#903 - 2016年6月1日 みうらじゅんの言葉

不安タスティック by みうらじゅん

Chiswick（チズィック）での用事を前に、GAIL'sでお茶（#905）していた時のこと。ふと口から出た言葉は、「ああ、不安だ…」。


実はこのあと、これまた人生初のタロットカード占いの予約をしていたのです。何なんでしょうね、あの不安は。未知のものに対する恐怖心なのかもしれません。良い悪いではなく、ただそのものがよくわからないから不安になる。その不安の元は、多分恐怖心。


また、同時に感じたのは、仕事の面接前のような緊張感。知らない人と向き合って、自分のことについて話をするというのが、仕事の面接を思い出させたのだと思います。ここからなんとなく、「評価をくだされる」というイメージが湧いてきてしまい、さらに不安が加速。そして実際のつぶやきとなったような気がします。


以前なら緊張を打ち消そうとしていたような気がします。本当はそこに「不安」があるのに、全く無いものとして扱おうと。仕事の面接前ならそれも必要なのかもしれませんが今回はそうではないし、不安に感じる必要のないときに生まれたこの感情を整理するためにも、一旦受け入れようとした時にふと声に出てしまいました。


だいたい一人でカフェに行ったりするときには、手帳を持って行きます。喫茶店やカフェは私にとって自分に向き合う場所だからです。この時ももちろん持っていて、その日の日付のページを開いて飛び込んできたのは以下の言葉。


LIFE is 不安タスティック
これは－－－人生はつねにふあんなものである、しかし「不安」に「タスティック」をつけることによって毎日をたのしんでいこうじゃないか－－－ということです。
「なんだって、不安じゃないとつまらないものさ」と、自分自身を洗脳していきましょう。


このタイミングの良さに、思わず吹き出したほど。ものすごい必然！
これは、みうらじゅんさんの言葉です。そのとおりだなと思いました。不安があるから、そこから解放された時の喜びも感じられます。もちろん不安にも程度があるので、それがものすごく重いものならそんなことは言っていられませんが、初のタロット占いに向かうことへの不安（笑）なんて、まさに「タスティック」をつけるためのものじゃないですか！


ちなみに私の手帳は、ほぼ日手帳です。もうかれこれ10年以上、ほぼ日手帳を使い続けています。ほぼ日刊イトイ新聞で販売されている手帳なのですが、毎日のページにサイトのコンテンツから抜粋された言葉等が書いてあって、これを読むのも楽しみの一つなんです。不安なこのタイミングでのみうらじゅんさんの言葉、これ以上ないほど抜群のタイミングで巡りあわせていただきました。