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◆カジノIR◆ギャンブル依存症と自殺

韓国の江原ランドの話になると、必ずと言っていいほど目にするのが自殺者が何人出たという話。

江原ランドの場合、2000年の開場以来2000人以上が自殺を図ったと言われている。

一口に「2000人」と言われると「多い」と感じてしまうだろうが、「2000人」にかかった年月はおよそ「20年」

年平均だと100人程度である。

韓国の年間の自殺者の平均は1万3千人ぐらいで最多であった2011年の15906人からは減少が続いている。

仮に年間の自殺者が13000人で江原ランドでの年間自殺者数が130人だったとしても割合は1%でしかない。


他方、日本の自殺者は2003年の34427人を頂点に統計の有る1978年から1997年は2万人から2万5千人、翌1998年から急増し、3万人を突破、2011年まで3万人台が続き、それ以降は25000人から30000人の間で減少傾向に有る。

 自殺原因の最上位は健康問題、その次が借金で、その割合は30%とも言われている。事業の失敗や投資の失敗も含まれるだろうが、ギャンブルでできた借金が原因で自殺する人も当然に含まれる。

ここで言う「ギャンブル」は「パチンコ・パチスロ」のことを指すと言っていい。

言い換えればパチンコ・パチスロで年間XX人が自ら命を絶っているといえる。

では「XX人」は何人か?

一説には2000人以上といわれている。全体の8%、借金系の自殺原因の30%

正確な数字ではないから憶測の域は出ないが、実際はもっと多いのかもしれない。


 僕がどう思うのかと言うと、江原はイメージほど自殺者が出ているとは言えず、日本のパチンコによる自殺者に比べると全然「死んでない」

日本のパチンコは「報道されない」だけで、実際は「死んでる」

でも、個人的に思うのは、自殺者の数って結局アクセシビリティーに依存しているのではないかと思うわけで、

そりゃど田舎と芦屋市以外は家から10キロも走らないうちにパチンコ屋にたどり着く訳で江原はおろかラスベガス、アメリカ全体のスロットマシンの数を遥かに凌ぐ

芦屋市でさえ、西宮や東灘に行けばパチンコ屋はある。

パチンコ・パチスロ台が日本中の至るところにあるわけで、そりゃそのスケール、遊技人口があればそれなりの自殺者もでるわなというわけ。

韓国におけるアンダーグラウンドのギャンブルでの死亡者が計上されていないからこの数字をうのみにするのは危険なような気はするが、少なくとも合法的なギャンブルのコントロールは効果が出ていると僕は感じる。