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◆カジノIR◆江原(カンウォン)ランドでのポーカーの話

前の投稿で、ノーリミットポーカーはいらないという投稿をしたのですが、

世界では、一部賭金の決まりがあるポーカーがあり、特にアメリカのロサンゼルスではプロモーションもあり、結構盛んです。

観光客だけを相手にしているわけでなく、地元の人達に長く遊んでもらうためにリミットを残し続けているのだと思っています。

もともと、ノーリミットホールデムは「トーナメント」の遊びで、キャッシュゲームでノーリミットが遊べる場所はそれほどなく、ほぼすべてのテーブルが固定リミットもしくは幅のあるリミットでした。

まぁ、それだけ、プレイヤーを消費しなかったと考えられますが、ラスベガスなど観光客の多いカジノではリミットゲームを排除し、ノーリミットゲームのみを提供しています。

韓国の話なのですが、政策的に内外で分離しており、韓国人が入場できないカジノではリミットホールデムは設置されておらず、入れるところはノーリミットテーブルが置いていません。

すべてのゲームにおいて制限がかけられており、明らかに政策的な意図が感じられます。

僕は2019年からコロナの直前まで江原ランドでポーカーを120時間プレイしているので、大体の感じは覚えています

ざっくりのルールを説明すると

チップは1枚500円で自分の手番が回ってきたときに1枚または2枚置きます(賭け方のルールは割愛)

無くなりそうになったらキャッシャーで買い足します。

1回のゲームで最大20枚賭けられますが、実際はプレイヤー間の合意が必要なのと、上乗せも1枚または2枚ずつなので、一気に20枚賭けられることは無く、大体は10枚以内で収まります。

大体みんな20000円から30000円多い人で50000円をテーブルの上においています。無くなりそうになったら20000円(40枚)を追加する人が多かったです。

中には30000円プラス20000円3回おかわりという人もいましたが、それでも10万円負ける人はいなかったような…でもみんな粘るからねぇ。

午後5時30分の開始から午前6時の終了まで同じメンバーでやってたときもありましたが、無制限式に比べると、席の回転が遅いので、より長く同じ人とポーカーをすることになります。

あと、携帯見るのダメ、ヘッドホン、サングラス、スマートウォッチがNGなのでポーカーに集中する環境はあります。というか、待つと退屈なのでハンドの参加率は上がります。

不思議なことにそれに文句を言っている韓国人は多分いないです(いるんかなぁ?)

あと、江原ランドではポーカーやバカラ、ブラックジャックなどは予約しないとプレイできないので、プレイできる事自体に手間がかかって、かつ貴重です。

韓国人の人に聞くと「人多すぎて座れないのよ」という声は聞きました。

実際、ブラックジャックやバカラで席に座れず立ち張りする人がかなりいて、テーブルごとに人溜まりができる光景を見ましたし、一般的には稼働率20%もあれば上等と思われるスロットでさえ台が空いてないという光景をいつも見てました。


午前12時のオープンで予約をとるのですが、ポーカーのオープンは午後5時35分なのでそれまで思い思いの時間を過ごします。サイドギャンブルする人もいるし、ホテル帰って寝る人もいるし(僕はスキー場に行っていました)

で、5時35分になると、ゲームが始まるのですが、不思議なことに全員います(笑) 大体1人2人遅刻してもおかしくないんですけど、みんないたりします。

韓国人さん時間ちゃんと守れる人ばかりや(笑)


というのも、江原ランドでは、席に座ったプレイヤーの平均プレイ時間は6時間ぐらいと思われます。そこに、待ちのプレイヤーが10人から15人ぐらいいたりします。12時に予約しても待ちに回ってしまう場合もあります。

特に、3人待ちのときなどは、いつ入れるかわからない状態で3時間ぐらい待つこともあります。かつ、呼ばれたら15分で着席が完了しないと次の人に順番が回ってしまいます。そうなると予約取り直しでまた3時間後…という。

それぐらい労力をかけて座る席なので簡単に捨てられない事情もあったりします。

日本のポーカーの環境からすれば異様としか言いようがないですけど、32日プレイして予約無しですっと入れたことは1回もないです。

それでもまた行こうかなとは思います。できれば空港から近いほうが良いけどね。



日本IRも見習ったら良いと思います(笑)




◆カジノIR◆今年は韓国には行かない予定です(2020/04/20追記あり)

去年の年末から年始にかけて韓国の江原ランドに行っていました。

去年の4月から週末を利用して合計8回行きましたが、今年は行かないと思います。来年以降も行かない可能性が高いです。

去年に関しては、できるだけ業務を止めないように、週末を中心に渡航しておりました。

韓国への渡航はなくなるので、金曜日や月曜日を中心にお休みをいただくことはほとんど無くなると思います。

代わりに、6月に大きな休みをいただくことを考えています。

6月の上旬から2週間程度のお休みをいただく予定にしております。

詳細が決まりましたら、改めてご報告をする予定ですが、今年はアメリカ西海岸(ロサンゼルス・ラスベガス)に行く予定です。

↑2020年2月3日下書き

(追記)
新型コロナウィルスの影響で江原ランドもラスベガスのカジノも休業中ですので、GWはどこにも行かない予定です

再開したらどちらかには行くかもしれません(燃油サーチャージが0の可能性があるので)




◆カジノIR◆ギャンブル依存症と自殺

韓国の江原ランドの話になると、必ずと言っていいほど目にするのが自殺者が何人出たという話。

江原ランドの場合、2000年の開場以来2000人以上が自殺を図ったと言われている。

一口に「2000人」と言われると「多い」と感じてしまうだろうが、「2000人」にかかった年月はおよそ「20年」

年平均だと100人程度である。

韓国の年間の自殺者の平均は1万3千人ぐらいで最多であった2011年の15906人からは減少が続いている。

仮に年間の自殺者が13000人で江原ランドでの年間自殺者数が130人だったとしても割合は1%でしかない。


他方、日本の自殺者は2003年の34427人を頂点に統計の有る1978年から1997年は2万人から2万5千人、翌1998年から急増し、3万人を突破、2011年まで3万人台が続き、それ以降は25000人から30000人の間で減少傾向に有る。

 自殺原因の最上位は健康問題、その次が借金で、その割合は30%とも言われている。事業の失敗や投資の失敗も含まれるだろうが、ギャンブルでできた借金が原因で自殺する人も当然に含まれる。

ここで言う「ギャンブル」は「パチンコ・パチスロ」のことを指すと言っていい。

言い換えればパチンコ・パチスロで年間XX人が自ら命を絶っているといえる。

では「XX人」は何人か?

一説には2000人以上といわれている。全体の8%、借金系の自殺原因の30%

正確な数字ではないから憶測の域は出ないが、実際はもっと多いのかもしれない。


 僕がどう思うのかと言うと、江原はイメージほど自殺者が出ているとは言えず、日本のパチンコによる自殺者に比べると全然「死んでない」

日本のパチンコは「報道されない」だけで、実際は「死んでる」

でも、個人的に思うのは、自殺者の数って結局アクセシビリティーに依存しているのではないかと思うわけで、

そりゃど田舎と芦屋市以外は家から10キロも走らないうちにパチンコ屋にたどり着く訳で江原はおろかラスベガス、アメリカ全体のスロットマシンの数を遥かに凌ぐ

芦屋市でさえ、西宮や東灘に行けばパチンコ屋はある。

パチンコ・パチスロ台が日本中の至るところにあるわけで、そりゃそのスケール、遊技人口があればそれなりの自殺者もでるわなというわけ。

韓国におけるアンダーグラウンドのギャンブルでの死亡者が計上されていないからこの数字をうのみにするのは危険なような気はするが、少なくとも合法的なギャンブルのコントロールは効果が出ていると僕は感じる。



◆カジノ・IR◆江原ランドのことについて知りたいのなら僕に聞けばいい。そして僕も聞きたいことがある。

火曜日の午前中に韓国から帰ってきました。

金曜日の午後便で出発、清州空港からKORAILで堤川まで行き、乗り換えて舎北まで。

まぁまぁ見慣れた景色になった江原ランド、実は、8月にも知人を連れて訪問しまして、4月、6月、7月、8月、9月と今年だけで5回目の訪問です。

毎回カジノではテキサスホールデムをプレイします。以前のブログにも書いてあるとおり、100時間で10万円稼げるかどうかを確かめに。

5回の滞在で累計80時間ポーカーをやっています。

前回辺りから、顔と名前が割れだして、声をかけられることが増えてきたように感じます。ポーカーは4テーブルで、同じメンバーとあたったりしますし、韓国語の喋れない人は僕以外いませんし、パスポートで入場するのも僕だけですから、目立つといえば目立ちます。

彼らの話す韓国語は僕にはほとんどわかりませんが、中には英語が話せる人もいて、彼らとは普通に話せます。

でも政治の話は全くに近いぐらいしていません。ゲームに関係ないし。

日本でもアミューズメントカジノで韓国人とポーカーで同卓しますけど、彼らも僕もポーカーをしているのであって政治の話をしに来ていわけではありません。


IRの議論でいくつかのモデルケースを挙げると思いますが、推進派はシンガポールのマリーナベイサンズを上げ、反対派は江原ランドを挙げることが多いと思います。

政治家や市民団体の視察はほとんどが反対派のもので、詰まった日程で、KLACCの人たちと話し、ゲームを見て、帰るという感じなのでしょう。

そもそもカジノ反対派の人たちはギャンブルを毛嫌いしているはずですから、ギャンブルと深く関わることを嫌うでしょうし、長時間滞在できないと思います。

また、推進派は失敗モデルとされる江原ランドに興味を持つことすらせず、視察にも来ないだろうし、調べようともしないのかもしれません。


今回は、夜の3時前に現地に入って、朝6時の入場券発売開始まで、カジノの中で時間を潰したわけですが、その時間帯になればカジノエリアから少し離れたところにあるソファーでぐったりしている人はいます。けど、それは日本のファミレスや吉牛やネカフェにいる人と大差ないです。

僕も、ポーカー以外のカジノゲームはしないと決めているので、その人達と同じ行動をとりました。



もう一つ、入場券発券後にカジノに併設されているサウナ付きの仮眠施設に入ったのですが、まず入るのに長蛇の列、次に入ったら100人収容の仮眠室が満杯で川の字になって寝、溢れた人たちが、ロッカー前に転がっている…という光景を目の当たりにしましたが、これを「カジノホームレス」を呼ぶならば

僕もカジノホームレスの一人だったかもしれません。(この次の夜も名ヒルズリゾートのチムジルバンで夜を明かしました)

ただ、一口に江原ランドのカジノといってもスロットとテーブルゲームとテキサスホールデムポーカーはプレイしている層が全く違うし、環境も違うので参考にはならないかもしれません。

プレイ時間以外は休息に当てているので、反対派が欲しがる情報(ホームレスや依存症患者の下り)の殆どは持っていませんし、7月のときに自転車を持ち込んで街を走ったときの感想としては、麓の町自体がそれほど奥行きがあるわけではないので、確かに質屋とタイマッサージとホテルとモーテルとカフェでだいたい埋まっちゃうかなと言う感じは受けました

僕は江原が特別失敗しているように見えないし、行ったことないアジアの諸外国と比較するのは適切ではないかもしれないが治安は遥かにいいし、物騒なこともない。彼らはよく並び、よく待つ。

江原のように一つに固めれば、問題が表面化するのはある意味当然で、質屋もそこに固まるし、風俗店に関しては行政の別の問題でカジノと一体で議論するべきではないと思う。



とはいえ、僕は「路上に溢れている」というホームレスを見たことがない。だからこそもしいるのなら僕を連れて行ってほしいし、質問させてほしい。あ、通訳が必要か。

(舎北駅のシャトル乗り場の斜向かいにあるピンクのバスの存在は知っています)


(追記)

彼らの言う「なんでわざわざここに来たの?」の意味は…

彼らは日本人がインチョンやソウルなどの外国人専用カジノに入ってプレイできることを知っているから、何か他の目的があると思っています。

僕も結構な回数聞かれました。

僕は「ノーリミット(テキサスホールデム)きらいなの」でほぼ納得されますが。


◆カジノIR◆江原ランドでポーカーするのに長時間待たせる理由(憶測)&感じること

江原ランドのポーカー(リミットテキサスホールデム)について感じたことは

最初は時間にきっちりしていてすごいなと思ったものだが、違う面も見え始めてきた。

座席予約システムはバカラやブラックジャック、カリビアンスタッド、スリーカードポーカー、カジノウォー等に導入されているが、バカラやブラックジャックはオープンである12時から稼働している。

対して、テキサスホールデムは営業開始は5時30分である。

まとまった時間の待ちが発生するので、カジノから離れてホテルに戻って、シャトルバスの時間に合わせてバス停に行き、カジノへ戻る。

 12時からオープンして席に座らせて始めたらええやんと思うし、提案も相当数上がっていると思われるが、あえてそれをしない意図がカジノ側にはあると思われる。

テキサスホールデムとその他のカジノゲームの収益構造が異なることと、カジノがポーカーをあくまでも娯楽としておいており、いわば「サービス品」としての提供であると。

「サービス品」を提供するから待ち時間の間にサイドギャンブルやってねという。

もちろん、ポーカーでもレーキを徴収するから、全くサービスというわけではないが、それでも同じ時間あたりでバカラやブラックジャックで得る収益よりもポーカーで得られる収益の方が遥かに少ない。

そうして、苦労して得た席を短時間で捨てるという勇気は持ちにくい。それは他の座席予約システムを採用しているカジノゲームでも同じである。

江原ランドでは一般カジノにおいては上限300000、200000、100000,50000ウォンの4種類のテーブルを用意しているが、50000ウォンのテーブルの殆どは規制の影響で減台対象となっており、稼働していない。

少ないテーブルに定員以上のプレイヤーが殺到し、その結果、席を得られないプレイヤーは外張りし、座ってるプレイヤーは席を捨てられない。

まぁ、勝っているのなら特に問題にはならないと思うが、負けているときにやめにくい状況を形成されると感情が正常な判断の邪魔をする。

もう一つ、上限いっぱい賭けるプレイヤーは珍しくなく、仮に100000ウォンのテーブルであっても、1回1万円の勝負となる。

テキサスホールデムで一般的に用意する500000ウォンはブラックジャックやバカラだと10分持たない可能性すらある。


ポーカープレイヤーの一定数はバカラやブラックジャックでお金が続かなくなってコストの安いポーカーに流れてきたものであるし、直近の江原ランド訪問で仲良くなった韓国人プレイヤーはブラックジャックお金が続かなくなってポーカーをしていると言っていた。

サイドギャンブルをやってしまうとサイドギャンブルの勝敗で収支が決まってしまい、ポーカーをしている意味はなくなる。

見方を変えると、ポーカーをしている間は、バカラやブラックジャックを並行ですることはできない。

例えるならば、ニコチン軽めのタバコに切り替える感じであるが、ポーカーをしている間はカジノテーブルから離す意味合いを持ち、そのことがプレイヤーのフロー(使う金額)を減少させる効果はある。

依存症対策に関しては
 江原ランドがやているようにテーブルにおける上限を低く抑えるのも一つの手であるとは思うが、他方、ギャンブル依存症の危険性は使用金額に比例するところを鑑みると、結局は総量規制(これだけ負けたらプレイ禁止)に優る規制はないと思われるし、かと言って勝っているプレイヤーは納税さえしてくれれば別段リスクになるとは思われない。

 江原ランドではコンプカードを発行し、プレイの前に渡してポイントを貯めているが、実のところこれがのめり込みの一要因を形成していると思われる。

  • コンプカード(やればやるほどポイントが貯まる→ポイントがあるから負けてもいい)
  • 座れないシステム
  • 座ると捨てられない(負けているときはなおさら)

これでは「対策しています」というのはただのアピールで実際は「いっぱいお金使ってね」と言っているようなものである。

追い出すための施策は機能しているかもしれないが、依存兆候を見出すのには全く効果が上がっているようには見えない。

なんか言ってることとやっていることが違うなぁと感じざるを得ない。