西国第五番札所 葛井寺に行く。ご開帳が毎月18日。先月は、大雨のため見送った。昨日から、またもや台風が心配だったが無事に参拝。
商店街をぬけると、四脚門が見える。この門は、豊臣秀頼が寄進したもの。正式な参拝ルートは南大門から、だそうだ。
何よりも、十一面千手千眼観世音菩薩会いたさに訪ねた。
ホームページより:葛井寺の千手観音坐像は、文字通り゛千の手”と”千の目”を持つ千手観音様です。
頭上に十一面をいただき、錫杖や宝輪、数珠などをもつ「大手」に、孔雀のように拡がる1001本の「小手」、そして正面の合掌手を合わせ「1041本」の手を持ちます。 さらに、掌にはそれぞれ眼が描かれております。
日本では、千手観音は四十二手とされるのが一般的で、実際に千手をあらわすのは我国では唯一と言える遺例のひとつです。 端正な顔つきに、のびやかな肢体、そして千手という超人的な姿を自然な調和をもってあらわした像容は天平彫刻の粋を集めた観音像です。
ご本尊は、725年(神亀2年)、聖武天皇の勅願によって、稽文會(け もんえ)・稽主勲(け しゅくん)の親子2代にわたり制作された。行基菩薩により開眼。 脱活乾漆造(粘土で造った像の原形に麻布を張り漆で固め、漆と木屑を混ぜたもので細かく造形し、粘土を抜き取る。木造や金銅仏に比べて保存が極めて難しい)。
葛井寺ホームページより
千四十一本の手が見事に調和している。考えてみると、千四十一本もの手がある姿こそ言葉は悪いが奇妙なはず。でも奇妙どころか厳か、かつ活気まで感じられて、いつまでも見ていたい気持ちになる。手から声が聞こえてきそう。これは何だろう?
南大門。