風景の記憶絵

「まちの風景の記憶」を絵にしましょう。みんなが語り部、そして絵描き・・これは、まちのカタチメモリアル事業の記録です。

おやま道中

2009-04-06 23:53:08 | 歴史をひもとく
2009-4-6

 「風景の記憶絵」は、今個人ヒアリングをおこなっています。そのヒアリングの中で、「おやま道中(女形道中)」というのが気になりました。

 1月13日に「獅子舞正月」があり、渋川の子どもだけ、半ドンで、下校できます。獅子舞は午前中は各家々を回り、午後は伊砂砂神社境内に集まります。神社内では大道芸、「皿回し」「居合抜き」「水芸」が行われ、その他に、「女形(おやま)道中」があり、大変楽しみにしていたそうです。
 「女形道中」は、獅子頭を被る人を肩車にし獅子舞をするのですが、最後にその獅子頭が「おやま」に変わるということ。そのからくりが不思議で仕方がなかったのだそうです。

 で本をひもといて調べてみました。

 伊勢大神楽は、舞(獅子舞)曲(放下芸)と大きく2つで構成されている。舞は、悪魔を退治し、清めてお祓いを行い、曲は、放下芸師とチャリ師(道化師)が萬歳のように掛け合いながら、スリル溢れる芸や不思議な芸を披露して観客を楽しませる。その内容は、「綾採の曲」「皿の曲」「水の曲」「傘の曲」「献灯の曲」「剣三番叟」「魁曲」がある。
 「魁曲」は、地方では「女形道中」などとも言われているが、正式には「花魁(おいらん)道中の曲」と言い、獅子舞と曲芸をあわせたもので大神楽の最終演目の芸である。獅子が阿亀(おかめ)に早変わりして舞う。
 
 獅子の舞と曲芸を組み合わせた「魁曲」は、高度な芸で、近年、演じることのできる講社(組)は限られ、公演される機会も少なくなってきたようです。
 
 今年の1月7日に東近江市野々宮神社で、「女形道中」が奉納されたと滋賀報知新聞に出ていました。まだ、残っているところもあるようです。(画像は野々宮神社 滋賀報知新聞報道)




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