歴史作家 智本光隆「雪欠片―ユキノカケラ―」

歴史作家 智本光隆のブログです。

祈念―がんばろう東北―

桜の花に癒され、地震の爪あとに涙し・・・しかしながら確実に仙台の街は復興しております。1歩づつではございますが、前進していきたいと思っております―8年前、被災地からこの言葉をいただきました。今年もまた、春がめぐって来ました。今も苦しい生活を送られている方々に、お見舞いを申し上げます。本当に1日も早い復旧、復興がなされますよう、尽力して行きたいと思っております。

豊臣蒼天録秘話第6回―大谷吉治1―

2012-10-30 00:57:06 | 豊臣蒼天録
さて、この人とは随分と長い付き合いになったな(w
大谷大学は智本光隆のデビュー作『関ヶ原群雄伝』の主人公です。
その時は、大谷吉勝という名前で出しました。


『豊臣蒼天録』は当然の事ですが、『関ヶ原群雄伝』の続きではありません。
時系列的にはまったく別の物語です。
根本的に違う設定も、随所にあります。
真田幸村の母方が宇田氏から、菊亭卿だったり・・・
ですが、「関ヶ原群雄伝がどこかの部分で分岐して、史実に近い形で関ヶ原の合戦を迎えた。
そして、西軍は敗れた」
そんな感じが、常に頭の中にありました。
そう言った意味では、『関ヶ原群雄伝』の吉勝と、『豊臣蒼天録』の吉治は同一人物になります。


1巻の吉治が太刀を秀頼へと渡す場面は、完全に「主役引き継ぎ」のシーンですね。
それでも、当初は「別人格」を自分で意識しようと思い、名前も変えたのですが・・・
いや、話が進むと完全に同じ人に(w
途中から「まあ、いいや」と思って書いてました。


問題は一度は主役を張ったわけで、「随所随所で、妙に目立つこと」でした。
「おい、お前はもう主役じゃない!」と突っ込み、幾つか場面は削ってますが・・・
やっぱり、デビュー作の主人公なだけに、作者も思い入れがあります。
担当氏に、「普通、幸村がもっと目立ちますよね?」と言われた・・・


実は大谷大学、『関ヶ原群雄伝』の時は、秀頼とはあまり接点がありません。
秀頼の小姓は弟の木下頼継(豊臣蒼天録の時点ではすでに死去)の設定でした。
吉勝が心底より主君と思っていたのは、太閤秀吉の他には織田秀信(三法師)でしたし。
ですが、どちらも「豊臣家にもっとも忠実な男」にはなっているかも思います。
このあたり、吉治は大谷吉継の子ですが、
「石田三成の後継者」的なポジションで描いたのは、両作の共通点でした。


なお、『関ヶ原群雄伝』で設定されていた、身体的特徴など(オッドアイ、左利き、左目を触る癖・・・)は、
今作では全部外しています。
・・・が、一ヶ所だけ左利きに戻した場所あります。割と重要な場面です。
あの時、作者の中では完全に吉勝と吉治がつながりました(w

『細川忠興戦記 本能寺将星録』 電子書籍版

2012-10-26 22:32:21 | 本能寺将星録
はい、宣伝です(w
2010年~2011年に発売されました、
『細川忠興戦記 本能寺将星録』上下巻の電子書籍版が発売となりました。
主人公は細川忠興、そしてその妻の珠子(ガラシャ)が登場します。
「本能寺の変の際、細川が明智の側に着いたら?」というのは、
よく聞かれるかもですが、これまであまり歴群で取り上げられてなかったかも知れません。
・・・着いたらっていうか、なんていうかの話になってますが(w


                        
                        第1巻表紙。
                        歴代のなかでも、けっこうお気に入りです。



個人的に結構、思い入れの強い作品でもありますので、
未読の方は是非!
そして、一度読まれた方も新たな発見があるかも・・・知れません。
「天下布武」の果てにある、忠興と珠子の未来は!?


SonyReaderStore(ソニーの本屋) http://ebookstore.sony.jp/
紀伊國屋書店BookWeb  http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

などで購入できます。



智本光隆

2.5稿という状態

2012-10-24 18:27:08 | 日記
少々、ブログを投げ気味でえらいすいません。
現在、新作の2.5稿を進行中。
2.5稿ってなんやねん! という話なのですが(w
前にも書きましたが、今度の作品はこれまでとちょっと変わります。
はっきり書きたいが・・・それが出来ないのがなんとも。
そんな訳がありまして今回は、何時になく編集部側と打ち合わせを繰り返しつつ、進行してます。
その状況を見て、「やっと作家になったか!」とはうちの父のコメント。
・・・今までなんだと思っていたんだ!?


その2.5稿を金曜あたりに出す予定なので、
それが終わったら、第3稿なのですが。。。
何稿まで行くのかは、作者も皆目(w





先日に出会ったザスパ草津のマスコット「湯友くん」・・・のハロウィンバージョン。
もちろん、試合を見る暇はない!!
ソースかつ丼でも買って帰るかな・・・



智本光隆

打ち合わせ終わり

2012-10-19 23:09:20 | 日記
担当氏との打ち合わせが・・・終わる。
・・・疲れた。いや、けっこう・・・というか、かつて無いほどに疲れ果ててます。
あんまり、休んでいる暇はないが、今日は朽ち果てたい。
明日からまた、忙しいし。。。


まず、次回作ですが、少しばかり色合いの違う作品になりそうです。
というか、なります。
明日から、その第3稿に取りかかります。
ちょっとばかし、難儀な道になりそうですが。
物書きというものになり数年・・・一文の大切さを今更ながら実感する。
ひとまず、今日は余力がないけれど(w
間違いなく、皆様のお手元に届くようにがんばりますので、
今しばらくお待ち下さい!!



シーズンオフのベイ
ベイとは縁遠い、プレーオフが開催中。。。
何故だか石井や三浦が登場する日々。
そして、中日のベンチには・・・
権藤さん!!
嗚呼、その頬杖は常に格調高い。映るたびに拝礼する。
そして、村田にブーイン(以下略



智本光隆

天下布武の果てにある未来

2012-10-16 23:27:47 | 日記
ブラジル手加減ねえ・・・
もし、手加減していてこれなら・・・その方が怖い。


先日、東京みやげを貰う。





岐阜みやげでも、安土みやげでもなく。
なお、細川忠興、蒲生氏郷、津田信澄がそれぞれの「天下布武」を目指す、
『本能寺将星録』上下巻は、学研歴史群像新書から好評発売中
久々に宣伝しとこう。
現在執筆中の次々回作(w と、そこそこ登場人物が重なってもいるし。


さて、今週は担当氏と急な打ち合わせの予定入ったが、さて。。。



智本光隆