おしよほブログ

主におしよほまとめブログになります。

2021/05/23 教えて予報士さん 【テーマ:海象】

2021-05-23 22:06:11 | おしよほ

①赤道から南極北極への風の動きで天候はどのように変わる?

北インド洋(アラビア海・ベンガル湾)には南西の風が吹く=南西モンスーン
→風は高気圧から低気圧の向きに吹くため,陸地の方が海洋より気圧が低いことを示す.
これは夏の季節は陸地の多い北半球の方が昼間が長くなり大気がより暖められるため,気圧が相対的に低くなる.

サイクロン(日本での台風と性質は同じ)の発生個数は,一桁程度と少ない(台風は年平均23個)
サイクロンがよく発生するのは5-6月,10-11月=季節の変わり目が多く,7-9月は少ない.
→インド洋周辺では夏は南西モンスーンが吹いたが,冬は逆に北東モンスーンが卓越する.
季節の変わり目(5-6月・10-11月)では上記2種の季節風がぶつかり収束することで雲が発達し,さらに条件が重なるとサイクロンが起きるため.
また,比較的秋口での個数が多いのは,夏場の時期に海水がより暖められているためである.

大陸=暖められやすく冷めやすい
海洋=暖められにくく冷めにくい

梅雨時期の南西モンスーンが日本付近にある梅雨前線に水蒸気を供給し,日本の梅雨の天気にも影響を与えることもある.

モンスーンが吹くと波が高くなり,特にソマリア付近のソマリジェットは平均風速15-18m/sの風が吹き続けることもあり,波が6mを超えることもある.
ここは交通の要衝であるため,波の高い箇所を避けて通ることが重要になってくる.