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まーじょのつぶやき

まーじょの気まぐれ日記
B'z、BonJovi、トンにEXILE。
興味のあるもの、本音でトークします!

嫌われ松子の一生

2006-06-10 01:42:20 | 映画
ミキssiにダタ券頂いたので、観に行った。
ミキssi、ありがとね~!

中島哲也監督の前作『下妻物語』観てないし、
興味もなかったで、タダだから観に行ったようなモンなんだけど、
うすらうすら評判がいいとは聞いていた。

確かにちょっと理解に苦しむところもあったけれど、
BONNIE PINKちゃんや木村カエラちゃん、AIちゃんなどの
軽快な音楽もなかなかよろしく。
はっきり申し上げて、丸っきし路線は違うが、
ありえねぇ~!『デイジー』より面白かったわ。
ネタばれ注意報

曲げてぇ~伸ばしてぇ~お星さまを掴もうぉぉ~
少女・松子ちゃんが唄うこのフレーズが耳に残る。

荒川の河川敷でひとりのビックファットおばさんの変死体が発見された。
被害者の名は、川尻松子(中谷美紀)。
近くのちょ~おんぼろアパートに暮らす無職。53歳。

ずっと絶縁状態だった弟(香川照之)の息子・笙(瑛太)が
その死んだ伯母の住んでいたアパートの後片付けを命ぜられる。
ゴミだらけの部屋を片付けながら、
逢った事のない松子伯母さんの人生に興味を持ち始める笙。

ほとんど寝たきり状態の妹(市川実日子)に
父(柄本明)の愛情を独占されて育った松子。
お姫様のような人生を送る事を夢見ながら、
順風満帆に唄のうまい美人中学校教師になるが、
修学旅行先で起こった万引き事件で
教え子の龍(伊勢谷友介)過ちをかばうために?
仕掛けた小細工が元でクビになってしまう。

そこから坂を転げ落ちるように松子の転落人生が始まる。

最初の同棲相手である小説家(宮藤官九郎)には暴力を振られ、
挙句の果てには目の前で飛び込み自殺されてしまう。
その小説家のライバル(劇団ひとり)と不倫関係になるが、
ブサイクな妻にばれて、あっけなく捨てられてしまう。
中州でソープ嬢となり、トップになるが、
同棲していたヒモ(武田真治)に稼いだお金を使い込みされ、
殺害しちゃって、刑務所行き・・・。
刑期を終えてシャバに出てきたところで、
ヤクザになってた龍と再会。
同棲し始めちゃうが、龍が組のお金を使い込んで逮捕される。
龍との幸せな生活を夢見ながら、
彼が刑期を終えるのを待つ松子であったが、
龍はそんな松子を目の前にして、逃げて行ってしまう。

と、まぁ~掻い摘んで書いても、
松子と言う人は、これだけ薄幸な女性な訳。
愛しては裏切られ、裏切られてはまた愛を求めて、
地獄へ落ちていく松子さんの人生。

フツーだったら、こんな不幸の塊みたいな
女性の一生を描いたら、重くて暗くて、
どんより、しんみりしちゃうところなんだが、
そこをコミカルにミュージカル仕立てに描いている。

いつ帰ってくるかわからない彼氏を
ご飯用意して待っている時なんぞは、
ピヨピヨ~とさえずる小鳥さんが飛び、
彼氏の元へ行く時には、スキップする松子を後には花が咲き、
”松子~待ってるよ~ん。”とつぶやく彼氏の顔はお月様。

ぶん殴られて目が腫れ上がっても、後ろ蹴りされても、
それでも彼氏が好きなのぉ~のかわいい松子の心情を
トム&ジェリー、バックス・バニー、
ジム・キャリーの『マスク』あたりの
はちゃめちゃアメリカ・アニメのようなポップなCGを
うまく使って描いていた。

40を過ぎ、自暴自棄な生活を送っている松子が、
ある日突然、”光ゲンジ”の内海くんに目覚めてしまう。
年相応のファンをかき分け、グッズを買い占めるおばさん松子。
”小説書けるンじゃん?!”ってくらいのぶ厚いファンレターを送り、
ひたすらお返事が届くのを毎日、毎日、待ち続ける松子。
何か・・・自分とダブるものを感じで背筋が凍ったわ。

松子を演じる中谷美紀はうまいね。
あの”タコ顔”、そこらの女優さんじゃできますまい。
イメージ大切にする女優さんだったら、断るわな。
劇中、ほとんど艶めかしい下着姿ばっかりだったし、
後半は何ヶ月もお風呂入ってない垢だらけの
ビッグファットおばさんだったしね。

松子のムショ仲間で、出所してからAV女優を経て
AV製作会社の社長(見てくれは、どっから見てもヤクザの姐さん)に
成り上がっためぐみを演じた黒沢あすかも気になった。

『デイジー』では主役の3人が鉢合わせになった時、
画面が3分割になっただけで終わったけど、
こちらの映画では、松子の視点、龍の視点、めぐみの視点と
同じ場面を違う視点で描いていた。
その分長かったと言えるが、笑って、ホロッと来て、
せっかくやる気になったところで、あ~あ・・・な殺され方。

松子の人生は、とっても不幸だったかもしれない。
でも、それは他人から見た彼女の人生。
何度も自殺未遂してたけど、彼女はそれでも生きる方を選択した。
松子は何に対しても、誰に対しても精一杯ぶつかっていた。

その不器用さゆえ、お姫様にはなれなかったけど、
女の幅を目いっぱい使ったその生涯は幸せだったんじゃない?

嫌われ松子の一生 - 公式サイト

嫌われ松子の一生 - goo 映画

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嫌われ松子の歌たち
サントラ, 木村カエラ, ch feat.B-BANDJ, BONNIE PINK, 及川リン, AI & 及川リン, Joe Himeji feat.J.
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