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谷やんの ”まなブログ”

最近思う事・自動車全般・ムフフ話・など自分の今思う旬なネタを題材に社会派で迫ります。

リモコン

2009-07-25 | 最近思う事

テレビにリモコンが追加されたのはいつの頃だろう・・・


昭和40年代半ば辺りと記憶している。

まだ家具調だった4本足のテレビにリモコンが付いた。

しかしこのタイプ、我が家での実施はまだ先の事だった・・・


夏休みに親戚の家に遊びに行った。

その家は古くから開業医をしており、家電や自動車など工業製品に目敏いご主人は、新製品を好んで購入していた。

そんなある日、久しぶりに訪れたその家には新しいテレビが新調されていた。

テレビの上には水槽が載せてある。

その大きな水槽の中には、メダカが一匹・・・・

これは、昨年の夏休みに兄が近くの川原で捕まえたものだった。

そのことに痛く感動してくれたご主人は、メダカ1匹のために水槽を用意してくれたのだ。

だから、この水槽の中のメダカは1年をこの中で過ごしていた事になる。

先ずはそれに感動したのだった。


そうこうしている内に夕食も終わりテレビの時間になった。

画面も大きく迫力があったと記憶している。

そして観ている番組も終わり、チャンネルを変える時だった。

何やら手のひらに納まる四角いケースをテレビに翳すと・・・

なんと、チャンネルダイヤルが自然に動くではないか・・・

これには感動した。

魔法のようだ・・・

それからは兄とリモコンの争奪戦で、自動で動くチャンネルを回しまくり遊んでいた。

今では標準装備のリモコンも当時は高嶺の花だった。


話は変わるが・・・

私の友人はよく奥方から小言を頂くと言う。

まぁ、本人にも原因はあるので致し方ないのだが・・・

段々エスカレートしてくる奥方の口調は段々とやかましく聞こえてくるんだそうで・・・

そのピークを迎える頃になると・・・・

決まってある技を披露することになる。

先ずは手に取ったリモコンを奥方に向ける。

次に間髪いれずに”ピッ”と電源オフのボタンを押す・・・

奥方の様子を見ながら、こう言うのだ。

「このリモコン、調子悪いのかなぁ・・・」

すると奥方は思わず笑ってしまうのだとか・・・

リモコンにはこんな使い道もあるとは知らなかった・・・

今度試してみよ・・・・

(誰に・・・?)

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点の記

2009-07-11 | 最近思う事

大学時代、掛け持ちで”山の会”に属していた事がある。

冬に居候していたスキーヒュッテの先輩からの誘いであったのだが・・・

リフトに乗っている時間、山を眺めているのが好きな私は、あの山の向こうには何があるのだろう・・・・

という好奇心に悩まされていた。

先輩からの誘いは、正に”渡りに船”だった。

スキーシーズンの終わった私は、山の会の部室に顔を出すようになっていた。

山登りの基礎知識を教えられ・・・

まだ残雪の残る谷川岳に連れて行かれ”雪訓”というアイゼンやピッケルの使い方や滑落停止の訓練などをしたり・・・

横浜のとある岩登りのゲレンデへ連れて行かれザイル裁きを訓えていただいた。


その年の夏の事である。

夏の北アルプス合宿と後立山連峰の縦走の計画を知らされた。

夏休みのオートバイによる長期ロングツーリングを計画していたのだが、この年は前半を山登りに計画変更し、合宿に参加することになった。

富山から室堂を経て剣沢に入ったのはお盆近かったと記憶している・・・

この”山の会”ではお盆に合宿を合わせて行うのだ。

理由は、2年前岩登りで命を落とした先輩を追悼するため・・・

勿論、無くなった先輩のご両親もこの合宿に参加し、亡き息子を弔っていた。


合宿の一番の目的は、剱岳を攻めること。

それも、一般ルートから、雪渓のルート、バリエーションルートと色んなルートで攻めるのだ。

トライ1日目は行き成り雪渓ルートであった。

夏ともなれば平蔵谷はクレバスが口を開いており、不気味に水の流れるゴーゴーとした音が響き渡る。

落ちれば、多分助からない・・・

それどころか、遺体を発見されるかどうかも儘ならない・・・

そんな不安の中、技術を持った先輩のリードを元に、頂点を極める事ができた。

あの感動は忘れられない・・・

空の青さ、下界に広がる雲海・・・ 

今までに見たことの無い景色だった。


それから暫らくは山の会にお世話になって居たのだが、ちょっとした人間関係の諍いからその会離れた・・・

社会人になってからはハイキング程度の登山を楽しんでいた。

その頃、新田次郎の小説”点の記”を読んだのだ。

自分の極めた”剱岳”の歴史に纏わる話、三角点を設置する苦労・・・

そんなことを山を振り返りながら読書に勤しんだ。


そして、今年・・・・

映画化されたこの”点の記、剱岳”を観て来た。

若い頃の感動が蘇り、思い出深い映画に見入ってきた。


あの剱岳・・・・

もう一度、攻めてみたいかな・・・・
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徒然なるままに・・・Ⅱ

2009-07-04 | 最近思う事

この百年は物凄い変化のあった期間であった。


自動車的に言えば・・・

1911年の日本国自動車登録台数は210台。

当時のそれは所謂完全なるクラシックカーで、タイヤはスポークホイール

馬車のようなボディーは前後リーフスプリングの上に乗っていた。

2009年は、ハイブリットや燃料電池で動く車さえ存在する。

形なぞ100年前から見れば想像を絶するものだと思う。


食品だってほんの100年前までは冷蔵庫なんて一般の家庭には無かった。

内陸地では新鮮な海の魚など食べれる訳も無く、せいぜい干物・・・

今や食品添加物などの作用により、新鮮なものを科学的に長期保存することが出来、夏場の食中毒からは開放された。


工業、化学、大量生産、などの発展は目覚しく、楽にたくさんの物を安く提供できるようになった。

これは凄い事だと思う。


そういった意味で、我々の世代の人間は、物凄い変化の中で生まれ育ってきたのだ。

しかし、この物凄い変化に人間は付いて来ているのだろうか・・・


これらの変化の影響で・・・


今や自然環境だってすっかり変わってしまった。

自然界の動物達も今や天寿を全う出来る個体は少ないのだと言う。

人間よりも輪廻のサイクルの早い動物達・・・

異常なアレルギーや、悪性腫瘍、白血病が多発している。

奇形児も増えている・・・

これらの原因も、どうやら人間の起こした劇的な変化が影響しているんだろう。


そう、これらの目まぐるしい変化を経験してきた我々の世代・・・・

体に潜んだ化学変化・・・


その影響はこれから出てくるのだろうと思う。

我々は、そう言った意味ではリカバリーの間に合わなかった世代になるのだろう・・・


覚悟しなければならないのだと思う・・・
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徒然なるままに・・・

2009-06-27 | 最近思う事

世の中不景気だ・・・


私の仕事の分野でもやはり影響を受けている・・・

私が経験したオイルショックやバブル崩壊・・・

これらが起こった時も、危機感は覚えているのだが・・・

今回の米国サブプライムローン絡みの金融恐慌は、得体の知れぬ不気味さを感じている。



米国ゼネラルモータースは事実上潰れた・・・

自動車国家である米国の象徴であったビックスリーの屋台骨と言われたGMなのに・・・

危ないとは思っていたが、この事実は私は信じられなかった。

もはや米国は世界のリーダーとは言い難い・・・



白豪主義の米国に有色人種の大統領が誕生した。

これも今までの観念では有り得なかったことだ。

別にオバマ大統領が云々ではない。



確かに米国は今変わろうとしている・・・

でも、間に合うんだろうか・・・

得体の知れぬ大きな波に何もかも飲み込まれてしまいそうな・・・・

そんな気配を感じている。



資本主義、民主主義・・・・

そんなものは崩壊して、今までとは異なる思想や構想が動き出し、今までと違う価値観の世の中にならないと・・・

世界中が米国の二の舞だ。



構造が解りやすかった好景気、乗り越えて沈み始めたこの現代・・・

浮上する事ができるんだろうか・・・

先は一向に見えない・・・・
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誤算

2009-06-06 | 最近思う事

仕事で外回りをしていると、走るルートや昼食に寄るお店などは結構お決まりのパターンになっていたりする。

あのエリアだと”手打ちうどん”が食べたいだの、このエリアでは”ラーメン”だなぁ、とか、外回りの特権でグルメ嗜好には楽しみのひとつなのだ。


この私、結構ラーメン好きだったりする・・・・


今やラーメンブーム、行列のできるお店は地方に進出し、多種多様なスープのラーメンも楽しめるのだ。


そんな私にひとつだけ気になるお店がある。

それは、古い建物をリフォームしたラーメン屋さんなのだ。


そのお店に入った時の事である。


まだ改装したばかりの店舗には広い駐車場があり、お店のアプローチへ向かって歩くと昭和を思わせる雰囲気が心地よい。

お店の入り口の風除室には待合用の椅子がある。店の表にも行列になるお客様を見越して、長椅子や喫煙コーナーまで設けてあり、おもてなしの心遣いを感じる。

ワクワクしながらお店に入り、メニューに”当店自慢”と銘打ったラーメンを注文する。

出てきたラーメンは・・・・・

見た目のボリューム感、器の拘りなどのパフォーマンスは凄い・・・


しかし・・・

味はピンと来なかった・・・


思えば、正午過ぎの一番繁盛する時間帯に、駐車場に車は2台・・・

若干、期待はずれを感じながら店を出たのだった。


店のオーナーは、多分過酷な修行を積んでお店を出店したに違いない。

そこで、自分の信じる味を熟成させ、自信を持ってメニューに加える。

しかし・・・

その味が、万人に受けるとは限らない・・・


もの造りに携わる人の常ではあるが、自己満足の味と大衆受けする味の見極め・・・

その辺りが難しい所なんだろう・・・


お昼に表に並べてある閑散とした椅子たちを眺めていると、”商売って難しいんだなぁ”・・・

と、改めて思い知らされるのだった。
コメント (8)
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