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人生に乾杯!

御嶽山 播州清水寺

2021-09-01 | 西国巡礼

播州清水寺に行く。西国第25番札所。御嶽山頂にあり、境内から遠く瀬戸内海まで見渡すことができる、とあるが、御嶽山(552m)は国土地理院地図に山名が表記されていないそうだ。「清水寺」とのみ記されているらしい。今日は、残念ながら、霞みがかかっていた。

高速道路の料金所のようなものがお寺の入り口?にあり、車に乗ったまま、拝観料を払う。お門まで3キロです、と言われる。坂道をどんどん登っていく。広い駐車場に着くと、大きな仁王門がそびえたっている。

推古・聖武 両帝勅願所  本尊 大講堂(千手観音)・根本中堂(十一面観音)奉安

ホームページによると、・・・御開山法道仙人は印度の僧で、今より1800年前、人皇十二代景行天皇が治められていた時に、中国、朝鮮を経て御嶽山に住まわれ鎮護国家豊作を祈願されました。推古35年(627年)推古天皇勅願により、根本中堂が建立され、仙人一刀三礼の秘仏「十一面観音」、「脇士毘沙門天王」、「吉祥天女」の聖像が安置されました。もともとこの地は水に乏しく、仙人、水神に祈ったところ、霊泉が湧水し、その事に感謝して「清水寺」と名付けられました。神亀2年(725年)聖武天皇は行基菩薩に勅願して大講堂を建立、永く経典の講義をする道場として、法灯を国中に輝かされました。

仁王門をくぐると、境内が広がる。蝉の声が、響きわたっている。石垣の道。

根本中堂に行く。

中に入ると、お前立の十一面観音が見られる。本尊十一面観音立像と両脇仏の毘沙門天立像・吉祥天立像は30年に一度の開帳の秘仏。

根本中堂の少し上を歩くと、おかげの井戸がある。井戸の水面に顔を映すと寿命が三年延びると伝えられている。

階段を下ると、大講堂。

鐘楼。

中央にあるのは、薬師如来。壁には十二神将がかかっている。

 

孤島にあるお寺のよう。ほとんど人がいない。なんとなく、すべてが淡白。・・・そうだ! 眠りの魔法をかけられた国のようなのだ。

本坊。

階段を上り、多宝塔跡を見て、

帰り道につく。

 

 


菩提山 穴太寺

2021-08-30 | 西国巡礼

穴太寺は、京都府亀岡市曽我部町穴太東辻にある天台宗の寺院。山号は菩提山(ぼだいさん)。本尊は薬師如来、札所本尊は聖観世音菩薩(聖観音)。西国三十三所第21番札所。

慶雲2年(705年)、文武天皇の勅願により大伴古麻呂が開創したとされる。

仁王門をくぐると、すぐ左手に多宝塔がある。三重塔でなく、二重の塔?

形に目がひかれる。この塔が、庭園の借景になっている。

本堂。

拝観入り口の本坊より、渡り廊下を歩いて、本堂に入る。

穴太寺の聖観音像は「身代わり観音」の伝説で知られている。聖観音は、33年に一度開帳される秘仏。薬師如来も秘仏。3体のうち、2体が秘仏。向かって右の仏像が、聖観音のお前立。お顔の上部は見えないが、確かにそこに立っておられる。

そして、本堂の脇に、布団をかけられて横たわる木造釈迦涅槃像。近づくと、ライトがつく。自分の体の病のある部分と同じ箇所の涅槃像の体の部分を触ると参拝者の病気が良くなると伝わる。触れる不思議さ。何か行き来のようなものを感じる。。。

本坊の庭園は、池泉鑑賞築山式庭園。

なかなかよかった。


六波羅蜜寺

2021-08-30 | 西国巡礼

六波羅蜜寺、西国三十三所第17番札所。四条河原町から歩く。数年前に一度訪れたが、閉門ぎりぎりで、宝物館には入れなかった。お寺に山門はなく、京都の町の佇まいになじんでいる。その朱色が鮮やか。

六波羅蜜寺は、天暦5年(951)醍醐天皇第二皇子光勝空也上人により開創された西国第17番の札所である。当時京都に流行した悪疫退散のため、上人自ら十一面観音像を刻み、御仏を車に安置して市中を曵き回り、青竹を八葉の蓮片の如く割り茶を立て、中へ小梅干と結昆布を入れ仏前に献じた茶を病者に授け、歓喜踊躍しつつ念仏を唱えてついに病魔を鎮められたという。

空也は、平安時代中期の僧。阿弥陀聖(あみだひじり)、市聖(いちのひじり)、市上人(いちのしょうにん)とも称される。観想を伴わず、ひたすら「南無阿弥陀仏」と口で称える称名念仏(口称念仏)を日本において記録上初めて実践したとされ、日本における浄土教・念仏信仰の先駆者と評価される。

宝物館へ行く。一番印象に残ったのは、鬘掛地蔵といわれる地蔵菩薩像。左手に頭髪を持っている。そこのところは、少々気味が悪いが、なにしろ、その姿形が美しい。お顔も小顔できれいだ。足元も美しい。平安時代、定朝の作。そして、お隣の運慶作の地蔵菩薩坐像も切れ味のよい美しい仏像だ。

有名な空也上人の立像。

このお寺の本尊の十一面観音は、12年に一度辰年にのみ開帳される秘仏。像高258cmの巨像らしい。


六角堂

2021-08-30 | 西国巡礼

六角堂に行く。正式名称は紫雲山頂法寺。天台系の単立寺院。西国三十三所の札所 第18番。
本堂の形が六角形であることから、古くより「六角堂」の通称で知られている。聖徳太子が用明天皇2年(587)に創建したと伝えられ、本尊は如意輪観音。華道家元池坊が住職を務め、いけばな発祥の地としても知られている。

 

如意輪観音(お前立)とお香の匂いが、かぐわしい。この香りに包まれて、如意輪観音をいつまでも見ていたい気持ちになる。

ホームページから:六角形の本堂は明治10年(1877)の再建で、正面に拝堂が付属しています。
六角堂の御詠歌は「わが思う心のうちは六(むつ)の角ただ円(まろ)かれと祈るなりけり」です。「六の角」とは、六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)によって生ずる六欲のことで、これらを捨て去って角を無くし、円満になること、すなわち「六根清浄を願う」という祈りを込めた形と伝えられています。
本尊は聖徳太子の念持仏と伝える如意輪観音坐像で、秘仏とされており、厨子の前に御前立が安置されています。脇侍は、毘沙門天立像(重要文化財)と地蔵菩薩立像です。また、本堂の裏側にも多くの仏像が安置され、小窓から拝むことができます。

下の小窓をのぞくと、9体の仏像が見える。

十六羅漢。

16羅漢は、「和顔(わげん)愛語(あいご)」を実践。いつも優しい顔つきで、穏やかに話をするように心がけてさえいれば、必ず良い報いがあるという教え。


善峯寺

2021-08-29 | 西国巡礼

8月29日 西国三十三所観音霊場 第20番札所を目指す。

阪急、東向日駅から、阪急バス66系統のバス停へ。留まっているバスの運転手さんに善峯寺に行くか確認すると、倒木のため、途中の灰方までしか行かないので、お寺に行くにはそこから歩いてくださいと言う。歩いてお寺までどのくらいか聞くと2,30分だと言うので、バスに乗り、灰方で降りる。

ふと標識をみると、吉峰寺 3.5km、徒歩50分。・・・少しひるむ。が、歩き出す。暑い。ほぼ一本道だが、マップを起動させて確認しながら歩く。途中の標識。

見晴らしのいいところに出たので、休憩。

ふと、横にある看板が目に入る。善峯寺、閉門。えっ?

お寺にすぐに電話すると、お寺の人に、申し訳ないが、まだ開けていない、近日中には、開けます、まだ、国のお許しがでてないのです、と言われる。バスの運転手さんは、閉門だと知らなかったのだろうか。。。

ここまで来たから、お寺の前まで行きます、と思わず言ったが(開けてもらおうと思ったわけではない)、来てもらっても、門は開けられない、と済まなさそうに何度も謝られる。ホームページにも載せているので、次回はホームページか、電話なり、確認してからきて下さい、と。

迂闊だった。アクセスのことばかり気をとられていた。ホームページも見ていたのに。。。

山の中腹に、善峯寺が見える。無念。