やっぱり違う和三盆！

かぐや姫は、時々家の人が食べないものを
我が家に持ってくる。
それって、残り物、余り物じゃない？！
その通り！　残り物である。

我が家はそんなことにはいっこうに気にしない！気にならない！
もったいない病に近いかぐや姫のことだから、
よ～くわかっている。

今回もそうである。
家の人がほとんど食べないからということで
持ってきたのが、小さな品のいい菓子箱である。
中身をあければ、そこには芸術作品に近い和三盆菓子である。

直径1，2～1，5cmくらいしかない小さなお菓子である。
それが見事な花の形である。
菊の花、牡丹みたいな花、その他いろいろある。

可愛いらしくって食べるのがもったいない気がした。
美味しいお茶とピッタリ合う！

一口で口の中に入る。
入った瞬間、溶けるその感触が何ともいえない。
普通の砂糖菓子ではこの感触はないと思う！
そして口の中でじわっと広がるその品の良さ！

甘すぎず、上質の味わいである。
このおいしさは日本の伝統的な美味しさなのでしょう！
「やっぱり違う和三盆！」と言ってしまった。

この品の良さが分かるようになったとは、
私も年令を取ったということなのか？

でもやっぱり、いいものはいいものである。
箱の裏を見てみた。
製造元を調べてみた。
金沢のお菓子の老舗、柴舟小出さんのものだった。

私は和三盆のファンになってしまった。
いいものを残すことに、生涯を掛けている人たちがいることを
ふと脳裏にかすめながら、また一つ口の中に入れたのでした。

by赤ちゃんの命名・相性占いは「天使の占い！」