広島DE日記

広島での日常をあれこれと。

夏の終わり

2004-08-31 14:00:10 | 四季折々
「晩夏には決まって童子を口ずさむ」

8月が終わると「夏が終わったな」と感じるのは、通常では夏休みの最終日・・だからでしょうか。
「晩夏」とか「夏の終わり」というフレーズは、どこか寂しさというか哀愁を感じてしまう私です。

高校時代はなぜか「暗い」ものが好きで、「青春=悩む=暗い=死」という図式が私の頭の中には成立していました。
こんなことは誰にも言ったことはありませんが、今考えるとと笑ってしまいそうですね(笑)

そのため、コミックでは「翔んだカップル」(柳沢きみお)とか陰のあるのが好きで、音楽でも同じ傾向がありました。
その代表格が「森田童子」です。
特に良く聞いたのが1stアルバムの「good Byeグットバイ」(1975年)

このアルバム収録曲の中で好きなのは「淋しい雲」と「雨のクロール」
どちらも夏の曲で、特に「淋しい雲」は、イベントが多くて楽しかった夏の終わりの淋しさを感じさせてくれる本当に淋しい歌です。
これを一人で聞いて、一人で哀愁に浸っていた頃の私は、若かったんでしょうねσ(^◇^;)

でも、「淋しい雲」はこの季節になるとなぜか口ずさんでしまいます。
あの頃の暗くて純粋な気持ちがまだまだ残っている・・ということでしょうか?

「淋しい雲」

 いつも君のあとから長い影をふんで 
 いつも君のあとからついてゆきたい
 どこへ行くあてもなく ぼくたちは よく歩いたよネ
 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて
 ぼくひとりでは とてもやって ゆけそうもないヨ

 君の好きなミセスカーマイケル ぼくもいいと思うヨ
 夏休みが終わったらもう逢えなくなるネ
 そうしたら時々 なつかしいミセスの 話をしようヨ
 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて
 君ひとりでは とてもやって ゆけそうもないから

 夏の街の夕暮れ時は 泣きたいほど淋しくて
 ぼくひとりでは とてもやって ゆけそうもないヨ



大型台風来たる

2004-08-30 19:49:17 | 四季折々
「風吹けば稲の様子が気にかかる」

台風16号は中国地方を直撃しましたね・・(汗)
広島は夕方から雨・風がひどくなり、傘も役に立たないといった感じでしょうか。

会社も夕方早めに切り上げ、自転車やバイクで出社した人たちを社有車で送りながら帰路に着きました。
すべての交通機関が止まったため、広島駅ではタクシー待ちの行列が延々と伸びていました。
中には電車の中で一晩を過ごした人も多かったとか。
ひさびさの大型台風の襲来ですね(恐)

風雨が強くなると、やはり「はでくい」が倒れないか心配になります。
倒れた「はでくい」を起こして、また稲を掛けなおす作業は大変なものです。

夕方、実家に電話を入れたら、そんなに風雨は強くないので大丈夫とのこと。
それを聞いてまずは一安心。


台風が来る前に稲刈り(その2)

2004-08-29 19:16:17 | いろいろ
「稲の束掴めば蛙が四散する」

稲を刈った田んぼには、いろんな動物が顔をだします。
カエル、ヤモリ、その他いろんな虫たち。
たまにヘビも出てきます(汗)
その中で多いのがカエルですね。
大きいのやら小さいのやら様々です。

「はでくい」に稲を掛けようと、田んぼに散らばった稲の束をつかんだところ、
稲の束に潜んでいたカエルたちがいっせいに散っていきます。
かわいいものですね(笑)

なかには、写真のようにスズメが稲に巣を作った後も見られます。
もう巣は巣立った後で抜け殻ですけどね。
稲つくりは、いろんな生き物と共存共栄してるんだな~
などと、汗を拭きながら考えてしまいます。


「歩行式のコンバイン」で、もち1条刈りです。
右手側が前進・後退用のクラッチで、左手側が刈り取り用のクラッチです。
けっこうこの操作もなれないと難しいですね。

乗用だろうが歩行式だろうがコンバインだけで稲刈りはできません。
コンバインが田んぼの中でうまく移動できるように、
事前に手で田んぼの端を刈っておきます。
いくら機械化が進んでも、必ず人間の手は必要ですね。

稲が全体的に青いせいか、予定より少し少なめに刈って、
2日間の稲刈りは終了です。
父は台風襲来に備えて「はでくい」が倒れないように補強をするときには、
私は帰りの車の中です。

基盤整備を再来年あたり予定されているみたいなので、「はでくい」を作って稲を掛けるのもあと1年程度となりました(予定では)。
この辛い作業がなくなり、乗用コンバインで刈ってしまうと、もう応援は必要ないかもσ(^◇^;)

考えてみれば、この「はで掛け」作業は親父達は50年以上ずーとやってきました。
祖父達の時代もそうですし、その前の世代の祖先達もそうです。
その頃は、まだ耕作面積も広く、山の裾まで広がっていました。
稲刈りは農家にとって一大イベントで、子供達もその作業に刈り出されました。
でも、収穫の喜びのためにこの1年間を過ごしてきたという感じでしょうか。

後継者(兄)は実家から遠く離れて(大阪)暮らしており、父母とも65歳を超え、いつまでこの作業ができるかわかりませんが、すでに儲けのない米作を足腰が立たなくなるまで続けるでしょうね。
これはもう習性というもので、実家(農家)から米作りを取ったら何も残らない・・とまで思ってしまいます。
私もコンバインは乗用になっても父母が米作りを続ける限り、たぶん毎年手伝いに帰るとは思いますが・・σ(^◇^;)



台風が来る前に稲刈り(その1)

2004-08-28 17:56:16 | いろいろ
「朝露が陽光に光る稲穂かな」

台風は速度が遅く、中国地方にやってくるのは月曜と踏んで、稲刈りのために益田市(島根)の実家に帰りました。←実際に台風は月曜日に来ましたね。

広島を朝6時過ぎに出て、戸河内IC経由でR191を走ること2時間半。
私の実家のある益田市に到着です。
今回は長男は合宿で都合がつかず、私だけの帰省となりました。

さっそく農作業用の服に着替えて稲刈り開始です。
例年より1週間早いせいか、全体的にまだ稲は青い感じです。
昨日も父母だけで少し刈ったみたいで、すでに「はでくい」に刈った稲がかかっています。

実家の田は約1ヘクタール位なので、今週の土日で半分くらい刈って、
台風通過後にもう半分を刈るという予定です。
私は今週末しか帰りませんので、できるだけ刈っておきたいですね。

田んぼに出てみると、稲にかかった露が朝日にキラキラと光ってきれいですね~
そんなことを思いながら作業開始です。
今日は暑くなりそうですね(^。^;)フウ



「はでくい」に掛かった稲です。
この「はでくい」は石見地方は1段ですが、出雲平野では何段も高く積み上げます。
出雲平野は土地が平坦で広いので、刈った稲の集積が簡単ですが、平地の少ない石見地方ではそんなわけにはいきません。
1段の「はでくい」を長く伸ばすしかないのでしょうね。

最近は、乗用コンバインで稲を刈って、そのまま脱穀し、すぐに集合乾燥場で乾燥させるのが主流ですが、基盤整備をまだ行っていない実家では、未だに昔ながらの「歩行式のコンバインで刈り取り」→「はでくいに掛けて2週間程度乾燥」→「脱穀」の手順を踏んでいます。
この一連の行程の中で「はでくいに稲を掛ける」というのは実に延々と続く辛い単純作業で、なおかつコツも必要です。

そのコツとは、ひとつでも稲を「はでくい」に多く掛けるように、稲を掛けるときに「稲の束を真ん中ではなくて7:3」に分けて、それを交互に「はでくい」に掛けます。
これは慣れてしまえばなんてことはないのですが、初めの頃は「どっち側を少なく分けたかな?」とつい考えてしまいます。


この1面」の田んぼの稲を刈って、「はでくい」を立てて、稲を掛け終わるまで、約2人で半日位でしょうか?
65歳を過ぎた父母だけでは暑いし大変な作業ですね。
汗たらたらで、適時休憩をとりながら、黙々と作業をして初日終了。
体重が約2キロくらい落ちました(疲)
さすがに風呂上りのビールはうまかったですね~




大型台風接近

2004-08-27 17:46:48 | 四季折々
「稲刈りと台風襲来ぶつかって」

台風16号が近づいています。
稲刈りの季節でもあります。
今年は暑かったため稲の生育が良く、早稲(わせ)のコシヒカリは普段より1週間早い収穫です。
今週末は稲刈りの絶好のタイミングなのですが、台風が来ちゃいました( ̄▽ ̄;;;
田舎の予報では日曜日までは曇ですが、こればっかりはわかりません。
稲刈りは雨が降ったら地盤が悪くてできませんので、明日から刈るかどうかは、今夜親父に確認してから帰省しようかと思っています。
さてどーなることやら・・(==)