新年に公開される映画の中で、わたしが最も期待していた作品がコレ!
「踊っているんじゃない。闘っているんだ!」
…死ぬか、ギャングになるかの究極の選択肢の中から生まれた“闘うダンス”を描いた、これは非常にポジティブで前向きなドキュメンタリー♪
※『RIZE』オフィシャルサイト
“魂”という言葉がこれほどしっくりくる若者たちもいないと思う。
スクリーンからはみ出るくらいに一心不乱に踊る姿・・・とにかく人間技とは思えない、まるで体が痙攣しているように無秩序に躍動する肉体の動きに、画面いっぱいにほとばしる彼らのエネルギーに、観ているだけで圧倒されて、いつの間にかこちらの体も心も躍動してくるのを感じるんです!
それは、彼らのダンスがただ速くて激しいからだけじゃない、ダンスに打ち込むことで自尊心を取り戻した、彼らの“魂”の叫びそのものだからだと思う。
この映画は、全米の中で最も貧しく最も危険な街、L.A.サウスセントラル地区から発信されたクランプダンスに、大袈裟ではなくて“生命”をかけている若者たちのリアルな姿を描いたものです。
「撃ち殺されるか、ギャングになって刑務所に行くか」
凶悪犯罪が毎日当たり前のように起きて、街を歩くだけで理由もなく銃で撃ち殺されるって、どうしてそんな哀しい場所があるんだろう…
そんな崖っぷちの生活を強いられてきたこの土地の若者たちに、生きる希望を与え、青春を取り戻させたのが、このドキュメンタリーの主役トミー・ザ・クラウンに導かれて打ち込むことになるダンスの世界。
きっかけとなったのは1992年のロス暴動。
絶望感に打ちのめされていた若者たちを救おうと、彼らが決してギャングにならないようにと、トミーはピエロ(=クラウン)の扮装でダンスの楽しさと生きる意味を教え始める。
そして音楽に合わせて体を心を開放するクラウンダンスが、やがてより激しい動きのクランプダンスに発展する…
圧巻なのは、バトル・ゾーンで繰り広げられるダンスバトルのシーン!
「勝つか、死ぬかよ!」
そんな風にお互いをリスペクトし合いながらも、ダンスと生き様を1対1でぶつけあう姿はまるで決闘のようで、わたしたちの胸ぐらを揺さぶっていつの間にか熱いものが込上げてきてしまうのです。
そんなダンスに熱狂する若者たちを、自費で3年もかけて追いかけて撮ったのが、類い稀なる「美的センス」を持つ気鋭のファッションフォトグラファー、デヴィット・ラシャベル
※デヴィット・ラシャベルの公式サイト
※ラシャベルの作品群
彼の“ポップ”“カラフル”“ユーモラス”がキーワードと言われるグラマラスな色彩の世界は、CGでどんな表現も可能になった現代においても、アナログな方法で表現されているのだそうです。
完璧にセットアップされた演出の中で、おそらく時間も贅沢にかけて撮られた、オリジナルでイマジネーション溢れる写真群…
初監督を勤めたこの映画も、映像の一瞬一瞬が彼が撮るスチール写真の完成度と同等の輝きを持っていて、息をのむほどに美しい…
まさしくアート!!
さらに映像であるがゆえに伝わるその熱気は、超リアルであるからこそカッコよく、そして彼の若者たちに向ける眼差しが、非常にポジティブで温かいことも伝わってきます。。
圧倒的な映像とともに音楽もすごく気持ちいい!
そしてとにかくダンスシーンが文句なしにカッコイイ!
もちろん、ダンスを踊ったからといって何もかかもが解決するわけではない。
げんに映画の中でも、厳しい現実もさらされている…
でもどんなに困難で哀しい事情でもダンスで飛び越えてしまう強さが、彼らにはある。
踊ることで自分たちの存在意義を見つけて未来に希望が持てるようになったことが、素直に嬉しい。
信仰を持つこと、懸命に生きること、愛するすべてのものをリスペクトすること。
真剣で美しい彼らの魂を表現するダンスには、見ているわたしたちにも圧倒的なパワーを与えてくれる気がします。
…それにしても、こういう厳しい環境だからこそ、新しいカルチャ-やム-ブメントが生まれるものなのかもしれませんね。
・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★★(90点/100点満点)
※ヤバイです!先日の『ホテル・ルワンダ』に続いてこんなにスゴイ映画を観ちゃうと、今後観るであろう映画が映画とは思えなくなってしまうかも…
ダンサーも音楽好きも写真好きもただの映画好きも、別にこれらのどれでもない人も、是非に!
ひっそりと参加中♪_(-_-)_ペコリ
↓ ↓ ↓
当ブログの【映画レビューINDEX】
「踊っているんじゃない。闘っているんだ!」
…死ぬか、ギャングになるかの究極の選択肢の中から生まれた“闘うダンス”を描いた、これは非常にポジティブで前向きなドキュメンタリー♪
※『RIZE』オフィシャルサイト
“魂”という言葉がこれほどしっくりくる若者たちもいないと思う。
スクリーンからはみ出るくらいに一心不乱に踊る姿・・・とにかく人間技とは思えない、まるで体が痙攣しているように無秩序に躍動する肉体の動きに、画面いっぱいにほとばしる彼らのエネルギーに、観ているだけで圧倒されて、いつの間にかこちらの体も心も躍動してくるのを感じるんです!
それは、彼らのダンスがただ速くて激しいからだけじゃない、ダンスに打ち込むことで自尊心を取り戻した、彼らの“魂”の叫びそのものだからだと思う。
この映画は、全米の中で最も貧しく最も危険な街、L.A.サウスセントラル地区から発信されたクランプダンスに、大袈裟ではなくて“生命”をかけている若者たちのリアルな姿を描いたものです。
「撃ち殺されるか、ギャングになって刑務所に行くか」
凶悪犯罪が毎日当たり前のように起きて、街を歩くだけで理由もなく銃で撃ち殺されるって、どうしてそんな哀しい場所があるんだろう…
そんな崖っぷちの生活を強いられてきたこの土地の若者たちに、生きる希望を与え、青春を取り戻させたのが、このドキュメンタリーの主役トミー・ザ・クラウンに導かれて打ち込むことになるダンスの世界。
きっかけとなったのは1992年のロス暴動。
絶望感に打ちのめされていた若者たちを救おうと、彼らが決してギャングにならないようにと、トミーはピエロ(=クラウン)の扮装でダンスの楽しさと生きる意味を教え始める。
そして音楽に合わせて体を心を開放するクラウンダンスが、やがてより激しい動きのクランプダンスに発展する…
圧巻なのは、バトル・ゾーンで繰り広げられるダンスバトルのシーン!
「勝つか、死ぬかよ!」
そんな風にお互いをリスペクトし合いながらも、ダンスと生き様を1対1でぶつけあう姿はまるで決闘のようで、わたしたちの胸ぐらを揺さぶっていつの間にか熱いものが込上げてきてしまうのです。
そんなダンスに熱狂する若者たちを、自費で3年もかけて追いかけて撮ったのが、類い稀なる「美的センス」を持つ気鋭のファッションフォトグラファー、デヴィット・ラシャベル
※デヴィット・ラシャベルの公式サイト
※ラシャベルの作品群
彼の“ポップ”“カラフル”“ユーモラス”がキーワードと言われるグラマラスな色彩の世界は、CGでどんな表現も可能になった現代においても、アナログな方法で表現されているのだそうです。
完璧にセットアップされた演出の中で、おそらく時間も贅沢にかけて撮られた、オリジナルでイマジネーション溢れる写真群…
初監督を勤めたこの映画も、映像の一瞬一瞬が彼が撮るスチール写真の完成度と同等の輝きを持っていて、息をのむほどに美しい…
まさしくアート!!
さらに映像であるがゆえに伝わるその熱気は、超リアルであるからこそカッコよく、そして彼の若者たちに向ける眼差しが、非常にポジティブで温かいことも伝わってきます。。
圧倒的な映像とともに音楽もすごく気持ちいい!
そしてとにかくダンスシーンが文句なしにカッコイイ!
もちろん、ダンスを踊ったからといって何もかかもが解決するわけではない。
げんに映画の中でも、厳しい現実もさらされている…
でもどんなに困難で哀しい事情でもダンスで飛び越えてしまう強さが、彼らにはある。
踊ることで自分たちの存在意義を見つけて未来に希望が持てるようになったことが、素直に嬉しい。
信仰を持つこと、懸命に生きること、愛するすべてのものをリスペクトすること。
真剣で美しい彼らの魂を表現するダンスには、見ているわたしたちにも圧倒的なパワーを与えてくれる気がします。
…それにしても、こういう厳しい環境だからこそ、新しいカルチャ-やム-ブメントが生まれるものなのかもしれませんね。
・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★★(90点/100点満点)
※ヤバイです!先日の『ホテル・ルワンダ』に続いてこんなにスゴイ映画を観ちゃうと、今後観るであろう映画が映画とは思えなくなってしまうかも…
ダンサーも音楽好きも写真好きもただの映画好きも、別にこれらのどれでもない人も、是非に!
ひっそりと参加中♪_(-_-)_ペコリ
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当ブログの【映画レビューINDEX】
本当に彼らの生き様にはガツンとやられましたわ。
是非是非どこかでリバイバル上映されたらスクリーンで観てくださいね☆
本当に、スクリーンからあふれ出る若者の生のアート!凄かったです。
惜しむらくは、劇場で鑑賞出来なかった事・・・ですかね。
ドキュメンタリーなのに、この作品に出てくる人々の裏側の生き方や考えまでもがダンスを通じて沸き起こってくる作品でしたね♪
へぇー、ダンスを習われていらっしゃるんですね!カッコイイ~
それで、そうなんですか、ダンサーの方々にはそれほどでもなかったんですか。
たぶんそれはダンス映画として観られたからなんでしょうか?
わたし的には非常に心にガツンと来た映画で、しかも映像があまりに美しくて、いつまでも心に残る映画の1つでした。
ということで、今後ともよろしくお願いしますね~
この映画、今頃みてしまいました。
映画ブログの方の熱い記事、とても嬉しいです。
ダンスを私は習っていて、ダンサーたちにあまり評判が良くなかったこの作品。
映画ブログを始めて、こんなに評判が良かったとは、知りませんでした。
TBさせていただきますね。
いや~、この映画は本当にスゴイもの見せてくれたって感じでしたね。
魂が込められたダンス、美しい映像と心揺さぶる音楽…
今でも鮮烈に映画を観たときの高揚感が蘇ってきますわ。
結構胸を打たれたドキュメンタリー映画でした。サウス・セントラルの若者たちのたくましい生き方に感動も覚えました♪
デヴィット・ラシャベルの独特の映像美も素晴らしくて、最後に澄み切った青空で激しく踊るクランプダンスがとても印象的です。
コメント&TBありがとうございます。
お返事遅くなりすみません。
ところでHIP-HOPとか、特別わたしは意識しませんでした。
本当にそういうジャンルとか、あまり関係なかったのだと思います。
映像も踊り自体もアートでしたねー
いや~かっこよかった。
そして、それは彼らの切羽詰まった状況が、一層パワーを生んでいたんでしょうね。
コントラストの効いたアートな映像も印象的でカッコイイですね☆
ダンスシーンのみならず、映像も音楽も本当に心に響きましたね。
彼らの放出するエネルギーと生きざまには、ホント感嘆させられました。
ということでこれからもよろしくです~
TB有り難うございました!
僕も胸が高鳴って、涙が込み上げてきましたよ。
確かに一瞬一瞬切り取って見てみると美しいですね。
それも人から出ているエネルギーが作用しているようですね。
コチラもTBさせていただきますね。
ホントに、年の始めの頃にこういうインパクトの強い映画を観ると、なかなか後の映画がキツくなりそうですね。
「ホテル・ルワンダ」もかなりインパクトがあって、いろいろ考えさせられる映画でした。
是非、機会があったら観てくださいな。
>「イノセント・ボイス12歳の戦場」
ほほー、未チェックでした。
情報ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いしますね~
>「YOU達かっこよすぎだよーーー!!」
ホントですよねー
ああいうギリギリのところで生きているから、あんなふうに凄まじいほど真剣に何かに打ち込めるのかと思うと、ぬるま湯体質になってしまった自分にがっかり…
本当に彼らは輝いてました。
>もうPCかまいながらラーメン食べてる場合じゃないよ!
なはは、すごいウケました。
ウチは今夜はチャーハンでした。(爆)
本当に浮ついてなくて、地に足がついた映画でしたね!
「ホテル・ルワンダ」も良かったんですね。
是非、観にいきたいと思ってます。
あと「イノセント・ボイス12歳の戦場」も
良いらしいですよ。
それなのにコメント下さってありがとうございます!
さわわもこの映画にはガツンとやられました・・!!
もう、なんて言うか、
「YOU達かっこよすぎだよーーー!!」
と叫びたいくらいに感動して、反省しました
過酷な現実と戦ってる彼ら・・・
もうPCかまいながらラーメン食べてる場合じゃないよ!
もっと一生懸命、生きなきゃ!!と思わされました・・
やっぱり真剣に生きてる人って輝いてますよね~
そんなわけでまたお邪魔させてもらいますね!!でわ!
もう全然大丈夫なので、かえって気を遣っていただいてすびばせん
>熱くて、カッコよくて、生命力を感じる作品
そうなのそうなの。
ダンスとか踊れるのって本当に羨ましいし、あんな風に一生懸命熱く生きてる彼らを見ると見習わなくちゃって思う。
たしかにドキュメンタリーだし、誰もが好きなタイプの映画ではないのかもしれないけど、でも観たらきっと皆「スゲエ~」って思うと思う。
本当に多くの人に観てもらいたいですね~
こちらこそ、また遊びに行きますね~
>あたしたち、映画に関してはいい趣味だってことよね。(笑)
にゃはは、そうだといいんだけど。
つーか映画に関しては???(^^;;;
幕張では20時からですかー、それはちょっと遅い時間ね。
わたしも観たいと思っていた映画がレイトショーで、ここのところ2本見逃してます。
でもこの映画、本当に熱くなるよ。
峯子ちゃんは音楽にも造詣深いし、きっと映画館で踊りたくなると思う。
>「プライドと偏見」
観たいと思いつつ、それ以上に観たいものが出てきたので、結局観てません。
観たら感想教えてね
>「B型の彼氏」
え?マジ?
TVの吹き替えの声が良かったからとかで、その人がやっているとかなのでしょーか?
そんな、わたしたちはイ・ドンゴンの声が聞きたいのにねー
でもあの映画、相当彼の役は傍若無人なヒドイやつらしいよ。
わたしはグォン・サンウの方に行きます。
>昔、ロードオブザリングをなかなか見に行かなかった
いひ。
でも結局そのおかげで完全版を観ることができたからいいのいいの。
≫“魂”という言葉がこれほどしっくりくる若者たちもいないと思う。
いきなりこの一文でがっつりやられちゃいました!ホントにそうですね!熱くて、カッコよくて、生命力を感じる作品でした。マジで素晴らしかった。確かに万人向けじゃないかもしれないけど、やっぱり、出来るだけたくさんの人に観て欲しいなあと思いますね。
では。また遊びにきますね!!
最近、見たい映画、かぶってます。
でもそれは、きっと趣味が似ているというか。
あたしたち、映画に関してはいい趣味だってことよね。(笑)
実はこの映画、やっぱりお向かいのシネコンで上映していて
見たいなあと思っていたの。
ただ、あたしが幕張の町にいるのは昼間なんですが
この映画、初回が20時からなんです・・・
ついつい夜まで幕張にいることはないのでおっくうに思えてしまうのですが
ルールーちゃんお勧めとあらば、近々見たいなあ~
とりあえず金曜日に上映終了する「プライドと偏見」を明日、見るつもりです。
なんかキーラナイトレイのファンじゃないのに、彼女の映画を見る羽目になるこのごろです。
「B型の彼氏」は、日本全国、日本語吹き替えばかりで、渋谷の映画館だけが韓国語上映あり、です。
納得がいかないなあ。
韓国語で上映してほしかったなあ。
それにしてもルールーちゃんも精力的に映画三昧の日々ですね。
昔、ロードオブザリングをなかなか見に行かなかったルールーちゃんをつい思い出してしまいます。(笑)