一生の友

2006-08-28 20:52:56 | I love Baseball

大会が終わって数日経つというのに、未ださめやらぬ高校野球フィーバー。

今大会は各代表が強豪ばかりで、まるで宿命のような好カードが多かったことも、熱いときめきを多くの人に感じさせたんだと思います。

その中でもやっぱり、歴代の名勝負の中でも突出して素晴らしかったのが決勝戦の２試合。

わたしは先日のスポーツ紙に載った決勝後の両チームの集合写真の中で、両エースが最前列で隣同士に座り微笑みあっている姿に軽い嫉妬を覚えてしまいましたよ。

彼らの間にだけ流れる濃密な空気…
二人だけが感じることを許された至福の時…

これからずっと、あの「同じ時間」を過ごしたことを一生の財産にして、何年経っても互いに認めあい尊敬しあう「友」でいるのだろうなぁ。。

もちろん決勝の２試合だって２人だけが闘ったわけではないけれど。
それでも二人以外の誰も入り込めない「瞬間」があったように思う。

二人とも、とても涼やかな青年だ。
生きる上での清潔さを、そのしなやかな実力とともに持ち合わせている気がする。。

わたしが特に印象的だったのは、１つは斎藤君の涼しげな目元♪

野球に集中し、仲間を信じて自分の力を惜しみなく発揮するひたむきな姿が、あの瞳を通して伝わってきましたね。
「ひたむき」なんて言葉を発しても全く嫌味じゃないのが、またすごい。
軸がぶれてない、揺るぎないモノを持っているんだろうな。

そしてもっと印象的だったのは、田中君の、決勝第１試合の終盤から見せた、何かを悟ったような、超越してしまったかのような静かな微笑み♪

少し大袈裟かもしれないけれど、わたしが中学の修学旅行で初めて訪れてから、何度となく足を運んではその度に魅せられている京都は広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像の、あのすべてを包み込むような、すべて許すような慈悲の微笑みに似てると思いました。。

それまでは、まるで吠えるように険しい顔でマウンドに立っていたのに、いったいどういう心境の変化だったのだろう？？

勝ち負けを超えて、甲子園のマウンドにいる歓び、どんなに頑張っても必ず相手も返してくれる、ライバルと互角に闘えている歓び、そんな境地に達していたのでしょうか。。

「マーくん」と「佑ちゃん」かー！
ちくしょー、羨ましーい！（^^;;;

今大会は好カード、好ゲームがめじろ押しで、毎日のように感動させてもらいましたが、貴方たちのおかげで、より一層忘れがたい大会になりました。
どうもありがとう。