2023年製作/120分/G/日本
解説
日本製メガネの95%! は福井県で生産されている! その始まりは、明治時代のことだった。豪雪地帯のため冬は農作業ができず収入の道がなくなる村を助けようと、その地で生まれ育った増永五左衛門と幸八の兄弟が、全身全霊を注いだのだ。その史実をもとに、“ものづくり”の魅力と、実用品かつ装飾品でもあるメガネに渾身の技術と魂を吹き込む職人と、そんな彼らを支える家族を描く。
「おしょりん」とは、田畑を覆う雪が固く凍った状態を指す福井の言葉。おしょりんになれば、回り道しないで好きなところへまっすぐ行ける。いくつになっても、どんな時も、夢に向かって自由に突き進もうという想いが込められた、挑戦と情熱と愛の物語がここに完成した。(公式HPより)
明治37年、福井県足羽郡麻生津村の庄屋の長男である増永五左衛門の妻・むめは、育児と家事に追われる日々を過ごしていた。そんなある日、大阪で働いていた五左衛門の弟・幸八が帰郷し、村をあげてメガネ作りに取り組まないかと提案する。その頃メガネはまだほとんど知られていなかったが、活字文化の普及により今後は必需品になるというのだ。初めは反対していた五左衛門も、視力の弱い子どもがメガネをかけて喜ぶ姿を見て挑戦を決め、村の人々を集めて工場を立ちあげるが……。
先日、福井県を通過した。足羽郡麻生津村(あそうづむら)は、かつて福井県足羽郡にあった村。現在の福井市中心部の南に位置する。そして、福井市の南に位置する鯖江市は、日本の眼鏡フレーム生産の約96%、世界でも約20%のシェアを誇っている。多くの世帯がその特産である眼鏡関連の産業、あるいは業務用の漆器生産に関わっている。ということを知らずに、越前、越中、越後の呼称についても、あいまいなまま、富山に着いた。
日本に眼鏡を初めてもたらしたのは、フランシスコ・ザビエルらしい。ザビエルが大内義隆にプレゼントをしたものが日本最古の眼鏡。日本でのメガネづくりは17世紀に長崎から始まり、18世紀には製造場所が大阪、京都、江戸へと徐々に広がり、20世紀にはいって、大阪や東京のメガネ製造技術が福井県鯖江市に伝わった。
感情移入はあまりできなかったけれど、俳優さんの演技力の評価をしたくなる。
スタッフ
監督:児玉宜久
キャスト
増永むめ:北乃きい
増永幸八:森崎ウィン
増永末吉:駿河太郎
増永小春:高橋愛
橋本千代:秋田汐梨
米田ミツノ:磯野貴理子
豊島松太郎:津田寛治
久々津五郎右衛門:榎木孝明
久々津きり:東てる美
橋本清三郎:佐野史郎