被災地の為に、青年部の仲間達の為に、活動を続けてくれている石川県商工会青年部のみんな、
本当にありがとう。
時間が有る時でいいから、どうか最後まで読んで欲しいです。そして、仲間達に伝えて欲しいです。
この一週間を振り返ってみると、空を見上げることがとても多い。
新橋のSL広場で、全国の都道府県青連会長と一緒に避難していた。余震の度に上を見上げた。ビルや看板や、鉄塔や工事中のビルの屋上のクレーンが揺れていた。天気の良い日だったのに、いつの間にか灰色の雲が近付いてきて、にわか雨を降らせていた。コンビニに沢山の人が駆け込んでいた。
夜になった。公共交通機関が全て機能せず、同じバスを待っていた都内在住の方とホテルへ向かって歩き出した。地方出身者の自分がどれだけ心強かったか。人の温かさを感じた。歩き続けた2時間くらいの間、何度も何度も空を見上げた。三日月が狭い東京の空に浮かんでいた。月の光に慰められた。東京タワーの上の方は明かりが消えていた。
翌朝、なんとか羽田空港に到着し、飛び立つ飛行機を眺めながら見た空は薄いブルーだった。富山空港と小松駅のバス停で見上げた空は、なんとも穏やかな青空だった。どちらもいつもならタクシーに飛び乗るところだけど、バスを待っていた。このわずかな金額でも募金すると決めていた。
日曜日。早朝から、町内の神社の掃除とエザライ作業に汗を流した。寒い一日だったけど、すぐに汗が出てきた。ほとんど眠れていなかったから疲労はピークだったけど、地域コミュニティーと人との繋がりを考えずにはいられなかった。泥で汚れた軍手で汗を拭う度に空を見上げた。青空が眩しかった。
月曜日。出社して社員さんに無事を報告。心ここにあらず。ニュースやネットで情報収集を続けていた。テレビとモニター画面以外のものを見た記憶がない。
火曜日。単会事務局に出向いて義援金の協力依頼をした。事務局さんや単会部長からも力強い言葉を貰った。定例会懇親会の自粛の相談を受けたが、地域の経済を止めてはいけないと思ったし、自分達が満たされた分、幸せを感じた分を被災地の為に送り届けて欲しいとお願いした。
全青連臨時総会の資料を持って県連にも行った。県下青年部に向けての情報発信のお願いをした。
定例会が終わって空を見上げた。月も星も何も見えなかった。妻から緊急連絡が来ていた。平静を装いながら、心は慌てていた。
水曜日。ブログやSNSやメール等で、被災地の青年部員が体験したこと、見たこと、仲間の青年部員から聞いたことを発信してくれている。涙が止まるわけがない。自分も発信できる立場にあるのだから、少しでも責任を果たそうと思った。支援物資の発送や義援金の活動に動いた。動き続けている仲間達が心強かった。空を見上げると雪が舞っていた。
木曜日。ここ数年ずっと体調がよくなかった父。ここ数日、さらによくない状態が続いていたので病院に連れて行った。父を抱きかかえ、車に乗せ、車椅子を押しながら、母と二人不安な時間をすごした。夕方入院することが出来た。夜、病院を出て空を見上げた。丸いお月様がぽっかりと浮かんでいた。涙は流すまいと堪えた。
昨日。父を見舞ってから県連の理事会に出席した。商工会としての義援金の取り組みを確認した。組織とお金と人を動かす力を持った人たちが、伝える力と行動する力を発揮してくれることを祈りたい。青年部としての情報発信についても確認とお願いをした。
夜は単会の指導員さんのお祖母さんのお通夜にお参りした。
読経の間、色々な想いが溢れてきた。
東京新橋から全国に帰っていった各都道府県青連会長の仲間達。それぞれの地域で懸命に活動し続けている。宮城県青連会長からも、ようやく回線が繋がり、現状報告としてメールが届いた。
地元単会の副部長さんが、消防団で津波警報の巡回中に津波にのまれ、おととい遺体で発見されたと綴られていた。とても悔しいと書かれていた。ガソリンが無くて動きが取れないもどかしさが伝わった。
被災地で飢えと寒さに耐えて生きている多くのみなさんのこと。
突然の災害に命を奪われてしまったたくさんの人たちのこと。
災害復旧の為に命をかけている人たちのこと。
自分の出来ることを懸命に考えて、被災地の為に冷静に行動している人たちのこと。
少ない物資を分け合って、助け合っている人たちのこと。
不安に駆られ、行列やニュースに踊らされ、必要の無い買い溜めをしている人たちのこと。
これを機会に不正な利益を求めたり、思想や活動をひろめようとする人たちのこと。
父のこと。もっと早く病院に連れて行けばよかったのに。
介護の必要な祖母と身重の妻と、これからの生活のこと。
明るく励まし続けてくれている妻の気持ち。
元気なくテレビ画面を見続ける頼りない私に、不安を覚えたであろう子供達のこと。
この一週間、何度も見上げた空を思い返しながら、
その同じ空の下で、
どんなにか辛い思いをされたであろう被災者のみなさんのこと。
読経が続く間
地元単会の青年部担当の事務局さんと、歴代部長の先輩の間に座り
お経を聞きながら
涙が止まらなくなった
拭っても拭っても涙が溢れて止まらなくなった
頼もしい仲間に囲まれて、張り詰めていた気持ちが緩んだのかもしれない。
このブログを読んでくれている青年部の仲間達へ。
この同じ空の下、今も懸命に生きている仲間達がいます。
被災者の為に、復旧作業に、汗を流している仲間達がいます。
義援金の募金活動や支援物資の調達に動いている仲間達がいます。
石川県商工会青年部20単会の取り組みや、
青年部員それぞれの活動や思いを
被災地や全国の青年部の仲間達へ届けたいのです。
このブログへのコメントでも
メーリングリストでも
メールでも電話でも
何でもいいです。
皆さんの具体的な活動を教えて下さい。
それは、きっと、被災地で懸命に生きる仲間達の
勇気になります。
希望になります。
必ず届きます。届けます。
この空は、つながっているのだから。