
『Los Angeles』
これを日本語でどう表記する?
※ナカグロ表記(例.『ロス・アンジェルス』)は対象としない。
ロスアンジェルス(Google 32,200ヒット)
ロスアンゼルス(Google 51,500ヒット)
ロサンジェルス(Google 72,600ヒット)
ロサンゼルス(Google 734,000ヒット)
ロスエンジェルス(Google 1,620ヒット)
ロスエンゼルス(Google 433ヒット)
ここまで調べて、同じことをやってる人のサイトに行き当たった。
結果がかなり違ったりするのだが、僕は天の邪鬼なので、人がやってるというのが分かったら、もう調べる気がなくなってしまった。とりあえず僕の調べでは「ロサンゼルス」が圧倒的だ。
スペイン語で、「the angel(天使)」にあたる言葉だということは、ロサンゼルスに興味のある人ならご存知かと思う。
スペイン語での発音がよくわからないのだが、僕個人の心情としては、綴りと英語の発音、日本語の発音を統合して、「ロスアンジェルス」がしっくりくる。でも、字づらがあまり良くない。
やはり「ロサンゼルス」が妥当な線か…? 少し野暮ったい感じはするのだが。
前置きが長くなってしまった(そう、これまでは前置きだ)。
今日書きたかったのはそんなことではない。
僕は7年ほど前に、ロス(結局、略称で表記)のリージェント・ビバリーウィルシャーに泊まったことがある。
知る人ぞ知る、映画「プリティ・ウーマン」の舞台になった高級ホテルである。
素敵なホテルではある。しかし、ビバリーヒルズにあって、著名人やお金持ちが利用するホテルなのだが、ビジネスユースが多いみたいなので、言うなれば「超高級ビジネスホテル」といった印象。
僕は観光だから、ビバリーヒルズホテル(イーグルスのアルバム『ホテルカリフォルニア』のジャケットになった)なんかのほうが良かったのかなあ、と思ったりする。実際に行ったことはないので何とも言えないのだが。
リージェント・ビバリーウィルシャーは旧館(ロデオドライブ側)の裏側に新館が建っているが、その間が車寄せになっている。ロールスロイス、ジャガーなどヨーロッパの高級車が乗りつけ、独特のオーラを放つ場所だ。
実は、この旅行は新婚旅行だった。僕らはハネムーン旅行者の定番、リンカーンのリムジンでこの場所に滑り込んだ。
リムジンは確かに高い。ツアーだと乗り合いバスに乗ればタダである。しかし以前、大勢の見知らぬ旅行者とともに、まるで修学旅行かなにかのように一ヶ所に集められて説明を聞き、名前を呼ばれて備品を受けとるようなことを経験してからは、個別の送迎を頼むことにしている。
僕は神経質なので、よその人と行動をともにするのは苦手なのだ。リムジンはそのための高い代償だが、新婚旅行であるし、違った楽しみ方ができておもしろい面もある。
ただ、この時を含めて3度ほど利用したが、リムジンは乗り心地はそんなに良くない。乗りつけないからなのか、リンカーンだからなのかわからないが、あんまりお薦めできる代物ではない。無意味な注視を受けるのも最初は気持ちがいいが、何となく申し訳なくなって来るし…。
ここまではまだ前置きである。そろそろ本題に入ろう。
そのリージェント・ビバリーウィルシャーの車寄せのドアマンのひとりが、「ナポレオン」という名前だった。
僕は英語が堪能ではない。ブロークンな英語だから、おそらくこんな感じで話しかけてしまったのだろう。
「おめー、ナポレオンちゅうなめえ(名前)かいや!?」
彼はうなづいた。僕は続ける。
「ほー、ええなめえ(いい名前)じゃねえの!」
リムジンで乗りつけたくせに、さえない風体の東洋人にそう言われたナポレオン氏は、「Thank you.」とは答えたものの、明らかにムッとしているようだった。今考えても申し訳ない…。
これが今日書きたかったことだ。
ホテルのロビーに入った僕らは、ブルックシールズがテニスプレーヤーのアガシと逢っているのに出くわした。
アガシは足を怪我して松葉杖をついていた…。おお、これがロスアンジェルスか!