大人気シリーズの第2弾。
ストーリー
「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」
人里離れた施設に暮らし、預言者と恐れられる老女は、その日訪ねた葉村譲と剣崎比留子ら九人に告げた。直後、彼らと外界を結ぶ唯一の橋が燃え落ちて脱出不可能に。予言通りに一人が命を落とし、さらに客の女子高生が予知能力者と判明して慄然とする葉村たち。残り48時間、死の予言は成就するのか。
ミステリ界を席巻したシリーズ第2弾!
(今村昌弘『魔眼の匣の殺人』特設サイト)
映画化もされた『屍人荘の殺人』から始まる人気シリーズの2作目。確かにミステリーとしてはちゃんと本格的なので面白いのだけど、前作が🧟 設定だったので個人的には微妙に受け入れ難かった…。
ところが今作は、「予言」が非常にいい感じに効いていて面白い!予言の内容に惑わされながらの心理戦は、普通の謎解きとは一味違う。こっちのほうが断然私の好み。
キーパーソンである預言者サキミ様、予知能力を持っているかどうかは置いておいて、その実験のために隔離されて他の世界を知らずに生きるってつらいな。でも、読みながら薄々感じていたことが本当だった…ちょっと悲しい。
そしてシリーズを通して謎の多い機関である斑目機関についても、実際に機関に関わっていた人物たちを通して少しずつ真相に近づいてきている。…まだまだ謎のほうが多いけど。
ますます面白くなってきたので早くシリーズ3作目も文庫本にならないかな…(こら)