『砂の器』デジタルリマスター版
7/2(土) 丹波哲郎&加藤剛による舞台挨拶付き上映決定
→詳しくはココ
(わー、もう1回観に行こうかな^^;;;)
※昔の映画だからネタバレしちゃってますが、そこんとこよろしくです
ずっ~と書こう書こうと思っていたのにすっかり遅くなってしまいました。
『砂の器』のデジタルリマスター版を上映しているという新聞記事を読んで気になっていたので、先日銀座の東劇に観に行って来ました。
TV版にはハマっていたけれど、映画は初めて。
泣きましたー思いっきり。。
マスカラも落ちてボロボロでした…
ドラマは和賀英良になってからの、特に松雪泰子演じるあさみとの出逢いで変化していく心の機微や、彼の日常生活、三木を殺さざるをえなかった理由などを丁寧に描いていたし、なにより中居くんの抑制された演技がとってもよかったと思うのです。
でもやはり舞台を現代に置き換えたことで、映画と比べると無理があったのかなーと、映画を観てあらためて思いました。
ハンセン病のことや時代背景も含めて原作に忠実に描かれていて、ドラマ版のエピソードと違って、より哀しさが際立って胸を打ちました。
特に差別と偏見の中でより強くなる親子の絆の深さが、ジ~ンと心に迫って来ましたね。
和賀が三木巡査を殺してしまった理由も、有名になった自分の過去(ハンセン病にかかった父を持つこと、戸籍を変えたこと)を暴かれたくないという自分本意な理由(だけ)ではなくて、実はどんなに貧しくとも、そして差別と偏見を受けようとも、別れたくなかった父との絆を引き裂いた、三木巡査への恨みにも似た感情から引き起こされたような気もします。
三木巡査は他の誰よりも善良で、誰もが賞賛する善意を行なったはずだったのに…と思うとなんだか哀しい…
映画は当然TVドラマに比べると時間が短い分、ひとつひとつのエピソードを深く掘り下げることは難しいわけだけど、それでも簡潔に、しかも1点の矛盾もなく最後のクライマックスへと繋がっていくんですね。
それは後半和賀が『宿命』を演奏するコンサートのシーンと、過去のシーンが交錯して、語らずともすべてが理解できるという、脚本と演出的手法によるストーリーの構築の仕方によるところも大きいと思いました。
自らの過酷な半生を思い起こしながら演奏する『宿命』の調べには、どんな思いでこの曲を作曲したかが、加藤剛の表情だけで読み取れる。。
そして、その背景に自白のように流れる親子の旅のシーンには、もう涙、涙…。
その日本の美しい四季を巡る親子の哀しく過酷な旅のシーン、俳優達の瑞々しい肌の質感、圧倒的な存在感は、デジタルリマスター版プリントのおかげでそれはそれは美しい映像になっていました。
とても31年前の映像とは思えないクリアな色合いが、物語の切なさととともに深く深く心の奥底に入り込んできたのでした。。
後半はやはりお父さん役の加藤嘉の「そんな人、知らねぇ」に尽きますね。
ホント、加藤嘉の演技には圧倒されっぱなしでした。。
あと子役の男の子の眼差し…
切なかったー
それにしてもみんな若い!(当たり前^^;)
いや当たり前なんだけど、あらためて昔の男優さん女優さん達ってみんなキレイだなーと思いました。
彫も深くて整った顔立ち。
加藤剛のカリスマ的な風防も、丹波哲郎も、やっぱり一般ピーポーとは一線を画していましたね。(というか、森田健作までキレイに見えた・笑)
島田陽子だって、あの頃は抗いがたい清楚な品位が、周りの空気に漂っている感じでした。
あ、ちなみに島田陽子の胸も、隠さずにバッチリ映ってますので、このあたり興味がある方も必見です!(爆)
・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★★★(100点/100点満点)
※わたしにとってはカリスマ的な映画の1つに!
日本映画の最高傑作の1つだと思います。機会があったら是非に!
←ひっそりと参加中♪(笑)応援よろしくです~
当ブログの【映画レビューINDEX】
7/2(土) 丹波哲郎&加藤剛による舞台挨拶付き上映決定
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※昔の映画だからネタバレしちゃってますが、そこんとこよろしくです
ずっ~と書こう書こうと思っていたのにすっかり遅くなってしまいました。
『砂の器』のデジタルリマスター版を上映しているという新聞記事を読んで気になっていたので、先日銀座の東劇に観に行って来ました。
TV版にはハマっていたけれど、映画は初めて。
泣きましたー思いっきり。。
マスカラも落ちてボロボロでした…
ドラマは和賀英良になってからの、特に松雪泰子演じるあさみとの出逢いで変化していく心の機微や、彼の日常生活、三木を殺さざるをえなかった理由などを丁寧に描いていたし、なにより中居くんの抑制された演技がとってもよかったと思うのです。
でもやはり舞台を現代に置き換えたことで、映画と比べると無理があったのかなーと、映画を観てあらためて思いました。
ハンセン病のことや時代背景も含めて原作に忠実に描かれていて、ドラマ版のエピソードと違って、より哀しさが際立って胸を打ちました。
特に差別と偏見の中でより強くなる親子の絆の深さが、ジ~ンと心に迫って来ましたね。
和賀が三木巡査を殺してしまった理由も、有名になった自分の過去(ハンセン病にかかった父を持つこと、戸籍を変えたこと)を暴かれたくないという自分本意な理由(だけ)ではなくて、実はどんなに貧しくとも、そして差別と偏見を受けようとも、別れたくなかった父との絆を引き裂いた、三木巡査への恨みにも似た感情から引き起こされたような気もします。
三木巡査は他の誰よりも善良で、誰もが賞賛する善意を行なったはずだったのに…と思うとなんだか哀しい…
映画は当然TVドラマに比べると時間が短い分、ひとつひとつのエピソードを深く掘り下げることは難しいわけだけど、それでも簡潔に、しかも1点の矛盾もなく最後のクライマックスへと繋がっていくんですね。
それは後半和賀が『宿命』を演奏するコンサートのシーンと、過去のシーンが交錯して、語らずともすべてが理解できるという、脚本と演出的手法によるストーリーの構築の仕方によるところも大きいと思いました。
自らの過酷な半生を思い起こしながら演奏する『宿命』の調べには、どんな思いでこの曲を作曲したかが、加藤剛の表情だけで読み取れる。。
そして、その背景に自白のように流れる親子の旅のシーンには、もう涙、涙…。
その日本の美しい四季を巡る親子の哀しく過酷な旅のシーン、俳優達の瑞々しい肌の質感、圧倒的な存在感は、デジタルリマスター版プリントのおかげでそれはそれは美しい映像になっていました。
とても31年前の映像とは思えないクリアな色合いが、物語の切なさととともに深く深く心の奥底に入り込んできたのでした。。
後半はやはりお父さん役の加藤嘉の「そんな人、知らねぇ」に尽きますね。
ホント、加藤嘉の演技には圧倒されっぱなしでした。。
あと子役の男の子の眼差し…
切なかったー
それにしてもみんな若い!(当たり前^^;)
いや当たり前なんだけど、あらためて昔の男優さん女優さん達ってみんなキレイだなーと思いました。
彫も深くて整った顔立ち。
加藤剛のカリスマ的な風防も、丹波哲郎も、やっぱり一般ピーポーとは一線を画していましたね。(というか、森田健作までキレイに見えた・笑)
島田陽子だって、あの頃は抗いがたい清楚な品位が、周りの空気に漂っている感じでした。
あ、ちなみに島田陽子の胸も、隠さずにバッチリ映ってますので、このあたり興味がある方も必見です!(爆)
・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★★★(100点/100点満点)
※わたしにとってはカリスマ的な映画の1つに!
日本映画の最高傑作の1つだと思います。機会があったら是非に!
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ようこそいらっしゃいました
TV版よかったですよね。
中には中居くんの演技についてあれこれ言う人もいたようですが、わたしは『白い影』同様、中居くんの別の一面が見れたし、とてもよかったと思いました。
TVのドラマ(に限りませんが)で何度も録画を見直したのも久しぶりだったし、かなりハマッてましたよ~
映画も本当に素晴らしかったですね。
TVをしっかり見ていたおかげで(^^;)、ラストに向かって明かされていくいろんな理由に、最初から納得しながら見ることができたのも、物語の奥に入り込んで感じることができてよかったと思いました。
野村監督の作品は、わたしは『八つ墓村』くらいしか見てなくて…
夏から東劇でいろんな作品が公開されるようなので、見に行けたら行きたいな~と思ってます。
ということで、今後ともよろしくです~
>サルサは全く別世界ですが(^^;),それ以外は守備範囲なので
そうですか。ルールーさんもスポーツがお好きなようですね。ダルビッシュ、これからが楽しみ
サルサはよく知らないんですが、わたしはピラティスというのについ最近まで通ってましたよ。
あとエアロビはTV見ながらやってます(爆)
あ、あとテニスもスクール通ってます。
実は野球も…バッティングセンター行くだけですが(笑)
これからもよろしくです~