてしまうのだ。

もっと怖いことは、ブレーキオイルが沸騰し、ブレーキラインのオイルの中にエアーが噛んでしまうペーパーロック現象を発生させてしまう事・・・・

いきなり、ブレーキが底までガツンと踏めてしまう・・・・

過去に一度経験したが、これほど怖いことは無い・・・・

事が発生してからは、兎に角スローダウン・・・
後輪二輪を機械的に制動する、サイドブレーキを多用し帰る事にした。

まぁ、ある程度の予想はついた筈なのに、使い切ってしまったブレーキパット・・・

走る棺桶になる前に、ピットイン出来た事が不幸中の幸いではあった。

定期点検は重要である!!
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