インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

稽古、稽古、稽古。

2012-04-12 | インド日和~旅日記~
翌朝より稽古は始まり、
コンポジションを決めていく作業に入りました。

朝、ひとりで教室に立ち、タタカールを踏みつつ体調を整えます。

数人が部屋を覗いて「何を踊るの?」と探りを入れられ
「まだ私のノートは真っ白よ」と答えるばかり。
この外国人は本番まで数日でどうやって作品を作るのだろう?と思ったのでしょうね。

KADAMBにはバンガロールより大きなカタック舞踊学校をもつ舞踊家
Nirupama & Rajendraが来ていたので、彼らのワークが進行中でした。
www.abhinavadancecompany.com

彼らは美しい14拍子Dhamarのアイテムを稽古中でした。
喉から手が出るほど私もその稽古に参加したかったけれど、ここは我慢。
流石に二兎を追う余裕はございません。

それでもAamadをKadambのシニア達と生演奏で踊ってみると
自分の中にすごく生き生きとした踊る楽しい気持ちがよみがえって来て
あぁこの感覚が欲しくて私はいつもここに戻るんだよなと思いました。

また一人違う部屋に戻り、少しずつ決まっていくコンポジションを
ブラッシュアップしてゆきます。

新しいアイテムもいくつか教えて貰って、体に入れる作業が続きます。
体力と相談しながら、気持だけ前に持って行く事でどうにかこうにか
作品が仕上がってゆきます。

後から聞いた話だと、Sanjuktaも最初はもう本当にどうしようかと
思ったけど…(泣)とのこと。

Kumibenに「作品を見せなさい」と言われつつ、「もうちょっとだけ待って下さい」って
2人で頑張って朝、午後、夜中と稽古を重ねる時間が続きました。

全然眠れなくて目の下には無残なクマが横たわり
四六時中作品のことを考え、
でもなんかこうHAPPYでもある。そんな時間でした。

ひやひやさせてしまったSanjuktaには本当に申し訳なかったけれど。
「自分で踊っちゃった方が100倍楽でしょう?」と言っていました。

ある日の稽古で、上記のNirupamaが
「この子はかわいいお花のようなダンスをするんだから良いじゃないこれで。
どうしてそんなにガミガミ怒るの?ナーバスになってもっと酷いことになっちゃうわ」って
言いました。彼女、すごい褒め上手さんで、いつでも褒めてくれる人なんです。

そしたらSanjuktaは「花は一瞬で枯れちゃうわ。私はこの子を大きな樹に育てたいの」って
答えました。私はそのやり取りの笑っちゃったのだけれど

周囲からみるとちょっとストイックな稽古だったのでしょうね。
ミュージシャンもそんなに怖い顔して…って言ってたし。

でもこれがArjun Mishuraの稽古を経た私達のワークで、
それは必ず良い方向に実を結ぶと二人とも信じており

実際にこの短時間で舞台に上げるためにはどうしても必要なワークなのでした。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ask laila Ahmedabad (a)
2012-04-17 14:22:23
http://www.asklaila.com/event/Ahmedabad/Kathak-Dance-Recital-by-Atsuko-Maeda/279292/

Ask Laila Ahmedabad
掲載
返信する

コメントを投稿