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人生に乾杯!

羊子と玲

2025-04-01 | 

この表紙絵の色は、なんとなく、内容にそぐわない気がするけれど、小説は、なかなか面白かった。

斬新な下着デザイナーの羊子と、人間の心の深淵をのぞき込んだ洋画家の玲。戦後日本のファッション界と画壇でともに異彩を放った鴨居姉弟をモデルにした小説。玲の自死のシーンに始まり、姉弟がたどった成功と挫折の波乱に満ちた軌跡を、作家・司馬遼太郎との友情を交えてドラマチックに描きだす。

著者の植松三十里さん、初めて知った。えっ?と思ったのは、羊子の友人の福田定一。玲の自殺から始まる冒頭で、羊子は、福田に、玲の自殺を新聞や週刊誌の書きたてられるのを抑えてもらうように電話する。福田定一こと司馬遼太郎。

鴨居玲。その端正な顔立ちにまず魅かれる。美男子なのだ。石川県金沢市生まれ。石川県立美術館に収蔵されている「1982年 私」。昨年訪れたときは、展示されていなかったが。この絵、私には、ゴヤを連想させる。

石川県立美術館公式HPより

鴨居玲は、1971年2月から3年8か月間、スペインに滞在している。マドリード、バルデペーニャス村、トレド。その前にはブラジル、ボリビアにも滞在。スペインの血が流れているのではないかと周囲の人たちに言われたりしている。

姉羊子、父、母を含めた家族の歴史。誰もが、ドラマを持っている、と今さらながら思わされる。功名、有名、無名などに関係なく。そして誰もが死を迎える。いや、死は向かってくる。死をどう受け止めるか、受け入れるか。

 

・・・描けないという現実が立ちはだかる。すると、もうやりきったという思いが湧いた。未来の若者たちに受け入れてもらえるのなら、自分の人生は、ここまでで充分な気がした。

母の死を受け入れられなかったように、姉を見送るのも耐えられない。・・・姉より先に死にたかった。・・・堂々巡りの出口は、もう本当の死しかなかった。

福田の言葉。「・・・睡眠薬が手放せんやつ。特に私小説家や。普通やったら人には見せない自分の裏側を天下にさらすわけやから、精神的にきついんやろな。自分が何人もおるわけやないから、いったんさらしてしもうたら、後が続かへんし」「玲くんの『1982年私』も、いわば私小説的やけど、今、しんどくはないか」

「没後40年 鴨居玲展 見えないものを描く」が、2025年5月30日(金)〜2025年7月6日(日)、美術館「えき」KYOTOで開かれる予定。

 


富山県美術館

2025-04-01 | 美術館

期待度満点の富山県美術館に行く。富山県富山市木場町にある公立美術館、略称は「TAD」。2017年3月25日に一部先行オープン、8月26日に全館開館、20世紀以降の近・現代美術作品とポスターやチェアなどのデザイン作品を中心に約16,000点(時価評価額 約270億円)収蔵し、展示紹介している美術館。1981年開館の富山県立近代美術館のコレクションを引き継ぐ。

なるほど。田中一光のポスターや椅子のコレクションが多かったことを納得するけれど、なんだか期待感を裏切られた。


富山県水墨美術館

2025-04-01 | 美術館

正面に並ぶ桜の木は、神通川の堤防の桜並木。

富山県富山市五福にある近代日本の水墨画を主体とした公立美術館。富岡鉄斎や横山大観、竹内栖鳳など近代における水墨画の大家の作品をはじめ、富山県砺波市出身の日本画家・下保昭の代表的な水墨画が常設展示されている。

中庭のベニシダレ桜。2日間だけ、ライトアップされるそうだ。

下保昭の展示室がよかった。1927年(昭和2年)3月3日 - 2018年(平成30年)8月7日)。昭和から平成時代の日本画家。富山県砺波市生まれ。なんとびっくり。したのは私だけかもしれないが、小野竹喬は、下保昭の岳父!

 


富山市ガラス美術館

2025-04-01 | 美術館

TOYAMAキラリ。富山市立図書館本館、富山市ガラス美術館、富山第一銀行本店などが入居する複合施設。2015年(平成27年)8月22日に全館オープン。アール・アイ・エー(RIA)、隈研吾建築都市設計事務所、三四五建築研究所の3社による共同企業体設計を担当し、西町南地区第一種市街地再開発事業の一環として建設された。1階は共用エントランスと富山第一銀行本店営業部門、2階から6階は富山市立図書館と富山市ガラス美術館、7階と8階は富山第一銀行本店業務執行部門、9階と10階は富山第一銀行ホール。アルミ、ガラス、白御影石の3種類のパネル約1,000枚が並べられた外壁や、2階から6階まで斜めに開いた吹き抜け空間が特徴である。日本で初めて図書館と銀行本店が同居する建物。

ガラスという言葉にふさわしい空間。富山とガラス。富山の売薬で知られる製薬産業の歴史を持つ富山市では明治以降、薬のガラス瓶工場が相次ぎ操業した。そうか、薬瓶なのだ、と納得。

6階に行く。エスカレーターからの眺めがすばらしい。

グラス・アート・ガーデン。現代ガラス作家の巨匠デイル・チフーリ(Dale Chihuly)のインスタレーションの5作品。《ペルシャン・シーリング》、《ミルフィオリ》などを展示している。チフーリは、アメリカ合衆国ワシントン州タコマ出身のガラス彫刻家。

 

“Gathering”—「集める、引き寄せる」といった意味を持つこの単語は、吹きガラスの現場で「竿にガラスを巻きとる」ことをあらわす言葉でもある。1994年に開設された富山ガラス工房は、2024年で30周年を迎えた。


瑞泉寺

2025-04-01 | 神社仏閣

瑞泉寺の建物の彫刻は、全て南砺市井波の井波彫刻職人の手によって飾られていると聞き、同寺を訪問。真宗大谷派の寺院。

 

式台門(勅使門 菊の門)