講釈111 冷凍オキアミブロック

早く溶けて欲しい時になかなか溶けなくて、うっかりしていると意外に早く溶けてしまうモノ、、、それが『冷凍オキアミブロック』

『撒き餌』を使うオラ達の釣りには『冷凍オキアミ』は無くてはならないものであることは今更の話ではない。
形状については以前、『講釈８１　オキアミブロック』で紹介した。

コチコチに凍ったブロックを解凍して使う、、、単純だが、これが以外と面倒なのである。
溶かし過ぎて鮮度が落ちたものは、扱いにくいし『喰い』も悪い。
撒き餌を作る時点で半解凍の状態、所謂シャーベット状になっているのが一番なのだが、保存方法(冷蔵庫やクーラーボックス)や外気温等でピッタシその状態にするというのが難しい

水道で流水を掛けたり、お湯に浸けたり、現場で海水に浸けたりと、、、色々な解凍の仕方があるが、オラはあくまでも自然解凍にこだわる。
予め買い置きした冷凍ブロックを、釣行前日、その時期の外気温を考慮して解凍をしておくのだ。
春や秋は７～８時間、真夏で４～５時間程度時間がかかる、、、真冬は暖房の効いた所に置いておく。
置き場所について、、、屋外は野良猫やカラスや蟻に注意しなくてはいけないし、真冬の室内は家族の顰蹙を買う、、、どちらも『外敵』(？)には要注意だ

以上は１セット目についてだが、、、２セット目(場合によっては３セット目)は、その釣り場で続行するのか？磯替えするのか？がポイントで、おのずと、いつ解凍を始めるかの見極めも重要になってくるのである。
このため、冷凍ブロックについて通常オラは３Ｋｇ版を使っているのだが、季節や転戦する釣り場によっては２Ｋｇ版を使う。
少量づつ、こまめに作り替えることでフットワークを良くすることのである。(最近はすっかり横着することが多いが、、、。)　
やはり、解凍して時間が経ったものは『喰い』が落ちる、、、『生もの』は新鮮なものが何よりだ



ＰＳ）『冷凍焼け』について

凍結冷蔵中に食品の表層部が黄褐色に変色する現象を『冷凍焼け』という。
『冷凍焼け』の原因となる化学反応には、ミオグロビンの変化、油焼け、糖-アミノ反応があるそうだ。
難しいウンチクはどうでもいいが、いずれにしてもタンパク質の脂質が変化してしまっているので、当然、魚の『喰い』は落ちるのだ。
店によっては陳列されているものでも、こういったものがたまにあるので気をつけよう。
やはり、『回転』の早い店の方が良い品があるような気がする