5月20日~22日まで秋田市内からこれからの人生で一番行きたかった乳頭温泉の鶴の湯本陣、田沢湖、角館をめぐってきました。
5月の爽やかな青空と新緑にめぐまれ、私にとって最高ランクの国内旅行旅となりました。
何しろ新幹線からガラガラでどこに行っても人はあまりいず、ゆったり旅ができたことが嬉しかったです。
1日目は、秋田中南米音楽同好会主催の合宿レココンに参加。
普段聴くことがないラテンの名曲等も併せて聴くことができて、楽しい時間を過ごすことに。
総勢38名の方が秋田に集結。
今年で53回目という長い期間合宿コンサートを続けてこられとのこと。
すごい!!
以前、プクリエーセが来日公演した時に同行されたボリビアのルイス・カルロスさんも参加し、ギターとチャランゴによる歌の披露があり、初めてのジャンルを聴かせていただきとても新鮮でした。
私の出番は2日目の朝。
「今、踊りたい曲」と題して2曲紹介。
1曲目 La vi llegar やってきた人 演奏 Miguel Caló
2曲目 Vuelve amor 愛しい人、帰ってきて 演奏 Fulvio Salamanca
合宿後の2日目からの旅は、佐藤氏がレンタカーを借りてくださり、佐藤氏、関西のお二人、東京組の3人のタンコ仲間と同行。
何年も前から訪ねてみたかった秋田県立美術館の藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」(昭和12年の秋田を描く)は思った以上に圧巻で、おもわず歓声をあげたくなるほど。
藤田が400年後に再び立つことを願った壁画は、秋田が持つ風土の力強さを感じました。
撮影禁止なので、大人の休日倶楽部のパンフレットから「秋田の行事」
美術館パンフレット表紙にに大きく掲載されていた奥様のマドレーヌの抜ける様な白い肌の裸婦画にも魅了。
背景の黒の対比として際立たせ、猫と共に描いた「眠れる女」は遠目で見たときからドキッとし、強く引き付けられました。
秋田県立美術館のパンフレットから「眠れる女」
安藤忠雄氏設計の県立美術館のラウンジ空間は、広い窓越しに水庭が広がり、千秋公園の新緑が眩しく輝く素敵なスペースとなっています。
ずっと座って四季を感じたい気持ちになってきました。
私の憧れの秘境「鶴の湯温泉本陣」は、思い描いた通りの囲炉裏とランプのお部屋でした。
「日本で一番とれない宿の本陣のそれも1号室にようこそ…ラッキーでしたね.」とご主人から声掛けがあり、この宿を手配してくれた佐藤氏に改めて感謝しました。
予約電話をしようとしてもなかなか繋がらない大人気な宿だそう。
夕食は、ご一緒したタンゴ仲間と囲炉裏を囲み、焼きたての岩魚にかぶりつき、山菜を肴にビールがとても進む..進む。
仕上げは山芋とごはんをすりつぶしたお団子ときのこたっぷりの熱々のお団子汁。
旅番組を拝見していつかは食べてみたいと夢見た団子汁。
実に美味しかったです。
乳白色のお湯は、ほとんど私達3人だけで独占状態で足元からの湧出泉を感じながらゆったりと楽むことができ。
まさに贅沢三昧。
昼間は日帰り客で芋煮状態のこともあるよう。
翌日は、朝6時に起きて、はるばる憧れの地に来たのだから、源泉の一番大きく風情のある混浴に入らねば…と
先客の女性お二人の応援もあり、心地よい温度で乳白色に染ままることができ、長年の想いが叶った幸せをかみしめました。。
混浴の入口
乳頭温泉のその名の通り、乳白色が身体に吸い付くような鶴の湯温泉の源泉
3日目は鶴の湯温泉本陣から山道を抜けて田沢湖へ。
快晴の空の青さと湖の透き通るような蒼さ、そして新緑の美しさ
生きている素晴らしさを心から感じます。
何しろ空気が澄んで美味しい。
たつこ像は、昨年感銘を受けた本「巨岩と花びら」の著者・船越保武氏の作品。
なぜ金色なのか理解できなかった私でしたが、実際見ているとそんなことはどうでもいい気がしてきました。。
田沢湖にたつこ像があるだけで、何回訪ねても遠くからお姿が見えて存在することに意味があるのかもしれません。
透明な湖に吸い込まれそう
田沢湖からは角館へ。
桜の季節は大賑わいのメイン通りにはあまり人もいず、新緑のトンネルを抜けるように散策できました。
角館は、江戸時代から続く6軒の武家屋敷が連なります。
石黒家・青柳家・岩橋家・河原田家・小田野家・松本家。
重厚な黒板塀と新緑が続く街並みをガイドさん付で散策し、想い出をたくさん刻んだ旅を終え、帰途につきました。