南相馬市ふるさと回帰支援センター

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南相馬市ふるさと見聞録   常宿は農家民宿   ~日本画家 鈴木靖将氏 ~

2012年06月17日 | 日誌
 南相馬市の農家民宿を常宿にされている方は、実は結構いらっしゃいます。

 気がついたらそうなっておりました。というのが正直本音ですが、殆どクチコミでその農家民宿さん

 の存在が広がりいつの間にやら「えぇ!」という方の常宿としてご利用頂くようになりました。という感じ

 です。もちろん、農家民宿さんが「お気にいり」に登録されるにはそれなりに「訳」があるはずですが…。
 
 日本画家 鈴木靖将先生。

 滋賀県大津市出身の鈴木靖将先生は、奥様の陶芸家

 鈴木晴嵐先生とともに震災後何度も南相馬市に足を運ば

 れ、南相馬市民の為にその見事な作品で慰め、心を寄せ

 て下さっています。靖将先生独自の、万葉の世界が織り

 だす優美な人物画はどれも優しく穏やかな空気を漂わせ、

 そこにいる人をふんわりと包みこみます。銘醸館で行わ

 れた作品展には大勢の市民が訪れ、プレゼントに万葉風

 似顔絵を描いていただき、その出来栄えに笑顔が沸き立ちました。暫くしてから、訪れる家々で先生の

 描かれた似顔絵を見かけるのがあまりに多く本当に驚いたものです。

 鈴木靖将先生といえば、新美南吉さんとの「ごんぎつね」や山田洋次監督との落語絵本「めだま」が有

 名ですが、震災後目にした「でんでんむしのかなしみ」の文章はとても胸に響く言葉で埋め尽くされ、

 その愛らしいでんでんむしの姿は個性的な「藍」の色と共にずーんと脳裏に焼きつきました。

 その鈴木先生も、時々お気に入りの農家民宿さんにお泊りになられてはその民宿のひと部屋に襖絵を

 描かれて下さっています。それは先生が決められた「時」の中で行われる厳かな作業です。

 その作業はまるで万葉の調べの中に身を包みこまれるな贅沢なまどろみの中で行われています。

 お忙しい中、少しづつですが農家民宿さんに立ち寄られてはこの作品に手を加えて下さっています。

 皆様もこの贅沢な時をどうぞご一緒にご堪能下さい。

 鈴木靖将先生の作品は銀座:あかね画廊さんのHPに詳しくご紹介されています。

 どうぞ万葉の調べをご堪能下さい。  



     >>南相馬市ふるさと回帰支/援センターHPへ 


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