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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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八ツ場ダム――生活再建と地域振興――知事とのやり取り

2009年09月27日 | 公共事業・民間委託

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八ツ場ダム
生活再建と地域振興
――知事とのやり取り


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  なぜ八ツ場ダムは中止しなければならないのか、周辺住民の生活再建と地域振興についても、これまで「しんぶん赤旗」の記事を引用してブログにUPしてきました。

  そこで今回は、これまでのブログの記事と重複する点もありますが、八ツ場ダムにた
いする私自身の率直な思いを書きたいと思います。

1.不要

(1)利水面で不要

  現在では、水あまりがはっきりしています。

(2)治水面でも不要

  治水問題に詳しい新潟大学の大熊孝教授は、「国の想定する洪水の調整機能は果たせ
ず治水上、役に立たない」と指摘しています。
  国土交通省も、1947年のカスリーン台風のような大型台風では、洪水にたいする治水
効果がないことを認めています。(2005年2月25日・衆院予算委分科会での日本共産党の
塩川鉄也議員の質問)

2.危険

  八ツ場ダム問題に詳しい水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之共同代表によると、建設予定地は、浅間山が噴火した際の泥流が吾妻渓谷でせき止められ、たい積した弱い地層
で、ダムを造り貯水することで、地すべりや崩落の危険性が高まるとされます。

3.負担増

  4,600億円とされる総事業費も、東京電力への減電補償や地すべり対策の補強などで、
今後さらに膨張する可能性も指摘されてきました。

  またダム建設後も、維持管理費や専門家などから指摘される植物プランクトンの異常
繁殖による水質悪化などへの環境対策など多額の事業費が予想されます。

  さらに神奈川を除く関東の1都5県は、八ツ場ダム建設にたいする負担金を国に支払っています。この負担金は、1都5県の水道料金の値上げという住民負担増につながっ
ています。

  前原国土交通相は、八ツ場ダム中止にともない、関係1都5県が支払った負担金の返還を表明していますが、同ダムを中止しなければ、この負担金も返還されず、関係1都
5県の住民負担増がこのまま続くことになります。

生活再建と地域振興
国の責任は当然


  八ツ場ダム建設が国民の利益に反することがすでにはっきりし、新政権が中止を決め
た以上、周辺住民の生活再建と地域振興に国が責任を果たすのは当然です。

生活再建と地域振興
ダムを中止しても可能
中止するからこそ重要
――知事とのやり取り

  8月14日の夜、尾島ねぷたまつりの本部テントで大澤正明群馬県知事と同席しました。
  自民党公認の知事と日本共産党の私でも、まつりの本部テントでは、知事に生ビール
を勧め、とても和やかな雰囲気で話しをしました。なお私は、一滴もお酒が飲めません


  ちなみに知事も私も同じ尾島地区(合併前の旧尾島町)の住民で、私の住むアパート
から知事の自宅までは、歩いて10分ほどの距離です。

  8月14日といえば、おりしも衆議院の解散直前。知事はそのとき、「いやあ、まいった。民主党が八ツ場ダム中止を言いだしたぞ」と話しはじめました。知事も今度は民主党が政権につくことを予想して、八ツ場ダムを中止されてはまずいと思ったのでしょ
う。

  私が「共産党は最初から八ツ場ダム反対でしたからねえ」と言うと、「そうだよなあ
。最初から反対だったら、まだいいんだけどなあ」と知事。

  「ムダで危険なダムですからねぇ」と私。

  「あそこの人たちは、もう60年近くも政治に翻弄されてきたんだでぇ」と知事。

  「でも、八ツ場ダムを推進してきたのは自民党でしょう。翻弄してきたのは…自民党」と言いかけた私に、「自民党」の言葉を私に言わせず、「ここまできて、あそこの人
たちの生活補償をやめるわけにはいかねえだんべえ」と知事。

  「八ツ場(ダム)をやめたって、補償はやんなくちゃないでしょう」と私。

  「だけど、『(ダムの)湖畔の温泉宿』ということで、もう移転してもらった温泉だってあんだでぇ。ダムがなくなったら『湖畔の温泉宿』じゃなくなっちゃうべぇ」と知
事。

  「『湖畔の温泉宿』であろうとなかろうと、最後まで補償はきっちりやんなくちゃな
いでしょう」と私。

  「だって『湖畔の温泉宿』でなきゃ、お客が来ねえだんべぇ。ダムが中止になったか
らって、元の場所に戻ってくれとは言えねぇし」と知事。

  「だから、どっちにしても、自民党が八ツ場ダムで、あそこの人たちを翻弄してきたんだから、補償には国が責任をもたなくちゃ。とにかく、あのダムはムダで、洪水対策にも役立たないし、地滑りの危険もあるし…」という私に、「分かった、分かった。こ
の話しは、もう止めべぇ」と知事。

  知事はとにかく、「湖畔の温泉宿」にこだわり、まるで、「ダムをつくらなければ補
償もできない」と言わんばかり。

  まあ、お酒も入っていたことだし。でも、民主の「八ツ場ダム中止」で、ちょっと気
が動転していたようにも感じられました。あくまでも「ちょっと」ですが。

  八ツ場ダムに限らず、いま生活や営業が立ち行かなくなっている人や業者はたくさんいます。こうした人たちの生活や営業をどう守るのかという観点から考えるのが大切だ
と思います。

  ましてや八ツ場ダムの建設予定地周辺の人たちは、知事が言うように、60年近くも政
治に(政治一般でなく自民党政治に)翻弄されてきたのです。
  ダム中止はもちろんですが、とりわけ住民生活の再建・補償と地域振興は、地域住民
の声・希望をよく取り入れながら、十分な対策を行うことが重要です。



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