ルールーのお気に入り

野球(ファイターズ)・映画・本・写真・TV・料理・旅行・嵐&東方神起(^^;;;
お気に入りをツラツラと…

初芝清という男~9/22@引退セレモニー~

2005-09-24 23:20:08 | I love Baseball
「4番 サード 初芝清!」

マリーンズファンにとって夢のコール。
場内のカクテル光線が一瞬真っ暗になり、
そしてセピア色に変わった時
初芝清はゆっくりとマウンド後方に向かって歩きだした…




初芝清という名前を最初にこれほどまでに意識したのは、今年春に発売された『男泣きスタジアム~激動のパ・リーグ編』(オフサイド・ブックス編集部)にあった文章から。
谷口武士さんの「熱きパ・リーグのファンによるヤジの飛び交う光景」の中の、“なにはなくとも合い言葉は「初芝~!」”という見出しで書かれた文章です。

「初芝~! おまえがワルイッ!」

千葉マリンスタジアムに移転する前の、川崎球場晩年でのオリオンズの試合で定番だったというこのヤジは、他の選手がミスしても
「○○~、おまえは悪くな~い、みんな初芝がワル~イ!」
で済まされて、誰か他の人がやったことでも、何があっても、すべては「初芝」のせいにされていたらしいのです。

そういえば昔から、千葉マリンに行く度に「初芝って人気あるな~」とは思っていたのでした。
彼の名前がコールされるたびに、歓声というか、笑い声も混じったような奇声が上がるというか。(^^;;;;;

そんなふうにファンからいじられてしまう、愛すべきキャラクターの持ち主、初芝。
いったいどんな選手なの?

ホームランを打っても、「打っちゃったよー!?(@_@;)」と驚きと爆笑を持ってみんなに迎えられる初芝。
併殺でチャンスを潰しても、「初芝だもん、しょうがないよ」と笑って許される初芝。
出場機会が減っても腐らず、ベンチで他の選手達を毎イニング出迎え、鼓舞しながら一緒に闘っている初芝。
自分で意識していないのに、周りを和やかな雰囲気に、そして幸せにしてしまう男、初芝清。。

まさしく『パ』な選手。
この感覚は、パ・リーグファンじゃなきゃわからないだろうなぁ。
ミスター・マリーンズというより、オリオンズ時代から続く“ミスター・ロッテ”という感じですね


ということで、なにはともあれ引退セレモニーを見るべく、9月22日に急遽観戦してきました。
それもハムとは関係ないのにSS席!
大枚はたきました。(笑)

この日はシーズン1位通過を目指して双方のチームがしのぎを削った天王山。
残念ながらスタメンではありませんでしたが、6回2死2塁のチャンスにようやく出番が回ってきました。

「橋本に代わりまして、代打初芝!」









そして死球(痛っ)





このあとの1塁までの走り方が、もうここで終わってもいい、と思えるようなあまりにユニークな走り方で、さすが初芝、ツカミはOKでしたね。(笑)
なんていうか、初芝はその『形』そのものが憎めない感じなんですよね~

結局8回にも打席が回ってきましたが、この日はヒットならず。
試合も負けてしまいました。。


そして試合後、いよいよセレモニーの始まりです。
とにかくセレモニーはすごかったです。

セピア色の光線の中でマウンド後方に設置されたマイクに向かって、
「(プレーオフ、そして日本シリーズと)まだ最後の夢が残っています…それが果たされてからバットを置きたい…」
と語った初芝…(写真ボケボケ^^;)





ナイン他スタッフ達に胴上げされる初芝…









そしてスタンドから真っ白な紙テープがいっせいに投げ込まれて、まるでナイアガラの滝のよう…
見守るナイン達…





ボロボロになるまで野球をやるのもカッコイイけど、こんなふうに盛大にセレモニーをやってもらえる選手は本当に幸せですね。
きっと他の選手達は、自分の最後の“時”を頭に想い描いたに違いないと思います。
嗚呼、でもせっかく注目し始めたのに残念だな~もう少し、その姿を見ていたかったなぁ…

わたしにとってのミスターパ・リーグはジョニー黒木だったりするのですが(何故ハムの選手じゃない?苦笑)、初芝は、なんていうか他にはちょっと見当たらない、特別な選手でした…
いや、まだまだプレーオフ、そして日本シリーズと、初芝様の闘いは続くのでしたね。

ガンバレ!初芝!!!
ガンバレ!マリーンズ!!!


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kochikika)
2005-09-25 10:50:11
自分も行きたかったんですけどねえ。

リーマンはいろいろ事情があるっす。。

>きっと他の選手達は、自分の最後の“時”を頭に想い描いたに違いないと思います。

これ、いい言葉ですね。

違う場所で使わせてもらいます。

返信する
kochikikaさん♪ (ルールー)
2005-09-25 11:20:11
おはようございます&おひさしぶりですー



わたしたちも引退の発表があってから急遽行こうということになって、チケットの手配(友人のナカツギ純ちゃんがしてくれたのですが^^;)もギリギリな感じだったんですよ。

前売りは内野自由以外SS席しか取れそうにない感じだったので、思いきってみんな奮発しちゃいました。

もう少し早く発表になっていれば、仕事の予定も変更できたのに、という人はいっぱいいたかもしれませんね。



でもあんなに時間がなかったわりには、セレモニーはとても盛大でした。

白い紙テープは、みんなが個々に用意していたのかな~???

それともどこかで配っていたのでしょうか?



試合後もそれはそれは遅くまで賑やかでしたよ。



>違う場所で使わせてもらいます。



どうぞどうぞ
返信する
レポートありがとうございます (所長補佐)
2005-09-25 11:45:26
テレビで見てました。

球場で見ると、もっとすごかったんだろうなと、レポートを拝見して思いました。本当にうらやましい。



にわかロッテ(?)ですが、去年くらいからベンチ上でロッテ戦を見るうちに、この初芝と小宮山の使われ方は、ある意味きついなあと気づきました。初芝は投手が打たれても、打者が凡退しても一番にベンチからでてきますね。試合のあともボビーの次に出てきて選手を迎えます。Mr.Lotteだから、もっと偉そうに不貞腐れてもいいようなものなのに。初芝の姿を見てロッテっていいチームだなと思いました。

ルールーさんが言うように、本当に「パ」な選手だと思います。そして野球はホームランと三振だけじゃないと教えてくれました。

このセレモニーはそうしたチーム野球を理解した球団とファンが作り上げたものですね。敬意を表します。そして初芝選手のこれからの活躍を期待したいと思います。
返信する
所長補佐さん♪♪ (ルールー)
2005-09-25 14:04:31
こんにちは~



>テレビで見てました。



わたしは逆に、録画失敗しましたー(T_T)

いろいろ確認したり、またもう一度見ながらうるうる感慨に耽りたかったのに…(^^;;;;;



>初芝と小宮山の使われ方は、ある意味きついなあと気づきました。



端から見ていると、といいますか、ファンからしてみたらもっと試合に出してくれ~~~と叫びたくなりますね。

でも初芝自身は、今年程ワクワクするシーズンはないそうです。



千葉マリンで試合があるときに、スタジアムで売られているそれぞれの対戦カード別の「マッチカードプログラム」というのがあるのですが、図らずも今回のソフトバンクとの最終カードには、初様のインタビューが載っていました。

それによると、

「今日は今日はどんなことが起るのだろう?

 どういう勝ち方をするのだろう?」

と、試合前からドキドキしている自分にハッと気づくそうで、そんなことは初めてなんですって。

自分がたとえ試合に出場できなくても、活躍した選手を労い、ミスした選手にそっと声をかけるのは、

「一緒に参加したい、一緒に戦いたい。

 あれは守って帰ってくる選手、打って帰ってくる選手への感謝の気持ち」

と語ってました。

そういう自己犠牲の精神を、自分ではそう意識せずに実行してしまうところが、なんていうか初様の初様たる所以のような気がしますね。



>このセレモニーはそうしたチーム野球を理解した球団とファンが作り上げたものですね。敬意を表します。



所長補佐さんのコメントにも、愛が溢れてますね~
返信する
はじめまして (わんだーサク)
2005-10-09 20:03:14
私も「男泣きスタジアム」で初芝さんの事をつい先日知った一人です。

成績に関わらず多くのファンに愛される選手ってあまりいませんよね。

もっと早く気づけばよかったと思います。
返信する
わんだーサクさん♪ (ルールー)
2005-10-10 21:09:20
いらっしゃいませ~&はじめまして~



そうですか、「男泣きスタジアム」読まれましたか。

あの本は知り合いがけっこう参加していて、その関係で知ったのですが、本当に皆さんパ・リーグに熱いですよね。

そんなパ党なファンに、初芝選手は昔から本当に人気がありますね。

球団になんらかの形で残られるそうなので、今後の活躍も楽しみです。
返信する