サンヨーの白物家電部門をハイアールに売却しました。
予想通りの展開です。2002年にサンヨーがハイアールと提携したときからこの道筋ができていたのでしょう。
ハイアールの本拠地は中国の青島にありました。
ハイアールは地元現地の人に言わせると偉そうにしていて嫌われているそうです。中国ではダントツ一位の家電メーカーなので偉そうにするのでしょう。
日本や韓国から多くの技術者がハイアールのアドバイザーとして雇われていました。
ハイアールはやがて世界一の家電メーカーになるとの声も多かったです。しかし、私はハイアールが世界一の家電メーカーになるなど全くといってありえないと考えています。
企業は企業の哲学や考えがあります。その哲学や考えを元に社会に貢献して発展していきます。単にお金儲けするだけであれば一時的に発展することがあってもお金儲けができなくなれば自然と撤退していきます。そこには企業の確固とした基盤がありません。金儲けという考えに咲くあだ花のようなものです。風がふけば飛び散っていきます。
よく中国に対する批判として、Panasonic、SONY、ホンダなどの有名企業が育たないといわれることがあります。ご承知のとおり、PanasonicやSONY等の企業は単にお金儲けをするために創業者が会社をおこしたのではありません。各創業者は自分の考えや哲学をとおしてより良い社会の実現を考えていました。それらの過程があるが故により確固としたものになりました。