風景の記憶絵

「まちの風景の記憶」を絵にしましょう。みんなが語り部、そして絵描き・・これは、まちのカタチメモリアル事業の記録です。

マンダラ図作成ワークショップ

2009-01-06 21:53:59 | 活動経過
2008-1-6

 老人クラブのみなさまにご協力をいただいた『五感アンケート』回答を分類するためのワークショップをしました。かかれたことを、似たもの同志を寄せたりしながら、分類していきました。絵屏風の絵を描く前段階ということで、マンダラ化と呼んでいます。
 今回のアンケートは、「五感(視覚・味覚・嗅覚・触覚・聴覚)」によるものですが、図や絵にするときは地図がイメージされるので場所がキーワードになります。
① 田んぼ・畑
② 街道・町・家
③ 川・池
④ 駅・鉄道
⑤ 食・その他
⑥ 行事
⑦ 施設(競馬場・農事試験場)
の7つの色に分類をし、模造紙に貼りました。

 渋川は、以前は田んぼばかりだったという地域でした。なので回答では、農作業(田んぼ)に関する思い出が多かったです。

(画像は作成された模造紙)

「五感アンケート」の回答より

・真夏の炎天下の田の草取りをしたたり落ちる汗も目に入り大変な重労働が。でも一粒でもたくさんの米の収穫を夢みて頑張った。
・草取りをしていて、ヒルに吸いつかれて、そのヒルをとろうとして手でひっぱた時の感触! 気持ち悪い。

 でもその大変な作業の合間には、

・夏に田んぼで食べたアイスキャンディの味、忘れられない。
・冬に田んぼでおやつを食べた、昔ながらのこわ餅の焼いた味。
・田んぼで昼飯を食べるのは、田んぼから家に帰る距離が遠く道中の時間を減らすためである。朝にご飯を入れ、お櫃、煮豆や塩昆布、漬物などを準備して持参する。青空の元での昼食は楽しく、家族の結びつきを高める役割もあった。

 同じアイスキャンディでも、しんどい農作業の後に食べる味は、普通に店で買って食べる味とは格別の違いがあるし、家族みんなで青空の下で食べるおにぎりの味も、それぞれ違うはずです。同じものだからと場所で処理してしまうのは・・・、と感じましたが、最終的には絵にするので・・どれを採用するかも難しいところです。

 同時に「聞き書」(文のままで残す冊子)を作成するのですが、この意味が重要なことがわかってきました。

 アンケートの回答が、大きな島、大きな枠組みになっていきました。少しずつ見えてきたということで、これからの作業が楽しみになりました。

 10名のサポーターの皆さん、アドバイザーの先生、作業どうもありがとうございました。


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