goo

流れ星キラキラ

                          

なんとしても流れ星を見たいと願うわたしは、この3日ほどすっかり落ち着きを失っていた。
丑三つ時あたりにアラームをセットして強制的に目を覚まし、なかなか焦点の合わない目で夜空を見上げてはため息をもらす日々。
確かにこの数日は、灰色の雲がアメーバーのように自由に形を変えながら冬の夜空に広がって、そのわずかな切れ間からときどき星のひかりが垣間見えるが、流れる星を確認できる状況にない日々が続いていた。

マンションのベランダから見上げる空は、悲しいほど狭い。
流れ星をキャッチするには、映し出すスクリーンの面積が足りないのだ。
宇宙の遥か彼方、燃え尽きながら流れる星のかけらの、最後の旅をライブ上映するのはかなり無理なことなのかもしれない・・・・

ところが昨晩の空は、壮大な星の物語を描きだすにはもってこいの最適なコンディションだった。
残念ながらポップコーンを片手にというわけにはいかなかったが、凍るような空気の中、見上げた狭いスクリーンの先で、長く尾を引きながらきれいな弧を描く流星に涙が出た。

冥土への土産がまた一つ増えたけれど、
寒さで手足は感覚がなくなるし、背筋がつりそうだし、首が折れそうだし、悲しいかな願い事などする余裕はなかった。
ひたすら再上映を熱望している。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

long time no see

面目次第も無之ほど御無音申上げ、御寛容被成下度候

長いこと音信を不通にしていた場合の、
さり気なく、且つスマートに姿を現す術を私は知らない・・・・

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )