行って参りました、直島
その存在を知ってからどうしても行きたかったのですが、ついにこの連休に直島行きが叶いました
広島から山陽道を東にひた走ること約2時間半。
(もちろん、早朝出発です・・)
さらに宇野港から船で20分。
直島に上陸後、まず向かったのはやはり絶対外せない地中美術館です。
地中美術館には睡蓮で有名な印象派モネ、
現代アートとしてウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、
そして建造物そのものが安藤忠雄の芸術という組み合わせ
ちなみに
建造物、と言いましたが、名前の通りその大半は地中に埋もれています。
直島の自然の中に埋め込まれたその人工物は、切り取られた小さな小窓を通じて取り込まれた自然さえもアートにしてしまっています。
これって、借景
地中美術館へのアプローチは、モネの睡蓮の庭を模した色とりどりの美しい小道が続き、中では、様々な時間帯の睡蓮の池を捕らえたモネの作品を、完全な白色天然光の部屋で鑑賞できるという趣向。
完全に中立な光、とでも言いましょうか、モネの作品そのものが持つ光、つまりモネが見た光そのものの色で鑑賞する。
印象派のモネの作品を鑑賞するには、非常に良い状態ではないかと思います。
ジェームズ・タレルの「オープンフィールド」という作品は、平面とも空間ともつかない場の中に鑑賞者が入りこんでいくというもの。
作品の中に恐る恐る足を踏み入れると、そこは奥行きさえも曖昧な青い光が満たされています。
そこで鑑賞者は、どこからその青い光がやってくるのかさえ分からない不思議な体験をするのです。
興奮冷めやらぬまま美術館を後にし、今度はバスに乗って町プロジェクトの本村エリアへ移動
ここで娘と私がさらに大興奮したのは「南寺」です。
南寺では、人間の感覚の限界に挑戦することになります。
視覚を遮断された真っ暗闇の中でさえも、人間は光を獲得することが出来ると言う不思議な体験ができます。
窓もなく、何も見えない静まり返った闇の中、時間が経つにつれて薄ぼんやりとした光のようなものを見つけることが出来るのです。
(だいたい5-10分はかかるみたい)
その光の壁のような場所に向かって歩いて行くと、壁と思っていたところが実は平面ではなく、奥行きを持つ空間だと知ったときの驚き。
鑑賞者は純粋にその神秘性に感嘆の声を上げます。
手を伸ばしても触れることが出来ない光の壁
これって、タレルそのもの
地中美術館で出会ったタレルと再会を確信する瞬間。
「すごいね!すごいね!」
他に言葉がなく、娘と感動の声をあげました。
直島では、自然の中に置かれた人工の建造物の中で、人間は切り取られた小さな窓を通じて広い世界とつながりあいます。
それが芸術の一部になっているという感動
あるいは、自然と人工の境界さえも曖昧にされる不思議。
自分の置かれた場所を認識すること、空間や平面を知覚すること、自分が知っていると思っていることすら覆される非常識。
現代芸術って分かりにくい、って思っている人にこそ、単純に驚きの声を上げてもらいたい、楽しいと思ってもらいたい、
そんなところ。
娘と
「今度はベネッセのホテルに宿泊で来たいね!」
と直島にハマりまくって帰路につきました。
いやー、まじ、楽しかったよ
<Special thanks>
予備運転手として同行してくれたYさん、どうもありがとう!
アートな旅に振り回されてくれたこと、感謝します!