その鬼追尾を故意に発動させたのが↓になります。
この現象が起きる説明の前に言葉の定義をしておきます(下図参照)


ミサイルの追尾性能が最もいいとされる条件は
・認識範囲が広い
・旋回性能が高い
・自身の速度が速い
この3点セットです。これを全て両立させてるのが核加速なんですね。散布ミサは旋回性能だけが低いので、大きな円運動をしてしまう。だから撃ってもすぐ地面に当たりやすい…ということです。そしてマッセルのように認識範囲が狭いミサイルでも広くなる瞬間があり、それが『発射直後』です。動画のように発射された瞬間、何故かは分かりませんが認識範囲が180°以上(もしかすると360°)になり、且つ『その範囲が維持されます』。ミサイルが描く円の半径と敵機の距離が一致し、且つ敵機が静止状態でいると動画のようにミサイルがグルグル回る現象が起きます。近接ミサイルでもなりますが、マッセルと比較すると回る現象は起こりにくかったです。理由は近接ミサイルの初段~2段目の発射間隔が短いので、敵機と自機位置が水平になる前に発射してしまうから起こりにくい…ということです。巷でよくマッセルの2段目が鬼追尾するといわれていますが、これはおそらく2通りの説があると思います。①マッセルを発射するタイミング。例えば交差撃ちが敵機との距離100~200で撃つのが一般的だと仮定すると、初段より2段目のほうが敵機に近い距離で撃つことになります。だから2段目だけが鬼追尾する確率が高いという推測。位置関係が良ければ実は初段でも鬼追尾は可能です(これは他の方がマッセルを使った動画で確認できました)。但し、初段で敵との位置が遠く、2段目発射時に敵が近い位置に居て認識範囲が広くなったと仮定しています。②初段より2段目のほうが追尾しやすい位置関係にある。初段発射時に交差撃ちまたは接近して撃った場合、2段目発射時は高確率で敵の死角から追尾していくことになります。そうすると、ミサイルが敵に入射する角度は比較的鋭角になる。多少鈍角になっていても認識範囲が広くなっているのであたりやすくなっているということ。それがあたかも鬼追尾しているように見える…という推測。個人的には②かと思います。尚、加速撃ちしてもこの認識範囲と旋回性能は変化しないようです…。変わるのは速度だけ。(テスト機体相手にしか確認していませんが)
追記:
もしかしてとは思って32連も交差撃ちしたら、32個全てグルグル回る現象が起きました。ということは初段で交差撃ちしたら後発のミサイルは全て認識範囲が広がっているということに…。高速ハイアクトミサイルも夢じゃないかも(?-? ただ、それ自身の旋回性能は高くないので、ブーストだけで振り切ろうと思えば振り切れます。落ち着いて対処すればですが;